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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

12弦ギターについて

2007年01月06日 | 音楽活動

今私がユニット「時代屋」で使っているギターは12弦ギター。
ユニットを始めたばかりの頃こそ、あれこれ6弦ギターを使用したこともあるが、最近はもっぱら12弦専門だ。

普通のギターは6弦である。
12弦ギターは当然12本の弦が張られているギターで、第1コース(6弦ギターでは1弦)と第2コース(6弦ギターでは2弦)はユニゾンで、第3コースから第6コースまではオクターブとなる。
分かりやすく言うと、第1&2コースの2本弦はそれぞれ同じ高さ、第3~6コースのそれぞれの2本弦はそれぞれ1オクターブ音が違う。
このため、普通のギターでは得られないサウンドになる。

まあ、単純に12本の弦が張られているってだけでも、その響きは厚いのだが、低音弦が1オクターブ違う音が同時に鳴るので、その響きは圧倒的でもある。

ならば、誰もが12弦ギターを弾けばいいじゃないか・・という声があがりそうだが、ところがどっこいなのだ。ことはそう単純ではない。
6弦ギターの扱いと12弦ギターの扱いは違う。
それぞれ良い点もあれば、向かない点もある。
12弦が不向きな曲ってのはけっこうある。

例えば、細かいリズムカッティング。
歯切れを求めるなら12弦は向かないと思う。
また、指弾きでアルペジオなどをするには弾き辛い。
3フィンガーなど、なおさら。
アルペジオを弾くならピックでそれっぽく弾いたほうが12弦には合う。まあ、12弦ギターのアルペジオは響きはとてもきれいではあるが。

あと、リードギターの早弾きも、12弦は弾き辛い。
(まあ、私は早弾きはあまりできないので、問題ないと言えば問題ない。)

今あげた点は、6弦ギターでは問題ない。

逆に、コードをゆったりと弾いて広がりを出すには12弦は最高である、
特に開放弦を活かしたロウコードは抜群。
曲にアクセントをつけるリフ、曲を印象づけるキャッチーなイントロメロディなどを弾くにも最高である。


12弦の実例をあげてみよう。
コードの広がりが印象的な、ジョージ・ハリスンの「マイ・スィート・ロード」などは12弦ギターでコードを♪ジャンジャンジャラララ~~ と弾くと最高である。
ジョージでいえば「イズント・イット・ア・ピティ」みたいなコードワークの広がりが宇宙的な、そんな曲にも見事にはまる。

あと、イントロという意味では、ワイルドワンズの「思い出の渚」、バーズの「ミスタータンブリンマン」などのイントロのあの立体感ある音は、12弦らしさで溢れている。

また、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」での12弦サウンドの響きは、あまりにも有名。

曲にアクセントをつけるフレーズを弾く時や、コードに広がりを出したい時は抜群だが、リズムの歯切れやリードギターの早いパッセージには不向き、それが私の12弦ギターの位置づけ。


曲によって向き、不向きがでる12弦をなぜ自分のユニットで常時使ってるかというと、まわりにあまり12弦をメインに押し出したミュージシャンがいないというせいもあるし、また何より私自身が12弦の音が大好きだからでもある。

それに、アコギユニットというのは、どうしても音が薄くなる場合もあるので、少しでも音に厚みを加えたい・・というのが、実は一番大きな理由である。

本当は6弦ギターと12弦ギター両方を持ち歩き、ライブなどでは曲によって弾き分けるのがベストであるのはわかっているのだが、2本持ち歩くのが辛いので、いつも12弦だけを持ち歩いている。

12弦ギターってのは、構造上やっかいな点がある。
それは、弦の張り替えと、チューニングだ。
通常のギターの倍の本数の弦を張り替えるため、その手間は通常ギターの倍かかる・・と考えていい。
また、チューニングは本当面倒くさい。
セット弦の価格が高い。
あと、これは私だけかもしれないが、第3コースの高音弦だけが、やたら切れやすいということ。

などなど、色々なデメリットはある12弦ギターではあるが、今や自分にとって一番欠かせない楽器である。

もし、これまで12弦ギターを持っていなかった人が、初めて12弦を入手したら、弾きほれてしまうだろう。
じばらくはやみつきになること、うけあいだ。


以前は12弦ギターではオベイションしか持ってなかったが、オベイションを弾いてると、純粋に木でできたギターの音が恋しくなることがある。
オベイションは、ボディのサイド&バックがカーボンファイバーという材で、木ではない。

その音は、クリアではあるのだが、クール・・というか無機質でもある。
木が醸し出す「暖かい音」ではない。
ましてや私のオベイションはシャロウボウルというボディが薄いタイプ。
弾きやすさはバツグンなのだが、ちと深みに欠ける。
そこで、最近、テイラーの12弦を入手したってわけである。
私の購入したテイラー12弦は、木でできてるだけでなく、ボディも深く、でかい。

それぞれ個性が違うので、今後はテイラー12弦とオベイション12弦を使い分けていこうと思っている。

弾き語りでは12弦ギターを使ったことはないが、時代屋ユニットでは、しばらくはこれで行きます。







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1 コメント

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