バレエスタジオ ティアラ

バレエを楽しむ人を増やしたい!バレエに関するエトセトラとその魅力をお伝えするブログです。

今月のダンスマガジンのインタビューを読んで

2010-11-15 21:00:00 | バレエのストーリー

ダンスマガジンは以前からよく読む雑誌です。

きれいな写真が満載で以前は定期購読もしていました・・・

今はちょっと休憩中ですが・・・

 

で、今月号の島添さんというダンサーの方のインタビュー記事、
楽しく拝見しました。

なかでもジゼルに関するところで、

ジゼルがアルブレヒトの剣を引きずっているときに、

ヒラリオンがその円の中に入ってきたために、

2幕で命を落とすことになる・・・というところは新しい発見

 

へぇ~~~そうだったんだ~~~・・・

 

バレエのストーリーって、

簡単に説明できるほど単純なものではないんですよね

 

スタッフCもよくあらすじを記事に書いていますが、

ブログで書ききれないこともたくさんあるし、

そもそも人様に説明できるほどわかっているのかな~~?と思う時もあります。

 

バレエの背景には文化や歴史があるから、

バレエを学ぶことはその文化や歴史も学ぶことなんですよね~~というのがスタッフCの考え

 

これはバレエだけでなく、

語学や絵画やその他色んな事にも言えることかもしれませんが・・・

 

昔の静物画を幼い時に見て、

なんでみかんの絵が面白いんだろう?って思ったことありませんか?

 

昔はみかん=富の象徴だったそうです。

だって、ヨーロッパではとれないから、海の向こうから持ってこさせる

そんなことができるのは一握りの金持ちだけ。

うちはこんなものも手に入るという富の顕示だったわけですね。

まあ、たとえ絵画でも見られるならまだましで、

一般人は話にも聞いたことのないものだったのでしょうね。

 

さて、年をとった今その静物画を見ると、おいしそうだな~~~って思ったりして・・・

ってそれじゃあまり進歩がないよね???

がんばって勉強もしましょうね~~~

 

 

 


ジゼルのあらすじ第2幕

2010-11-01 21:00:00 | バレエのストーリー
長々とジゼルで引っ張っております。
実はジゼルが大好きなスタッフCでした

さて、今日はあらためてジゼル第2幕のお話・・・

夜の墓地。
埋葬されたばかりのジゼルのお墓がたっています。

ヒラリオンや村の人がちょっとでてきたりしますが、
薄気味悪い雰囲気を感じてすぐに一旦は逃げてゆきます。

ウィリの女王、ミルタが現れ、ひとしきり踊った後に
ローズマリーで地面をあちこちたたくと、
ウィリ達が姿をあらわします。

ウィリ達とは結婚するまえに若くして死んでしまった女性たちの
霊が精霊となってしまった姿。

今日はジゼルがその仲間入りをしてしまいました。

物音がして、ウィリ達は隠れます。

と、そこへアルブレヒトが登場。
百合の花をジゼルの墓に捧げ、
苦悩の表情・・・
自分がしたことを後悔している様子です。

ジゼルが近寄る気配を感じたアルブレヒトですが、
ジゼルをつかまえることができません。

そこへウィリにつかまったヒラリオンが登場、
ウィリに踊らされたあげく池に落とされ死んでしまいます。
アルブレヒトはそれを見て、次は自分の番だと思うのですが、
ジゼルがアルブレヒトをかばうように立ち、
自分の墓である十字架に身を寄せさせて、
ミルタの力から彼を守ろうとするのです。

ですが、ジゼルはすでにウィリ。
ミルタの命令に背くこともできず踊り始めるのです。

そしてアルブレヒトも踊り始め、息を切らせ、
もうこれまで・・・というところにとうとう朝日がさし、
アルブレヒトは助かります。

でもそれはジゼルとの永遠の別れ・・・でもあるのでした。

と、ここで話は終わりです。

ちょっと体の弱い、でも平凡な村娘であったジゼルが、
アルブレヒトを許し、身を呈して彼を守る、ということで
純粋無垢な存在に昇華するわけですね・・・。

さて、1幕から一転、ここでのジゼルはもはや地上のものではありません。

なので、足音を立てない、幽玄な踊りを見せる、というのが肝なわけですね。
その一方、裏切ったアルブレヒトとの関係をどう見せるか、というところが
ダンサーの踊り魂に火をつけるのかな?といったところです。

皆さんもお気に入りのダンサーを見つけてくださいね~~~


ジゼルのあらすじ

2010-10-25 21:00:00 | バレエのストーリー
さて、さんざんジゼルの動画をYou tubeさんからお借りしてきたスタッフCですが、
あらためてあらすじをここでご紹介したいと思います。

あまりに有名なバレエなので、
スタッフCがあらためてご紹介することもないような気もしますが・・・

まあ、それはさておき

ジゼルは2幕で構成された、
ロマンチック・バレエの代表作です。

1幕、体の弱い村娘ジゼル。
ロイスという若者と恋仲ですが、
実はこのロイスは、本当はアルブレヒトという名の貴族で、
平民を装ってジゼルと会っているのです。

ジゼルを想っているヒラリオンという村の森番は
このロイスがもちろん気に入りません

ある日、ヒラリオンは、ロイスが
従者ウィルフリードといっしょにいるところを見かけてしまい、
疑いを持ちます。
そしてロイスの家に忍び込んで、
長剣を見つけ、彼が貴族であることに確信を持ちます。

さて、その日、貴族のクールラント公とその娘バチルドが
狩りの途中、村を通りかかります。

なんと、このバチルドこそ、ロイスことアルブレヒトの正式の婚約者だったのです。

最初は隠れたりしていたロイスも、ヒラリオンのせいで
バチルドにも見つかってしまい、彼女の婚約者であることを認めます。

裏切られていたことを知ったジゼルは取り乱してしまい、
元々弱かった心臓が耐えきれず、彼女は母親の腕の中で息絶えてしまうのでした…。

と、かなり詳細を省きましたが、これが第1幕のあらすじ。

体は弱いけれど踊りは好きなジゼルが、
1幕のはじめの方で、皆に請われて披露するヴァリエーションがコンクールでもよく踊られます。

村娘ではあり、恋に輝いているというシーンではありますが、
その一方で失恋のショックで死んでしまうような
繊細さともろさを併せ持った役どころです。
さじかげんが難しいところ

また、裏切りを知って取り乱すシーンは「狂乱の場」と呼ばれ、
アップにしてあった髪の毛をすっと下ろして踊るのがお約束

乱れた髪で遠い目になるところはうまく没頭するのが難しいシーンです。

ロイスと戯れているときに花占いをするくだりがあるのですが、
この「狂乱の場」で、花占いをするような手つきをします。
演技の上手な方がこのシーンを演じると、
本当に哀れで、涙を誘います

さて、今日は第1幕のお話でした。
第2幕のお話はまた今度・・・。
といってもちょっと明日にはならないかもしれません。

楽しみに待っててね






ラ・シルフィードのお話Part2

2010-10-01 21:00:00 | バレエのストーリー
昨日の続き、第2幕のお話です。

森へ来たジェームズはシルフィードに
他のシルフィード(ややこしいな~~妖精さんですね)を紹介されたりして
踊りの輪に入ります

ですが、その軽やかな風情にどこかへ行ってしまうのではないかと
不安を感じたジェームズは、通りかかったマッジに、
シルフィードをつなぎとめておく方法を相談します。

マッジは魔法のスカーフなるものを渡し、
これをシルフィードの肩にかけると彼女は二度と飛べなくなると教えます。

そしてジェームズがチャンスを見つけて
そのスカーフをシルフィードの肩にかけると、
彼女の羽が抜け落ちただけでなく、
いきなりぐったりしてしまいます。

実はマッジはジェームズに怒られて
追い出されたことを恨みに思っていたのです。
それで呪いをかけた肩かけをジェームズに渡したのでした・・・

シルフィードはそのままジェームズの腕の中で息絶えてしまいます。

悲しむジェームズの目に映ったのは
婚約者だったはずのエフィが、グルンと結婚の行進をしている姿でした。

と、ジェームズは二人とも失ってしまったわけです。

哀しいお話じゃありませんか???


ところで、最近(といっても1972年)は
ピエール・ラコットさんが振りつけたバージョンも有名で
パリ・オペラ座などではそちらが踊られています


ラ・シルフィードのお話Part1

2010-09-30 21:00:00 | バレエのストーリー
今日は昨日の記事に動画をのせた
ラ・シルフィードのお話

そもそもシルフィードとは妖精のことで
これは妖精と人間の男性の恋のお話・・・
でも悲しい結末なんですよ

ちなみに「レ・シルフィード」という演目もありますが、
こちらは全然違うお話です。
ラがついているのは単数形、
レがついているのは複数形ですよ~~~

さてこのお話、初演はかの有名なマリー・タリオーニさんが
踊られたんです・・・

でも残念ながらその振付がどんなものだったのかは記録がなく、
今残っているもので一番有名なのはブルノンヴィルさんの振付なんですね

ブルノンヴィルさん、パリ・オペラ座で踊っていた時期もあり、
またマリー・タリオーニさんのパートナーを務めたこともあったようです。

ラ・シルフィードも観て感動したのでしょうね。
デンマークで自ら振付しなおして上演し、
それが今でもデンマーク王立バレエ団のレパートリーに残り、
また世界のあちこちで上演されることとなりました。


さてお話ですが、舞台はスコットランド、
農夫のジェームズは今日エフィと結婚式をあげることになってます。

暖炉のそばでまどろんでいた彼が目を覚ますと、
夢にでてきたシルフィードがいて、
近づくと消えてしまいます。

そこへエフィをはじめ、村人たちが登場、
エフィを想っているグルンという名の若者もいます。
でもシルフィードのことが頭から離れないジェームズはうわの空。

魔法使いのマッジも現れます。
若い娘たちにせがまれ手相を見ますが、
エフィに良い結婚をするが、ジェームスとは結婚しないと予言します。
ジェームズは怒ってマッジを追い出します。

さてそこで、結婚式の準備が整い、
いざ結婚指輪を取り出すジェームズですが、
そこへまたシルフィードが現れます。
ですが、彼女の姿はジェームズにしか見えないようで、
他の村人は気づきません。

シルフィードはジェームズに、エフィとは結婚しないでと
お願いをして、指輪を奪って逃げてしまいます。

ジェームズはシルフィードを追いかけて、
花嫁をおいたまま、森へ行ってしまうのでした。

ここまでが第1幕。

まず、スコットランドであることがよくわかるのがその衣装です。
ジェームズがあのタータンチェックのキルトスカートをはいています。

昨日の動画もそうだったでしょ???
キルトスカートで踊るのはたぶんこの演目だけだと思いますよ・・・

では2幕はまた明日!!!