今日は義務的に田んぼの草刈りです。3年間放置の草ボウボウの田んぼ(40m×30m×二枚)。ススキの株がひとかかえぐらいの大物になっていてそんなのが50株ぐらいもあります。もっとかな?親父ゆずりのヤンマーの草刈機の切れ味をお見舞いしてやるぜ!。といきゴンで成敗開始。もう、大変です。一株始末するのに、1分ぐらい掛かることも。もちろん、普通の草も無数に生えていて、、、永遠を感じました。やり始めて、ほぼハーフマラソン走る2時間15分掛かりました。
この作業、結構汗だくの作業なのでどのくらいの体力消費なのか、GAMIN ForeAthlete 45で計測。作業中の平均心拍は110ぐらい。最大で115。全然大した事ないですが、草刈りなので麦わら帽子に、破片飛散対策ゴーグル、長袖、長ズボン、長靴そして、草刈機。で重装備、走るのとは種類の違う汗をかきました。汗の量は同じかも。今日も”ビールが飲んでくれー”と騒いでたので、汗の分、美味しく頂きました。
さて、草刈りの話では、ありませんでしたね。たたらぎダム湖マラソン。ササユリ坂を懸命に登ります。まだ走り始めなので、なんとか越える事ができますが、こんなのが終盤にあったりすると白旗挙げます。強烈。白旗にはもちろんササユリの絵が描いてありますね。はい。
ササユリ坂を越えると、その努力に報いるように、ダム湖が姿を現します(写真)、袋小路から開放された気分になります。爽やかです。ここが、昨日のコース図での第一給水ポイントです。ササユリ坂は、厳しいので、クリアできると、後はなんとかなるとの不思議な力を授けられます。皆さんも、車でなくて、自分の足で登られる事をお勧めです。
ここから、まずは2.5kmぐらいにあるトンネルを目指しますが、問題が一つあります。なんだと思いますか?スマホの電波が入らなくなります。あやパパは、インターネットの音楽かけっぱなしで走るのですが、今回も気合入れてビートの効いた音楽で。と思っていたら、すっかり電波届かない事を忘れていました。2kmぐらいでプツンです。
それでも、今回は”シェームバス”収容とならない為に、もう、音楽があろうがなかろうが、遅く走った理由にはならじと、気合入れて行くだけです。(本当は音楽があったら、後、5分は短縮できたと、言い訳にしよう。)と思っているとトンネルに近づきます子供の日に走った時は、このトンネルの入り口で二十歳ぐらいのお姉さん2人が散歩をしていて、後ろから走って近づくと、(向こうが気がつくのが遅い)ビックリして化け物に会ったような対応をされました。美人が台無しですよ。ソーシャルディスタンス×3ぐらいの距離開けたのにね。そんな、姉さんたちも今回はいません。ちなみに、全工程でコースに一人もいません。会いません。車は10台ぐらいすれ違い、抜かされました。
ハーフマラソンコース独り占めの走りは、続きます。300mぐらいのトンネル(とても寂しい、暗い、寒い)を抜けると、次は奥多々良木発電所を目指します。地上には変電設備があり、発電所本体は100m下の地下に作られています。まあ、皆さん見学に来られたら良いですよ。これ見たら、人類文明の凄さが分かります。夏の暑い日がお勧めです。フル稼働してます。
発電所を抜けると、緑が丘キャンプ場があります。前回は、コロ禁で閉鎖だったのが、今回は営業していて、誰もいない山の中で、ここだけは大賑わい、満員の家族連れのハッピープレイスです。ここに来るなら、発電所見学したら良いのになー。
定番の焼肉の匂いが、ヒイヒイRUNのあやパパの胃袋を刺激します。もう、帰ったら、牛肉にニンニクに、あれやこれやでビール、ビール、ビーーーー。しんどい時に変な刺激は良くありません。都会の皆さん、山の中に来てバーベキューぐらいで自然を満喫なんて、ぬるい事やっていてはいけません。山の中、トレイルRUNでせめて10km、歩くだけでも。本物の自然の中で”何か”を感じて欲しいと切に思います。子供には特に、そのような文明無しの世界に触れる機会が是非必要と思います。
と、思ったらそんなチャンスを提供しているとこもないかなと、思ったり、、。バーベキュー効果でいろいろ考えさせられました。書ききれません。キャンプ場を過ぎると、もう何もありません。まだ6kmです。8km過ぎに”心臓破りの坂×2”ぐらいの急勾配があります。前回はここでダウンでしたが、心拍数150以上掛けてなんとかクリア。後は折り返しまで、難所はありません。
坂を登りながら、この坂が今度は逆にあやパパを助けてくれる下り坂になるんだと思いました。そこで、これまでの人生での苦しかった事とかピンチだった事が、それこそ山のようにある中で、厳しかった分、励みになったかなと思い返してみると、大体、2割ぐらいしか、この登り坂→下り坂効果は無いように感じます。損しているとは思いませんが、もっと工夫ができたんでは無いかと思ったり。
そもそも、このランニングでも登り坂は自分で言うのもなんですが、上手く走れているように思います。ところが、下り坂は、勢い付けてみたり、逆に遅くなったり、バラバラで、どうも上手くやれていません。下り坂をエレガントに走れたら、タイムも魅力的なものになるんでしょうね。なんて、思っていたら、折り返しのペケマークがアスファルトに描いてあります。1時間15分、桂川を走るのとそんなに変わりません。ここまで700mの高低差はあるのに。結構、あやパパ成長してる?。ご機嫌です。後、9kmほどを1時間4分(時間間違っているので、)で走らないと、恐怖の”シェームバス”に連れ去られます。ちなみに、折り返し地点からダムまで周回して、ほとんど戻っているので、第一給水所が対岸に見えます。あそこまで、後半戦です。道に隠しておいた水を飲んで元気も多少回復。
復路を走ると、往路の時はそんなに坂道とは感じなかったところが結構下り坂だったり、少しの登り坂で必要以上に疲れたり、もうペースガタガタです。体よりも、頭が”あやパパは1000m以上もここで登り下りしてるんだから疲れる筈”と思っている感じ。体は”まだやれる”。頭は、”もうダメッー”のやりとり、時間はどんどん経過。km何分で行かないと送還、、、焦ります。緑ヶ丘キャンプ場。楽しそうな声。うまそうな匂いも、恐怖に包まれたあやパパの懸命の走りにはもう影響を与えません。焼肉から、解脱できました。発電所もなんとかクリア。
しかし、復路は発電所とトンネル間が長い。実に長い。往路の倍の距離に感じます。”シェームバス”でもこれだけ焦るんだから、箱根駅伝なんかで、繰り上げされて襷を中継できなかった選手の無念さが伝わって来ました。どれだけ努力しても、閉まって行く巨大な扉の如くありや。胸が痛くなります。ゼイゼイ言いながら、そんな事考えたらよりしんどくなるのは当たり前。トンネルが遠い。丹波の国と但馬の国を遮る峻険が遠坂峠と言い、今はトンネル(遠坂トンネル有料)ができて便利になりましたが、ここにもあったか、”遠坂トンネル”な感じです。
この時点で、既に3千字を遥かに越えましたが、今回はこのまま走ります。それでも、ようやくトンネルに入り、急ぎます。もう、時間がありません。あやパパの足音だけがトンネルに跳ね返り、怖い音に聞こえます。”こんな音でシェームバスが、迎えに来る〜。もう、後ろまで来てる〜。ひぇ〜。(TT);”ペースが上がり過ぎ、トンネル出たらダウン。後、1kmちょっと。やるしかなし。余裕なしのあやパパに、往路の下り坂が無情に立ちはだかります。もう、何も考える事はありません。何にも考えないというのと、何にも考えられないと言うのと、解脱と言うのは全部違うようです。あやパパの場合は、一番ランク低い、”余裕がなくて、考えなし”の状態です。
第一給水ポイントが見えて来ました。もう、タイムは見ていません。ダッシュにならないダッシュ。気持ちはダッシュ。”ー”。ゴールのようにして、第一給水ポイント(ダム湖展望ポイント)に到着。2時間16分45秒。でした。やりましたー。送還クリア。”へへへーぃ!”。ここから、1kmほどは急激な下り坂。ですが、もうヘロヘロなので、ヘロヘロRUN&WALK。結局、ハーフタイムとしては2時間35分20秒で、自己新記録となりました。最後の下り坂で、エレガントだったら、2時間30分切れたと思ったりしましたが、もう、送還クリアで十分満足のあやパパでした。
ご褒美は、焼肉とキムチとビールです。うーん。もう、美味いのなんのって。しかし、なんと言うか、後ろから迫る”シェームバス”の感じは、生々しくあり、これからも、追いつかれないように修行しないといけません。今回は、文字数オーバの上に、ほぼ独り言の読者無視の失礼をお詫び致します。あなたの後ろにも、ほら、バスが、、、、。
湖面ゆく さざなみわたり 伝え聞く 水の下にも 村のいとなみ あやパパ
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