★瑠璃色のそらへ~☆彡

暗い気持ちになると
「ここ」に言葉を綴りたくなるのは なぜ?
夜更かしRayの想い日記♪
 ※更新は数日に一度です

わたしの感動 ~その1~

2017年12月05日 17時07分17秒 | キモチのいろ♪
みなさま☆こんばんは☆彡 Rayです。


…実は。 …ずっと、「感動」について、考えています。


「いろいろと想いだしたこと」 について、綴ります。


  *  *  *


今夜、ここに綴る私の「感動」は、あるいは、、

「感動」ではないのかもしれません。



ただ、、このお話の背景を考えるとき。

おもいだすとき。


どうにもならないことを、わかっていることや、

どうにもならないことを、どうにかしたいことや。。


苦しい、を 超えて、痛い、、いたみを感じて。

気持ちがいっぱいになるのです。


読んでいただけますでしょうか。。?


  *  *  *

私が、小学3年生だったか、、4年生の頃だったかとおもいます。


道徳の教科書だったか。。

国語の教科書だったか。。 覚えていません。


短いお話でした。


  *  *  *


主人公は、当時の私と同じくらいの学年の、小学生の女の子。

おうちのお仕事は、いわゆる「小作」。


庄屋さんだか、地主さんだかから田畑を借りて、その田畑の土地代を支払いながら、

作物を、懸命に育てるお仕事。


生活は苦しく、かつかつ(たぶん)。



その女の子の毎日の様子は、詳しくは書かれていませんでしたが、

学校に通っていたとはいえ、きっと、弟や妹たちの面倒を見ながら、

さびしい想いや、かなしい想い、そして、貧富の差を感じながら、

…そんなことを、ちいさな胸、いっぱいに詰めながら、

両親同様に、懸命に毎日を過ごしていたに違いありません。



そして。

明日は遠足という日の夜。


その女の子にとっての、楽しみのひとつは、お弁当。


お弁当に入っている、おかあさんの作る、たまご焼きが、ごちそうでした。



彼女は、台所に立つ母親に、声をかけます。

「お弁当のおかず。 たまご焼きでしょ?」



母親は、彼女に背を向けたまま、

「たまご」が 手に入らなかったから、明日はたまご焼きなしのお弁当だと答えます。



彼女は、癇癪を起します。


彼女自身、自分でもびっくりするくらいの、怒り、悲しみ、

そのありったけを、母親にぶつけます。


「だって、絶対、友だちみんな、お弁当に、たまご焼き、入ってるよ!」


怒鳴ります。 泣きながら、叫びます。


ひとしきりぶつけても、まだ、おさまらない。


彼女は、黙ったまま答えない母親を、台所に残したまま、

泣きながら、布団に入ります。


泣きながら。。いつの間にやら、眠ります。



朝。


朝になりました。


母親に「遅刻するよ。」と、云われて、目が覚めます。


大急ぎで支度をして。

お弁当を黙って受け取ると、学校へ急ぎます。



遠足。 お昼のじかん。


「どうせ、たまご焼きの入っていない、お弁当だもん。」

彼女は、お弁当箱のふたを開きます。



そこには、、きれいな黄色が並んでいました。


「たまご焼き!」



家に帰ってから。


彼女は、一目散に、母親に駆けよります。


「たまご焼き! たまご! どうしたの!?」


母親は、答えます。


あれから、庄屋さんのところへ行って、

「たまごを、ひとつ、分けてもらったの。」と、彼女に伝えたのでした。


Ray☆彡


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
母の愛情 (星光輝)
2017-12-05 21:50:00
Ray Sama

貧しい生活
子は他の子と同じように
卵焼き弁当を持っていきたい
子どもの見栄張り
その日だけは貧しい子も
引け目を感じることなく楽しい遠足
それが卵なし弁当と言われ
癇癪を起し泣き寝入り
翌日弁当の蓋を開けたら
焼き卵が入っていた
子どもはうれし涙、幸せな気持ち~
母は疲れた体で庄屋さん宅まで夜道を歩いたのだろう
庄屋さんに卵を分けてもらう時の気持ちを考えると本当に切なくなってしまう
母親は自分は食べなくても子どもに食べさせる
母の想いに心が動かされます

返信する
そういえば。 (からく)
2017-12-05 22:22:09
こんばんは。

ちいさいころ、世の中はカラーテレビがもう一般的になっていたころ、うちは14型の小さな白黒テレビでした。
不満を持っていながら、我慢我慢と思っていた私は、祖母のうちでテレビを買ったことを知って、行ってみたら大きい白黒テレビでした。がっかりした私は「あ~あ、な~んだ」と祖母の前で言ってしまいました。
それから半年でしょうか?
遊びに行ったときに、白黒がカラーテレビに変わっていました。ものすごく嬉しかったのですが・・・・。好きなアニメを観たのですが・・・・。
観終わったあと、何故か一緒にテレビを観ていた祖母を見たら心にちくりと痛みを感じました。
今ではあれは感動だったんだなぁ、と思っています。
返信する
忘れられない (omura)
2017-12-05 23:43:02
こんばんわー
この記事見て今でも忘れられない卵の思い出があります

わが家に長くいたお手伝いさんの実家が近くの漁村にあり、小学生の頃毎年夏休みには一人で釣りに行きました。(誰かがついてくれます)イカや魚の刺身などの昼食が出ていたが、5年生ごろと思うが迷惑になるからと弁当を持たせられた。

弁当の中の卵焼きを食べていると、その家の5歳位の男の子が自分も食べたいと泣いて大騒ぎをした

私は残りの二つをあげても良かったが、普段から家では「食べかけたものを人にはあげてももらってもいけない」と言われていたので、どうしようと固まってしまった。

そこのお母さんが「一つください」とでも言われないか待っていたが・・・そのうち泣き叫ぶその子を外へ連れて行かれた

帰ってその話を母たちにすると「なんで分けてあげなかったの」と叱られた

普段から言われていることと矛盾している

母や祖母には絶対卵を送ってよと言ったので、次の日郵便局の配達さんに卵をことづけていたので少し心が軽くなった

今でもはっきり覚えている卵焼きの一番嫌な思い出です・・・60年も忘れられない事件








返信する
星光輝さまへ (★星光輝さまへ★Rayです。)
2017-12-06 22:11:38
こんばんは☆…約24時間後のお返事で、ほんとうに申し訳ありません…
<m(__)m>

  *  *  *

星光輝さまのコメントを拝見して、「そうだなぁ、、そうだなぁ、、ほんとにそうだなぁ。。」とおもいました。

>その日だけは貧しい子も
>引け目を感じることなく楽しい遠足

はい、、ほんとうに。。

遠足の日、たまご焼きを食べることのできるのは、たぶん、、彼女だけでしょうから。。

日頃の大変な毎日を、この、ご褒美のようなたまご焼きが、癒してくれていたのかもしれません。。

>母は疲れた体で庄屋さん宅まで夜道を歩いたのだろう

ほんとうに、、。
そして、庄屋さんに、たまごをひとつくださいという言葉を、、どんな思いで伝えたことでしょう。。

  *  *  *

私は、いろいろと考えてしまいました。

 ・弟や妹たちが、眠ってしまったあとだから、彼女は癇癪を起すことができたのかもしれない。

 ・だけど、弟や妹の誰かが、、布団のなかで起きていたとしたら、、その弟か妹は、どんな気持ちを抱いただろう。。

 ・お父さんは、彼女の様子を見て、どんなことをおもったのだろう。。

 ・お母さんは、お父さんに相談せずに、庄屋さんに出かけたのかな。。?

 ・お母さんは、お父さんに相談したら、庄屋さんに行くことを反対されそうだから、黙って出掛けたのかな。。?

 ・お父さんは、「よし、オレが庄屋さんの所へ行ってくる、、とは、ならなかったのかな。。

などなど、、

他にもいろいろと、考えてしまいました。

そして・・・

このお話。。もっと、深く考えると。。

政治だの、当時の社会の仕組みだの、、といった、もっと広い話になるのかもしれないなぁと、、

そんなことも、おもいました。

子どものころは、そこ(政治だの社会の仕組みだの、の、こと)までは、考えなかったのですけれど。。

いったい、、いつの時代がいちばん幸せかなんて、きっと、比較はできないのかもしれない。。?

いまある環境で、いまの時代に生まれ合わせたなかで、きっと、精一杯を生きることが、大切なのかなぁと。。(私、それ、出来ていない感じなんですけれど・・・)

星光輝さまのコメントを拝見して、そんなふうに感じました。

…ありがとうございます☆彡
Ray
返信する
からくさま~☆ (★からくさまへ★Rayです)
2017-12-06 22:26:59
こんばんは☆今日はすごく寒い日じゃなかったですか?

コメント、ありがとうございます♪

  *  *  *

…もしかしたら、、なのですけれど・・もしかしたら。。

からくさんは、私が、この日記を記すことに決めた背景を含めて考えて。。そして、今回、このコメントをくださったのかなぁ、、と、、

ふと、そんなふうに感じました。

 ↑↑私の思い込みだったら、、すみません。

そして、もし、私の考えている通りだとしたら、とても、すごく、うれしいです。
ありがとうございます☆彡

  *  *  *

からくさんのおばあさま。

このお話、、ただ、単に、「孫かわいさ」というお話ではない、、ように、感じられました。

昭和。。40年代くらいのお話ですか?
半年間にテレビを2台も購入されたことになりますけれど。。

なんだか、おばあさまのお気持ちは。。
もっと、広い範囲を、時間の経過とともに、見守っていらっしゃるような気がしました。

それは、愛、、なのかもしれないですけれど、もっと、時間という長さを含めた、複雑?なものが混じったような・・・?

考え過ぎだったら、、申し訳ありません。

もっと、単純?に・・
「孫への優しさ」を、からくさんは、伝えたかったのかもしれないですよね?

からくさんのことが、大切でかわいくてたまらなかった、、っていうことは、きっと♪確かなことなんだろうなぁって。。感じました。

愛されてますね♪からくさん♪

>>今ではあれは感動だったんだなぁ、と思っています。

初めて観る、色の付いたアニメ、きっと、ちょっと感動ですよね♪
赤胴鈴之助?鉄腕アトム?それとも、、鉄人28号?
あ、これって、こんな色だったんだ!って。

ごめんなさい。そういう意味じゃないですね♪

大人になったからくさんの、おばあさまへのおもい。

こんなブログに、大切なお話を伝えてくださったこと。
ほんとうにありがとうごさいます☆彡

Ray
返信する
omuraさまへ (★omuraさまへ★Rayです)
2017-12-06 22:39:02
こんばんは☆彡今日のこちらは、なかなかの寒さでした。

  *  *  *

あの、、とてもデリケートな世界のお話だと感じます。
だから、、私の言葉が、足りなかったり、配慮がなかったりしたら、、申し訳ありません。

あくまでも、私の考えなんです。

「貧富の差」というと、たいてい、「貧しい皆さまの側に立って考える」というのが、わりと、、「どちらかといえば」主流になりがちかなぁと、おもうのです。

だけど。

生れたときから、家が大変に裕福であった人にも、「それなりの」悲しさや、やるせなさが、きっと、ある・・・・・

そして、その「気持ち」は、裕福であるがゆえに、言葉にすることが、ためらわれ、気持ちの中で、誰にも言えないまま、ずっと、、溜め込んでしまう。。

そんなこともあるのではないかなと、、私はおもうのです。

特に、昭和40年代くらいまでは、そんな時代だったんじゃないなか?って、、

すみません。私が勝手に思っていることなのです。

  *  *  *

わたしはおもうのです。

人の悩みには、優劣も、上下も、左右も無く。

それぞれの人が持つ悩みは、尊重されるべきなのではないだろうかと・・・・

  *  *  *

私。 omuraさまのおばあさまと、おかあさま、とても素敵だとおもいました。

だから、、omuraさまは、毎日を忙しくなるくらい、「いいお仕事」をしていらっしゃるのではないかな?って。。

そんなふうに思いました。


その、大泣きの男の子のお母様の気持ち。
当時のomuraさまの気持ち。

60年も前のことを、、こんなに、、鮮明におぼえていらっしゃるなんて。。


人の気持ちって、深いなぁって。
そして、人の気持ちって、写真だのビデオなんかより、もっともっと鮮明に記録を残しているんだなぁって。。

なんだか、発見をさせていただいたような気がしました。

…大切なお話を、、こんなブログで伝えてくださったこと、、ほんとうにありがとうございます。

わすれません。
Ray
返信する

コメントを投稿