バレエスタジオ ティアラ

バレエを楽しむ人を増やしたい!バレエに関するエトセトラとその魅力をお伝えするブログです。

闘うバレエ読みました!

2010-07-23 21:00:00 | バレエの本
闘うバレエ―素顔のスターとカンパニーの物語 (文春文庫)
佐々木 忠次
文藝春秋

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バレエ好きなら知っている、
東京バレエ団率いる佐々木忠次さんの著書「闘うバレエ」のご紹介

さて、本題に入る前にちょっと愚痴・・
この本、単行本が出たときに買ったのに、
文庫本で体裁が変わったら気付かないでまた買ってしまいました・・・
ぼけてきた?

とまあ、それはおいといて

舞台芸術の世界にいらっしゃった佐々木さんが、
どういう流れでバレエ団を引き受けることになったのか、
引き受けることになった時、どういう理想を抱いて引き受けたのか
から始まって今日までの歩みが描かれています。

バレエの世界は、係わりはあったけれど、
まあいってみれば門外漢でいらっしゃったわけで
だからこそ気づくバレエ界の問題点などに立ち向かっていきます。
でもそれが決して悲壮でなく、痛快でシャープな文章でつづられていて
すごい人だなと率直に思います

そして活動がこれだけ成功するということは、
理想とするバレエ団が頭の中にあっただけでなく、
同時に舞台に対する確かな鑑賞眼をお持ちなのでしょうね

さて、現在ではNBSという団体もたちあげ
海外のバレエダンサーやバレエ団の招聘も手掛けていらっしゃいます。

私はへそくりをチェックしなくちゃ
ギエムさんもルグリさんもニコラさんも、
世界バレエフェスティバルもやっぱり見たい私
はい、佐々木さんのこだわりに感服しております






闘う白鳥読みました!

2010-07-11 21:00:00 | バレエの本
闘う白鳥―マイヤ・プリセツカヤ自伝
マイヤ プリセツカヤ
文藝春秋

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ロシアのボリショイで活躍されたスターバレリーナ、
マイヤ・プリセツカヤさんの自伝です。

先日、ナタリア・マカロワさんの自伝をご紹介させていただきましたが、
同時代の旧ソ連で活躍されたという共通項がありますね。

本文によると、ご本人が文章を自らつづられたようで、
ちょっと読みづらいかな~という部分があったりもしますが、
それがまた、体制と闘いながらバレエを追求した
ご本人の生きざまを感じさせたりして、味わい深いです

ナタリアさんは結婚生活などは全く触れていらっしゃいませんでしたが、
マイヤさんはご主人のシチェドリンさんとの出会いなども
述べられていて、そういうくだりになると、何故か顔がニヤニヤ・・・
スターも人の子ね・・・といったところでしょうか。

体制からの圧力を受けながらも「カルメン」を完成させたり、
かなりご高齢になっても踊り続けられたり、
そのバイタリティには頭が下がります

この本を読むと、私はこんなに情熱を持って
バレエを踊り続けることができるだろうか・・・と考えてしまいました

夏バテでだらけそうな時にお勧めの一冊です







ナタリア・マカロワさんの自伝読みました!

2010-07-03 21:00:00 | バレエの本
ナタリア・マカロワ自伝―妖精ナターシャの想い出
ナタリア マカロワ
新書館

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ナタリア・マカロワさん・・・。
言わずと知れた往年の名バレリーナ。
ロシアを亡命してアメリカで活躍されましたね。

さて、遅ればせながら読みました!
いつでも買えると思っていると、
いつの間にか本屋さんから姿を消していたりするので
最近になってあわてて買ったんですけどね

自伝とありますが、前書きなど読む限り
本人が直接書いたのでなく、口頭記述つまり本人のインタビューを元に
編集者がまとめたもの?みたいです。

文を書くプロが全面的に助けたという風に解釈すべきでしょうか。
でも実際文章がとても読みやすいように思います。
それでするするとひきこまれて、一気に読んでしまいました。

でも文章が流麗なだけでなく、エピソードが面白いんです。
バレエ関係の雑誌などで、あのロマンティックな外見とは裏腹に
なかなかエキセントリックな面がある、という印象を持っていましたが、
本当についふきだしていしまうような件(くだり)も多くあり、
急にかの偉大なダンサーが隣にいてくれるような親近感を覚えます。

そして!バレエ好きにはたまらない面々が彼女の話を彩ります。
バリシニコフ、ヌレエフ、ダウエル・・・

写真も多く載っていて、バレエ好きの方は楽しめること間違いなし!です