バレエスタジオ ティアラ

バレエを楽しむ人を増やしたい!バレエに関するエトセトラとその魅力をお伝えするブログです。

ブルノンヴィルさんの話

2010-09-28 21:00:00 | バレエ豆知識
昨日の記事に動画をのせた
デンマーク王立バレエ団

国際的な評価を得ているバレエ団ですが、
その基礎を築いたのがブルノンヴィルさん。

そもそもお父様がフランスのダンサーで
オペラ座で踊っていたりしたのが、
デンマーク王立バレエ団に移り活躍した後
監督となります。

ブルノンヴィルさんはお父様に師事した後
一旦バレエ団に入りますが、
そのあとオペラ座に入団します。

なかなか活躍されたようですが、
結局はデンマーク王立バレエ団に戻り、
ダンサーとして活動した後
監督となります。

デンマーク王立バレエ団では
振り付けも手掛け、今でも上演されている演目で
代表的なもののひとつが昨日のナポリ。

ちょっと早目の音楽に軽やかな足さばきの踊りが得意技

独特のデンマークスタイルとして
今でも一流のバレエ団として
デンマーク王立バレエ団は名をはせているのでした

バレエ・ブラン

2010-08-26 21:00:00 | バレエ豆知識
昨日バレエ・ブランという単語を使いましたが、
このブラン、フランス語で白という意味です。
直訳すると「白いバレエ」ですね

ラ・シルフィードで、妖精たちが白い衣装をまとい
踊る幻想的なシーンがあるのですが、
それがかなり人気を博したらしく、
それ以降、多くの演目で、
ダンサーたちに白い衣装を着せ群舞を踊らせる場面が取り入れられたそうです。

こうして白い衣装の群舞は特別に
「バレエ・ブラン」と呼ばれるようになりました。

確かに多くの方のバレエのイメージが
実は結構このバレエ・ブランのシーンと
結びついているのではないでしょうか。

照明をちょっと落とした舞台に、
白い衣装を着た大勢のダンサーたちが浮かび上がる光景は
とても幻想的で、印象深いものですよね

衣装は長いスカートのときもあれば、
短いスカート(スカート・・・といっていいのかな?)のときもあります。

「白鳥の湖」第2幕、第4幕や
「ジゼル」第2幕「ラ・バヤデール」第3幕などで
バレエ・ブランが登場します






バレエダンス事典でパ・ド・ドゥをひいてみました

2010-08-23 21:00:00 | バレエ豆知識
最近動画づいているスタッフCですが、
動画の説明の中で何気なくパ・ド・ドゥという単語を使っていたので、
はて?と思われる方がいたらと思い、あらためてご説明を

というわけで先日記事にさせていただいた
バレエダンス事典をひいてみました
せっかくですから活用せねば!!!

さて、そもそもパ(pas)というフランス語が
「ステップ」とか「バレエの踊り」といった意味なわけですが、
事典によると

「クラシック・バレエにおいて、この語は
後に続けて記される言葉とフレーズを構成して、
より多くの意味を表す。」

パ・ド・ドゥ(pas de deux)もフランス語。
アン・ドゥ・トロワ(1、2、3)と
レッスンでカウントを取る先生がいらっしゃいませんか?
最後のドゥは、フランス語の「2」なわけですね。

直訳すると二人の踊り、とか二人のステップといったところでしょうか。


続けて事典からの引用です。

「二人のための踊り、デュエット。(中略)
バレエのパ・ド・ドゥは、
バレリーナと男性パートナーが一緒に踊るアントレとアダージョ、
男性ダンサーのためのヴァリアシオン、
女性ダンサーのヴァリアシオン、
そして最後に互いが再び一緒に踊るコーダという伝統的な形式を持っている。(後略)」


二人の踊りといっても、大抵は男女二人の踊り

まずは二人一緒に踊るアントレ(入場、登場を意味する単語ですが、
この場合は入場の曲を指します)と
アダージョ(「ゆっくりとした」という意味のイタリア語で、
バレエではゆっくりした曲の踊りのことを指します)から始まり、

男性パート、女性パート、

そして二人一緒のしめくくりのコーダ(イタリア語で、
楽曲の最後の部分という意味です)で終わり

といった形式があるということですね

ちなみにヴァリアシオンとかバリエーションとかいうのは、
バレエではソロの踊りのこと。

種類が豊富、ということをバリエーションが豊富、と言ったりしますよね。
あれと同じ綴りなので、元々は種類という意味かな?と思いますが、
ちょっと由来自体は今まで説明してある資料に出会ったことがありません。
なんでこれだけはパ・ド・アンとは言わないんでしょうね???





ガラ公演

2010-08-19 21:00:00 | バレエ豆知識
バレエの公演でガラ公演とかガラといえば、
演目から抜粋した踊りを幾つか披露する公演のこと

ちょっと前にエトワールガラという公演に
行った時のことを書かせていただきましたが、
このお名前の最後についてるガラは正にガラ公演のことですね

それに対して演目を全て通して演じる公演は全幕公演などと言ったりします。

それぞれに違った魅力があって、どちらがいい、悪いと言えるものではありません

ガラは一人一人のダンサーが踊る時間が短いので、
体力の消耗を気にせず全力疾走、
すごいテクニックを見せてくれたりします。
ちょっとお祭り気分とでもいうのでしょうか、
少しくらいミスをしても、
勢い良く大技に挑んでくれたほうが客席も盛り上がったりします

全幕は、短いものでも二時間近くあるわけなので、
まず踊り切ることが必要なうえ、
物語のストーリーとの兼ね合いから
逆にテクニックを抑えてでも、
より完成度や音楽性を感じさせる踊りが目指される傾向があります。
もちろん演目の性格にもよりますけどね

そもそもガラ(gala)という言葉が
英語の「祝祭」から来ていて、
音楽のコンサートやスケートのエキシビジョンなどでも
ガラと名のつくものがあるようです

日本語でガラというと、
取り壊しをした建物のがれきとかごみなどを指したりしますけど
全然違うわけです

さて、次回はガラ公演、全幕公演、どちらを見に行きましょうか・・・

ロマンティックバレエといえば

2010-07-21 21:00:00 | バレエ豆知識
昨日の3大バレエに続いて今日はロマンティックバレエのお話
ロマンティックバレエといえば代表的なのは

「ジゼル」
「ラ・シルフィード」

バレエって全部ロマンティックなものじゃない?
って思ったりしますが、
このロマンティックは「ロマン主義」からきてるんです

バレエの雰囲気がロマンティックだから、ではなく、
ロマン主義の流れのなかで生まれたバレエなんですね

例によってWikipediaへのリンクはこちら
「ジゼル」
「ラ・シルフィード」
「ロマン主義」