秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

project for survival vol.2 (jp)

6/13のproject for survival vol.1の続き、ayami yasuyhoのproject for survivalの作品説明、vol.2、はじまります。

 

 

神戸から高松に向かうフェリー、明け方の5時前にもうすぐ高松港に着きますとのアナウンスが流れました。こんなにもお客さんがいたのかと思うくらいのたくさんの乗客が続々と船の一階エントランスに集まり、下船。港に降りるとすぐにJR高松へのバスに乗り込み、何がなんやらよくわからないままいっぱいの人を乗せてバスは出発。10分ほどで着いたJR高松駅前でみなさんそれぞれの行き先に散っていきました。

私たちはしばらく高松駅のベンチで座っていました。初めての高松で、次に乗り継ぐ豊島までのフェリー乗り場がよくわからなかったからなのと、フェリーでの一泊が熟睡ができなかったのとでぼんやりうとうと。

そうはいってもいつまでもそこにいるわけにいかないのであたりをキョロキョロ見渡すと、乗り継ぎの小型フェリー乗り場を見つけました。高松港からは、直島、犬島、宇野、といった島にいく船があり、その中に豊島もありました。出発までまだ時間があるので、フィールドレコーディングしながら港の突堤をぶらついてるとおじさん同士の「海ににえさ投げ込んで魚に朝ごはんやってばっかりで、ワシは朝ごはん食べていない」とか、「遠山の金さんが今日はないので、お前は昼までゆっくりと釣りしとけや」などど面白い掛け合いが聞こえます。

11時前になり、いよいよ豊島へ渡ります。高速船は海面を気持ち良くゼリーの表面を裂くように前に進み、海風は気持ちよく、30分弱で豊島家浦港にフェリーは到着。二人ともにテンション高い。

とはいうものの豊島に着いた途端、お店がどこにあるのかもわからないことに気づきました。今更ながら高松のコンビニでお昼ご飯を買っておけばよかったと後悔しつつ、宿のチェックインまでまだまだ3時間以上あるので島を一回りすることにしました。

港から東の方角に向けて一周しようと歩きます。山の坂を登る途中に島のレモンを使ったレモネード屋さんが「いっぱいいかが?」と声を掛けられながら歩いて山の中の農地の間を抜けていくと時々鉄砲の音らしき発砲音が聞こえました。唐櫃の清水という綺麗な水が湧き出ている井戸で美味しい水を飲みます。道沿いにある小さな牧場の肉牛を栃本すかさず撮影。石の採掘場やオリーブ園を山並みに眺めながら道を抜けると島の南側の海がのぞけてきて、瀬戸内海なのに開放感いっぱいです。南の甲生(こう)から道を北に上がっていき、山の谷間を抜けて家浦港に戻りました。時刻は14時30分を過ぎ、15時の宿のチェックインまでもうすぐです。

島に着いてから自動販売機でジュースを買っただけで買い物していなかった私たちはここでようやく島の売店というか民家という感じに近いお店で、離島なので高い値段の菓子パン食べました。お腹は減っているのであっという間にパンはなくなり、次に見つけた売店でアイスクリームを美味しくいただいてからようやく宿にチェックイン。荷物を置いてから疲れのためしばらく動けず。

旅先の日暮れはどこかに出かけたくなるもので、島の西側の海岸へ足を運びます。ふらふら歩いていると漁港の隣にある民家の勝手口前になんと猫が数十匹たむろしていて、あまりにもの大量さにビビりました。そばで様子をうかがっていると、どうやらその家の人から餌をもらえるらしい。おばさんが戸口から出てくると、猫がさらに戸口に密集する様子はかなりホラー。

家浦浜に出てひたすら波の音を聴き、写真を撮っている間にあたりは暗くなり、私たちは宿に戻りました。(続く)

 



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