毎週のワークショップで我々がしたいこと。
私たちがやっているワークショップは、バレエだとか、日本舞踊だとかいう、そういったもうすでにあるレッスンをするワークではありません。
端的にいうと、『自分がなにをしたいのか』についてのレッスンです。
今自分がやっている仕事、創造的な作業。それらをしたいと思ってしてみると、なにか自分の思っているのと感じが違うと思ったことはありませんか。
またなにか創作するときに、気分的な、感情でものをつくると行き詰まってしまいます。
それは自分がそれに合っていないということよりも、自分が何をしたいのかを見きれていないことが原因の場合があります。
そうした時に、自分の核~コアの部分に問いかけて、本当にしたいことはなにであるか、どういった角度から物事に取り組めばいいのか、そういう問いかけが必要です。そうした問いかけには自分の感覚をブラッシュアップすることが必要です。
今世の中には膨大な情報が流れています。自分に関係のあるものから、それほど関係のないもの、全く関係のないもの、それらが自分の周りにひしめき合っています。それら外にあるものから自分のやりたいことを考えたり、類推したりするのではなく、自分の内部から自分のしたいことをひっぱいあげる作業に必要なことを、このワークショップでレッスンしております。
自分の感覚を0から立ち上げて、この世界に色眼鏡ばっかりで見ることなく、自分の感覚でしっかりとコミットする。
その作業は一見地味なものです。
なので、身体を動かしたい、踊りたい、そういったことを求められる向きにはもの足らないと思います。
しかし踊りたいと思うその前に何が自分を動かしているのか、もしくは何に自分が動かされているのか、それが掴めないと踊ることはできないと僕は考えます。
気分や雰囲気、感情で踊ることも可能でしょう。またなにかの振りをマスターし、思いっきり踊ることは気持ちのいいことです。
しかし、そういった外見ではなく、自分の存在をかけて何かを伝えたいと思ったら、気分とか感情では薄っぺらくて重みがなく、人には何も伝えられません。
自分という存在を使って何かを伝えるには、自分の中のコアをしっかりと生き生きとさせて、自分を生かしていくことが非常に必要に思えるのです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。