蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

皆既月食雲隠れの巻

2021-05-27 13:07:23 | 日記

タイムリーな話題を一つ。

昨日、2021年五月26日は、皆既月食が、スーパームーンと重なり、食の最大が20時18分ごろのゴールデンタイムと重なるなんとも、ゴージャスなイベントになる予定でした。近所も、いつになく外が騒がしい感じで、私も、ベランダに準備万端整えて、静かに月が登るのを待っておりました。

用意したのは、望遠鏡2台、双眼鏡1つ、椅子2脚、机1つ、もうベランダがいっぱいです。

空は、雲に覆われて、月の出を過ぎても、何も見えません。羽田から離陸する飛行機なら、見えたんですけれど。

雲の合間から一瞬見えたベールを被ったお月様。我がKE−60で撮影しました。

これは普通の半月みたいですけれど、よく見ると明暗境界部が、うっすらと、赤い色が付いているような気がします。21過ぎにはもう、満月に戻ってしまいました。


問題発覚の巻

2021-05-26 07:57:43 | 天体観測

ケンコーKE-60屈折赤道儀については、他の方が「僕のモノクローム」というページで、とても詳しくレポートされているので、私が出る幕はないのだけれど、一言で言えば、50年前のケンコーのモノづくりは、現在のケンコーの製品からは想像ができないぐらい真面目に職人の仕事をしていたということに尽きると思われます。

 

ケンコー KE-60型(3)

ケンコー KE-60型の整備が終わったので写真撮影。 長い筒と細身の架台がカッコイイです。 三脚は2段めが丸棒…

僕のモノクローム

 

 

 

ここで問題が発覚。

この赤道儀は、現在のものとは違い、赤緯、赤径軸をハンドルを介して手動で行うようになっています。事もあろうに、赤径軸ウォームギア軸がなんと曲がっていた!

長年の酷い仕打ちにへそを曲げてしまっていたのです。 盛大にperiodic  error 出るのは、運用でカバー出来そうですが、ハンドルから手を離すと、もと来た方向へ勝手に戻ってしまいます。これが赤緯だったら、クランプで固定して誤魔化せるかもしれないけれど、常時、動かし続ける赤径軸では、何とも使いづらい、写真撮影など無理。せっかく鏡筒は使えそうなのに....


1970年頃のケンコー KE-60 屈折赤道儀を発掘の巻

2021-05-17 13:42:04 | 天体観測

そもそもの始まりは、コロナ禍で、夜は手持ち無沙汰な日々が続いる状況で、たまたま、押し入れにあったケンコーの50年前の屈折赤道儀を引っ張り出してしまいました。架台は、木製三脚と鉄製鋳物の赤道儀、2つあった微動ハンドルの1つは紛失していましたが、なんとか、組み立てて、対物レンズの埃をはらって、木星を見たのが、昨年の九月のことでした。

対物レンズは、もちろん2枚玉のアクロマートなので、明るい木星は、青ハロが美しいです。(笑)

ガリレオ衛星が見えていて、あの子どもの頃の感激が甦って来ました。 この望遠鏡、ケンコー・トキナー(現)が真面目に製造していた頃の製品で、ちゃんと、調整すれば、使えるような気がします。

写真は、左から、カリスト、ガニメデ、エウロパ、木星、イオの順と思われます。

ガリレオの望遠鏡は、口径42mm F60ぐらいだったようで、口径60mm F15の我がKE-60見えるの当たり前なんだけれど、まあ、確かに感動しました。

 


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