
このブログでは、「アニメ、漫画、そして特撮」のカテゴリーで、古いアニメ・ソノシートを、たまに紹介している。
これまでこのブログで紹介してきているのは、某・居酒屋マスターが所有する古いアニメ・ソノシートだ。
だが、私自身も、子供の頃はアニメ・ソノシートを何枚も持っていた。
だが、気づいてみたらいつの間にか、母親に、アニメ・ソノシートを集めて保管していた箱どと捨てられてしまっていた(泣)。
それに気づいた時の落胆ぶりたるや、それはもう・・。
もしも今もその箱が健在だったなら、きっと高値がついたことだろう。
私が持っていたアニメ・ソノシートは、「サイボーグ009」「レインボー戦隊ロビン」「エイトマン」「鉄腕アトム」「銀河少年隊」その他。
また、それにプラスして、月刊誌の付録としてゲットした諸々のソノシート。付録のソノシートは、通常のソノシートよりもひとまわり小さかった。なかには、超ミニサイズのソノシートもあった。
雑誌の付録ソノシートの中には、実写のハットリ君がナレーションを担当した「怪獣の鳴き声紹介」などもあった・・と思う。
まさに、色んなタイプのソノシートがあったが、やはりメインは朝日ソノラマのソノシートだった。
それには主題歌だけでなく、ミニドラマなども収録されていた。
そして・・・中には、それだけにとどまらない内容のソノシートもあった。
それだけにとどまらない・・・というのは、サブテーマソングも収録されてる場合があった・・ということだ。
このサブテーマソング、番組内で流れる曲もあったが、作品によっては番組内ではまったく流されない曲もあった。
そのいい例が「夜のエイトマン」という曲だった。
少なくても私が見てた限りでは、「エイトマン」のアニメに「夜のエイトマン」という曲が流されることはなかった・・・と思う。
だからこの曲は、エイトマンのソノシートを買った人だけが聴く事ができる貴重な曲に思えた。
この曲、エイトマンの正式主題歌とはだいぶ感じがちがう。
エイトマンの正式主題歌は、軽快で明るく、疾走感のある元気な曲だった。
原辰徳さんが巨人に入団して背番号8を背負った時は、彼に打順がまわってくると、客席からこのエイトマンのテーマが流れてたっけ。
そう、エイトマンのテーマは、原選手の初期のテーマソングでもあった。
一方「夜のエイトマン」は大人っぽく、静かで、哀愁溢れる名曲だった。
孤独感溢れる、物悲しく寂しい感じのする曲でもあった。
私にとっては愛唱歌であり、ギター弾いて人に聴かせたことは何度もある。
この曲、歌の最後の歌詞まで辿り着かないと、エイトマンの歌だとは誰も気づかない。
歌詞の最後に「エイトマ~ン エイトマ~ン」と歌われるから、最後でやっと「この歌って、エイトマンの歌なんだ」と気づく。
歌詞の中にこんな一節があった。
♪墓場のような 静けさが
夜更けの町に こだまする
・・・墓場のような静けさの町・・・この「墓場のような」という表現が、強く耳に残り、頭のなかで大きくなり、絶えず私の心のどこかにある感じだった。
妖怪漫画や恐怖漫画ならともかく、SF漫画の主題歌で「墓場のような静けさ」という言葉が出て来るケースは、他に無かったように思う。
斬新な言葉だった。
曲全体がかもし出す雰囲気が実に良くて、実は私はこの「夜のエイトマン」に影響を受けた曲を高校時代に作ったことがある。
ソノシートで聴いていたのは小学校低学年時代だったが、それ以来ずっとこの曲は私の心の中に居座りつづけ、やがては高校時代に、曲作りのヒントにもなった・・ってわけだ。
私が作った曲のタイトルは、「夜のハイウェイ」だった。
最近では、古いアニメソングがCDでオムニバス形式で復刻され、かつてソノシートで聴いてた「古いアニメソング」は入手しやすくなった。
中にはアニメソングのB面曲ばかりを集めたオムニバスCDなどもある。
そういうCDでは、幻の「アニメソングB面曲」がふんだんに聴ける。
ソノシートでしか聴けなかった幻の曲なんかも収められていたりする。
そういう意味じゃ、いい時代になった・・と言えるだろう。
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