クリスマスソングというと、それこぞ数えきれないくらいの曲がある。
一体、世界にはどれくらいのクリスマスソングがあるのだろう。
童謡、唱歌、スタンダードナンバー、J-ポップ、フォーク、ロック、その他・・。
皆、お気に入りのクリスマスソングってのがあることだろう。
私にもある。
定番曲では、「レットイットスノウ」「ママがサンタにキスをした」「ハッピークリスマス」「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」その他・・。
中には、演奏ミュージシャンのネームバリューの高さの割りには、さほど知られていないクリスマスソングってのもある。
例えば、イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」、ザ・バンドの「今宵はクリスマス」なんて、そうではないだろうか。
イーグルスやザ・バンドのバンド名は、広く知られているが、彼らがクリスマスソングを歌ってるということはあまり知られてないような気がする。
イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」は、実は正規のアルバムには収録されていない。シングルでのみの発売だった。
確か・・当時、発売された日に買いに行ったと思う。
当時、イーグルスへの期待度は高かったし、イーグルスの新しい曲にも飢えていたからね~。
曲そのものは、オリジナルではなく、カバーである。
オリジナルは、古いブルースマン、チャールズ・ブラウンとジーン・レッドらしい。実は私はその二人に関しては、よく知らない。
意味合いとしては、ファンへのサービス曲・・そんな感じだ。
発表されたのは、あの「ホテル・カリフォルニア」の後。
イーグルスとしては、ピークにあった時期といえるだろう。
それだけに、中々の出来映え。派手さは無く、渋い感じ。
ちなみに、このシングル、B面には「ファンキー・ニュー・イヤー」という曲が収められていた。
こちらの曲は、ドンとグレンのオリジナル。
でも・・あまりB面は聴かなかったなあ(笑)。
けっこう、遊び感覚の曲にも思えた。
このシングルレコードは、A面もB面もクリスマスソングだったということになり、まさに期間限定の感じで、特別ボーナスって感じだった。
でも・・・当時、思ったほどにはチャートアクションは無かった・・と思う。
さて、次はザ・バンドの「今宵はクリスマス」。
ロビー・ロバートソンの曲で、まさにザ・バンドのオリジナル。
この曲は、「アイランド」というアルバムの収録曲だ。
レコードでは、確か・・A面の最後・・という地味な位置だったと思う。
この曲は、イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」以上に一般には知られていないのではないだろうか。
曲を聴いてても、あまりクリスマスっぽいアレンジはされていない。イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」は、ある程度クリスマスっぽいアレンジの要素もあったが、ザバンドの方は、ちっともクリスマスっぽくない(笑)。
クリスマスソングとしての意気込みは感じなく、ザ・バンドの通常の曲と変わらない扱われ方で演奏されている。
でも・・この曲、個人的に大好きだったんだよね~。
地味だけど、渋く、味わい深い曲に思えた。
でも・・この曲は、クリスマスソングとしては完全に埋もれている気がする。
ザ・バンドについて語られる時も、この曲はレパートリーの中であまり言及されることもないし。ちょっと残念。
まあ、「アイランド」というアルバム自体、「ラストワルツ」の後に出たアルバムということもあって、あまり評価されていない気もする。
私は「アイランド」というアルバムは好きだった。
聴きやすいし、けっこうポップ。
特にオープニング曲の「優しい雨のように」など、旅に行く時に、色んなミュージシャンのお気に入りの曲を集めて、いつも作ってた「マイ・ベスト」テープでは必ず収めていたし。
いい曲だったと思うけどなあ。
まあ、それはともかく。 イーグルスの「ふたりだけのクリスマス」も、バンドの「今宵はクリスマス」も、クリスマスソングなのに、この時期あまり流されてるのを聴かない。
ごくたま~~~~に、イーグルスの曲は流されることもあるけど、ザ・バンドの曲に至っては、流されてるのを一度も聴いたことがない。
世の中には無数のクリスマスソングがあるというのに、実際にクリスマスの時期に毎年流されるのは、決まった曲ばかり。
もしや、クリスマスソングにも「勝ち組」「負け組」があるってことなのかな?「勝ち組」「負け組」なんて言葉、嫌いだけどね。
・・・むむ、こんな所にも格差社会があったか(笑)。
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