少し前へ!

歩いてきた道をもう少し前へ

学校と寄宿舎生活の中から

2023年06月16日 | 日記

学校と寄宿舎生活の中で

共に暮らす中で自分は一番年上なのに、何にもできない

周りの方たちは一麻痺している体なのに一所けん命自分でやろうと頑張っている

そんな中自分は何にもできることがない

それを毎日感じていたのでしょうか?半年も暮らす中ようやく自分なりに考えたのでしょう

高校生活は充実し毎日が楽しくしていたけれど、拓野の思いは次第に広がっていった

担任の先生に相談しようと思ったのでしょう

担任の先生に相談始めると  担任の先生は言葉のない拓野の話をしっかりと理解してくれる

母から見れば拓野の心と思いをこんなに理解してくださる先生は本当にすごい

[電動車椅子の練習をしたい  電動車いすの練習をしたい  母を説得してくれ] と 拓野の願いを

この子の願い、生涯こんなに思い望むことなどあったでしょうか?本当に望む願いなど

出てくるでしょうか?先生にこんなにまでお願いしたい拓野の気持ち

「母を説得してくれ」と考えることなどあったでしょうか?おそらく母は学校卒業したらねとさらりと言ってくるでしょう  それを

せんせいを介して拓野が願う事

私は電動車いすの練習自力で走れるのは何十年かかるか?

とてつもないい希望なのです

それに今彼の人生で最高楽しい学校生活です

思う存分楽しませてからでも遅くない

それが母の答えでしたが 母を説得してくれが止まらなく先生から何度も連絡がある

無理を承知で形だけでも受けてやらねば先生も困るでしょうと

私は拓野と共に

拓桃の主事医の先生へ行き電動車いすのれんしゅうの相談だけでもしよう

そう思い拓野と拓桃医療センターへ行きました。

拓野の喜び、体中を伸ばし両手を上げおもいッきり声を出して喜んでいる

喜びを爆発してある

多分自力で走れることはできなくとも満足できるまで練習をすれば納得するでしょう

拓野がもういいというまで  

診察室に入り先生と少し学校の話をしてから

寄宿舎生活をする中で皆さん頑張っている姿を見て自分は何もできない半年かけて考え

かんがえたのが自分は電動車椅子練習ならできる  挑戦したいとのことで担任の先生にご相談しました。

その話を聞いて先生はとても困ってしまいました。(無理)しばらく答えは出せません

見かねて「私は私が全面的に付き添うのはどうでしょうか?」この言葉が終わるか否かすぐ訓練の先生をお呼びして

「拓野が電動車いすの練習をしたいので指示をだしてもらえないか?」先生は訓練の先生に頼んでくれましたた。

ここから電動車椅子練習が始まりいました。

 

 

 

 


直進2

2023年06月16日 | 日記

直進2

毎回新たな気持ちで練習

午前中は高校生活午後は電動車いすの練習

こんなに頑張るうーさん体力的にどうか?

本人疲れない練習楽しいとの返事に私の方が参ったと思うくらい

今まで運動機能訓練を頑張ってきたので体力がついているのかもしれない

何より

何としても練習頑張りたいそのことが今は大事

そう思っているのかもしれない

私の頭を切り替え楽しい思いで目的に進みましょう

そんな日々です

今日も練習始めると

1m走ると手が

レバーから張られる

もう一度レバーを握るまで頑張るそしてまた走る

何かの音が聞こえてもびっくり反射(脳性麻痺によるびっくり反射)

それでも繰り返し繰り返し走る

5mも走ると手を無意識にレバーから離れる大きくため息をつく

私は疲れない?

私の声を聴き振り返りにこっと笑って答える

またレバーを握るため頑張る

こうして1時間ちょっと頑張る

本人は精一杯頑張り充実した表情

今日は終わり

飽きもせず、楽しんで取り組むうーさん

レバーから手は離れるけれども、又レバーを握るには時間がかかります

それを当たり前のように頑張っているうーさん

本当にすごい  こんなに頑張れる人はいるでしょうか?

時折、私は麻痺のない自分の体と取り換えてやりたい

そう思ってしまう

訓練時間を終えると満面の笑顔で私を見る

ご苦労さんと私が言うと又笑う

充実している表情爽やかな笑顔です。

私は心の中でとことんこの笑顔についていかねば

と強く思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


直進2

2023年06月14日 | できました

直進2

今日も練習、車の中でAM 放送を聞きながら田んぼや山を駆け抜ける

運転席の後ろからうーさんの張り切っている様子が伝わってくる

この喜び、時間をかければ自分でもやれることがある

それを実感したのでしょう。

今まで「腹這い、寝返り、」何十年間も、頑張って練習してきてもできなかった

この度電動車椅子のレバーへ触れることができた

300回~400回の練習であってもできた

うーさんの人生で初めてできた喜びは

格別にうれしく自信につなげることができた

うれしくてたまらないのでしょう

この嬉しさを最大限生かしてやりたい

練習会場へ向かう車の中は歓喜に溢れ

今日の練習も

レバーから手を放さず走行できできることを目標

少し走るとすぐ手を放す麻痺の強さが思うようにいかない

それでも彼は楽しんで練習をしている

私はこんなに頑張るうーさんに胸が熱くなってくる

願わくば私の手と変えてやりたい

それでもうーさんは喜んで練習をしている

 

 

 


直進1

2023年06月08日 | 日記

直進1

レバーへ手が届き少し触れる。スイッチを押すと電動車椅子がうごく

どこへ走るか分からないので私はしっかり彼の手から目も、手も、離さず緊張しながら介助する

彼は力の調整ができないので危険と隣り合わせ いよいよ動かす、最低速度にする

いよいよ50センチメートル自力で走る。大きなため息をし満面の笑顔を見せてくれた

どれほどうれしかったか、初めてできた電動車椅子走行、

うーさんできたか?自力でできた?

大きな口を開け喜びに満ち溢れている

さすがうーさん、素晴らしい、本当に素晴らしい

私はありったけの言葉で褒めてやった。

たった50センチ

スイッチを握れるまで2ケ月かかった練習

走行は同じくらい時間がかかることを覚悟してましたが

思いのほか早かった

50センチから距離を伸ばしていく練習が始まります。

何よりうーさんの喜ぶ顔が輝いている

まだまだやる気満々

脳性麻痺児でも練習の積み重ねによって(長、短がある)できる

気の遠くなる思はありますが

私も改めて勉強しました。

先生にこの姿見て頂こう。次の練習に取り組むためにも

 

 

 

 

 

 

 

 


次は直進に挑戦

2023年06月07日 | 日記

直進に挑戦

ようやくレバーに触ることができた

長い時間がかかった( 脳性麻痺で運動機能面がすべて麻痺しているため手も足もすべて自由には動けないのです)

たった触るだけなのに

うーさんにしてみればこれでも触れた喜びをかみしめている

300回も400回も練習しようやく触れた

できた喜びを大きな口を開けて無心に喜んでいる

私はこの喜びを共に大きな喜びとした

そしてこのくらい頑張ればできることがあるのだ

これが脳性麻痺の実態なのでしょう

次の段階は

300回~400回同じことを練習すれば

何とか前へ進むことができる

そう思うと次につながる何かをつかんだ。

どんなに時間がかかってもできることがある

やりたい気持ちを大切にしてやりつづける

飽きもせず本当によく頑張った

初めはレバーにちょと触りちょっと押す

ほんの少し前へ進む

それでも前へ進めた喜びは大きな宝物

こうしてまた繰り返し繰り返し練習が続く

うーさんのやりたい気持ちはどこから出てくるのでしょうか?

喜んで挑戦するうーさんの姿、笑顔満載のうーさん

私はこの挑戦は無理、そう思っていましたが、日々喜んで当たり前のように挑戦している

うーさんの姿に脱帽