梅雨で、ベランダ観測ができません。その間、機材をチェックして、梅雨明けに備えたいと思います。
初めての反射望遠鏡望遠鏡R200ssを購入したので、いつかはしなければならないニュートン反射望遠鏡の光軸調整の準備をぼちぼちすることにします。手始めに、レーザコリメータを導入しました。SVbonyという中華のメーカーです。コリメータ外径は、31.5mmで、2インチのアダプターが付いています。
さすが、中華製だけあって価格は、戦闘的ですが、評判は、2つに分かれます。良品に当たった方は安くて、役に立つという評価なのですが、そうでない品物に当たった方は、光軸がズレていて、使い物にならないゴミという散々な評価のようです。Balconには良品が当たったのでしょうか?早速、テストして見ます。
我が家で、一番距離が取れる。廊下の端に、ターゲットを置いて、AZGTi軽緯台に、FMA180のレンズを外した鏡筒を固定して、末端にR200ssの接眼アダプターを取り付けて、レーザコリメータを挿入しました。コリーメータを360度回転すると、どうやら、ハズレを引いたみたいです。
コリメータの軸に、レーザ発振器の軸が一致してない場合は、下の図のように、コリメータを軸に沿って回転させると、レーザの軌跡は円周状に移動します。
。
コリメータの中心はこの円の中心にあるので、ターゲットの中心から、一番離れた位置で、レーザを固定している三つのイモネジをズレが半分になるように、調整してから、ターゲットの中心にレーザを当て、再度、コリメータを回転させ、光軸を追い込んでいきます。 極軸望遠鏡の光軸を赤経軸に合わせる要領と似ています。
調整用イモネジは、柔らかい樹脂で、封印されていますが、2mmの六角レンチを穴に入れて、掻き出すことがができました。
やってみると、R200ss接眼部とコリメータの間に隙間(遊び)があって、中々位置が決まりません。セロファンテープをコリメータの先端に1重巻くと、あそびがなくなりましたが、今度は、 コリメータが、テイルヘビーで、手を離すと、重力で、僅かに下方にズレて、レーザ光が、上に踊ります。
そこで、重力の影響で、コリメータが動くのを防ぐために、今度は、写真のように、床に向けてレーザを垂直に照射することにしました。
床に鉛直になるように、錘を垂らして鏡筒が、真下を向くようにして、ターゲットを床に置きます。これでは、RS200ssの焦点距離の2倍くらいしか距離が取れませんが、コリメータを回転して、手を離してもレーザビームがぴたりと止まるようになりました。軽緯台は固定して、レーザの照準は、ターゲットの移動で、合わせるようにしました。その後2mmの六角レンチで三箇所のイモネジを調整します。
最終的な結果はこのようになりました。まず、レーザビームが、ターゲットの中央に来るようにターゲットを設置します。
コリメータを180度回転します。レーザビーム移動幅は、レーザビームそのものの幅以内の誤差になりました。これ以上、追い込みを続けるとかえって、悪くなるような気がして、今回はここで終了します。
今回のまとめ
廉価な中華性レーザコリメータの光軸は、あまり当てにならない。
光軸合わせは、樹脂で埋められているが、3箇所のイモネジを2mm径の六角レンチで、調整して合わせることができた。
コリメータと接眼部との遊びは、セロテープを巻くことによって、実用範囲に狭めることができた。
光軸合わせは、水平方向で合わせるよりも、三脚から眺め下ろすように、垂直方向で合わせた方が、精度を出し易い。
猛者は、シールを剥がして、斜鏡にセンターマークを打って、調整しているようですが、ハードルが高いです。
早速、コメント返信して頂きまして、ありがとうございます。
貴殿のR200ss反射望遠鏡はネット情報でT社のε望遠鏡と同様に斜鏡が偏心しているようです。
普通の反射望遠鏡とは異なりますので、取扱説明書やネット情報を見て光軸チェック・光軸合わせして頂きますようよろしくお願いします。
斜鏡は触らない方が賢明です。もし光軸ずれがあった場合、主鏡の方だけで調整した方が良いと思います。
斜鏡を触りますと、光軸がめちゃめちゃ状態になる恐れがあります。
どうぞよろしくお願いします。
実験を始める前には測定器の校正をキッチやるように、躾けられた方なので、道具の精度が気になって仕方ありません。子どもの頃、V社のの製品には、良い思い出がないので、比較的評判のいいR200ssもどうなのか少し心配です。
曇りの日が続いているので、星像で、チェックが出来ないのが残念です。
レーザコリメータは、光の通り道を可視化するツールなので、同心円を合わせるやり方よりも、初心者向きかなと素人考えで思っています。
反射望遠鏡の知識は、ネットからと吉田正太郎先生の反射望遠鏡光学入門だけなので、経験者の方のアドバイスがいただけるとありがたいです。
反射望遠鏡のレーザコリメータの記事、拝見しました。
私も反射望遠鏡の愛用者です。高校時代から半世紀に亘って反射望遠鏡を愛用しています。
私はレーザコリメータは持っていません。
昔ながらのドロチューブ(接眼レンズ取付け部)先端穴から目視で光軸チェックしています。
先端穴には使用しなくなった接眼レンズ(MH)のレンズ取り外したものを取付けて小孔から覗いてチェックします。
これで十分に光軸チェック・光軸合わせできています。
光軸合わせは斜鏡は触りません。主鏡の方で光軸合わせします。斜鏡がずれることはまずありません。大抵主鏡が温度差でずれます。
但し、T社のε-130望遠鏡(偏心斜鏡式)は37年間使用していますが、光軸ずれは起きていません。凄い望遠鏡です。
SW社のドブソニアン望遠鏡は主鏡ずれしますので、時々チェックしています。
レーザコリメータ式が良いか、昔からの方式が良いか判りませんが、参考になればと思い、書きました。
どちらにしても望遠鏡独自の癖を知って、長く愛用して頂きたく思います。
20㎝反射による写真掲載を楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします。