ドイツ語英語の場合、動詞が文の一番最初にあるV1語順ならば、倒置ならば、
例えば疑問 強調 感嘆…にという風になった。
ドイツ語の場合は、
Hans trinkt heute Rotwein. ハンスは今日赤ワインを飲みます。(V2語順)
Trinkt Hans heute Rotwein ? ハンスは今日赤ワインを飲みますか ?(V1語順)
英語の場合は、
Hans drinks redwine today. ハンスは今日赤ワインを飲みます。(V2語順)
Drinks Hans redwine today ? ハンスは今日赤ワインを飲みますか ? (V1語順)
しかし英語の疑問文の場合は↑(V1語順)にはならなくて
Does Hans drink redwine today ? ハンスは今日赤ワインを飲みますか?
こういう風になりますと教わった。しかしこれは現実と違っていて
Drinks Hans redwine today ?
こういう言い方がイギリス英語として現在もある。…英語の歴史p131・寺沢盾
この英語の方がドイツ語風で伝統的英語だと思う。
「人称による動詞の活用は抱合語の名残だ。…縄文人の遺産・梶浦浩」
動詞の活用は語尾にあるので、「動詞+主語」の語順だった時代の名残だ。
主語と動詞の位置関係、動詞は主語と隣り合っていて、つまり一体で
それが言い慣わされて、動詞の人称による活用になったのであろう。
日本語にも主語(名詞)+動詞、動詞+名詞の例があるのではないか。
例えば、動詞の連用形、用言につながる動詞は名詞+動詞で、
動詞の連体形、体言に連なる動詞は動詞+名詞ではないか。
>松尾芭蕉
>行く春や 鳥啼き魚の 目は泪
>
>春は過ぎ去ろうとしているが、
>それを惜しんで鳥は鳴き、
>魚は目に涙をたたえているかのようだ。
アタマの「行く春や」は「行く+春+や」だ。
「や」は「あり」の娘言素で意味は「あり」だ。…公理(1)
「行く春や=行く+春+あり」となる。
「行く春」の解釈として「春は過ぎ去る」と解釈している。
要するに「春行く」と言っている。
「行く春=「春行く」=春は行く=春が行く」で、
風景を画像で考えると同じだろ。
動作に強調注目すると「行く+春」となり
春に強調注目すると「春+行く」になるのであろう。
いずれにせよ{主語、動詞}はペアでないとわかりにくい。
さらに「主語+動詞」を平叙文・正置と呼び、
「動詞+主語」を倒置文と呼び、疑問、強調、感嘆の意味を与えた。
こういう「はっきりした」意味付けが日本語にもあると思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます