新しく 始まったの？

昨日。　…夜。


ダンナと二人で夜ごはん、、の、あと。

食器たちを、洗っていて。



気が付きました。


「あ。。私のお茶碗、、割れちゃってる。。」


お茶碗の形をなしているものの、縦に、１本。　

すぅっと、４センチほど、割れてます。。完全に。


ひびのレベルじゃありません。



え～～？　うそ？



いつ、、割ったんだろう？

今夜のごはん、食べているとき、、気が付かなかった。。


ダンナとお揃い。　

ダンナのがブルーで、少し大きめ。

私のがピンクで、少し小さめなお茶碗。



２年くらいまえに、買ったばかりなのに。。


シュン。。(p_-)


　　＊　　＊　　＊

葬儀のお話になってしまうのですけれど。。


「送り出す」とき、、本人のお茶碗、地面に叩きつけるようにして、割る、、でしょう？


本人が、迷わず、振り返らず、きちんと、「逝ける」ように。


「私、、ダンナのお茶碗、、割れないな、、きっと、、」


どちらが、先に、、召されるのかな。。

ちょっと、しんみり、悲しくなりました。


そして、、お湯で洗っていると、やっぱり、少し、、手が荒れるなぁと、おもいながら、

じっと、、自分の手を見ました。


　　＊　　＊　　＊


そして、今日。


　　　「あのね？　私のお茶碗、、割れちゃったの。…昨日。」


…と、朝とお昼の、兼用ごはんのときに、ダンナに云いました。


　　　「え？」　ダンナが、パンをかじる手を止めて、私の顔を見ました。


そして、続けて。。

　　　「知ってるだろ？　葬式んとき。　故人の茶碗、割るの。」


平然と、パンにマーガリンを塗り始めながら、ダンナが云うので、

おんなじこと、考えてる、、と、感じつつも、


　　　「え？　なに云ってるの？　だって？　私の誕生日の日に、割れたのよ？　お茶碗。」


このヒトってば、縁起わるい、、とか、考えないのかしら？　


　　　「だから、だよ。」

　　　「だから、、？」…わけがわからず、私が訊ねると。。


　　　「誕生日に割れたんだろ？　だったらさ、昨日から、新しい Ray が 始まったんだよ。」


え～～？　


誕生日に「生まれ直した」っていう、、ことかしら？



そして、この人は、、そうでした。。そういう、ひと、だったことを、、おもいだしました。



ダンナは、10年以上、病に苦しんできました。　久しぶりでした。こういうダンナを見るの。


　　　「いいんじゃん？　これから、じゃんじゃん、いいこと、あるかもよぉ～？」


身体をくねらせながら、おちゃらけだした、、ダンナの顔をみて。


いろいろな意味で、少し、、安心したのでした。


Ray☆彡