背中の曲がった母をみて、あのときどう言えば良かったか、悩み悔やまれる。
祖父の想いは全く理解できず、嫌いな大人でしかなかった。母はその後、祖父を介護し、同居から死別まで、25年を過ごした。私はいつも心配かける、悪い息子でした。家庭は、安らぐところで、家族に思いの儘、好き放題に発言することは間違いだと理解したのはいつ頃だろうか?最近、やっとそう思うようになった。もしも過去のイジメで、別れるよう言えば良かったのか?恐らく祖父は、自分の理想とするメンバーを求めたのだろう。それは間違いだと言えたら。父はどう思ったか?ともかく、祖父母が去り、いまは平穏に暮らしている父母。過去のことより、今を楽しんでほしい。
今日は台所と、冷蔵庫を片付けた。名残惜しいが、明日朝、私は自分の家族の元へ帰る。この世に、愛情をできるだけ残していくために。さて、シャワーを浴びよう。