goo blog サービス終了のお知らせ 

 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

カップ麺の時代

2006年12月18日 | 懐かしい系、あれこれ
カップ麺はすっかり世の中に定着し、それこそ世界中でも出回っている。
日本の生んだ傑作食品だ。

今でこそカップ麺は多様化し、ラーメンの他に蕎麦、うどん、やきそば、スパゲティなど色んな種類の麺が出ている。
また、同じラーメンでも、さまざまな種類があり、中には名店のオーナー監修による「有名店の味を再現した」カップ麺などもあったりする。

利用者は、皆それぞれお気に入りのカップ麺があることだろう。私にもある。
ひところ出ていた「メンコク」ってヌードルには凝ったことがある。
「どん兵衛」「カップ・チキンヌードル」などは今もお気に入りだ。
妙な名前のヌードルもあった。確か「めん八珍」みたいな名だったかなあ。

こんなことを書いてると、これを読んでくれてる皆さんの、お気に入りのカップ麺を聞いてみたい気もしてくる。
なんにせよ、カップ麺に関しては、今や多数のバリエーションや選択肢があり、なんとも贅沢な時代になったものだ。



数あるカップ麺ではあるが、その元祖はやっぱり「カップヌードル」。

思えば、初めて世の中にこのカップヌードルが出た時は驚いた。
私のまわりでもかなり話題になったことを覚えてる。

それまでにも、インスタントラーメンってのは数多くあったし、普及もしていた。
サッポロ一番、出前一丁、チャルメラ、その他。
料理を知らない子供でも作る事ができたってのは大きかった。
自分でもよく作ってたし、親に3日に1度は夕食をインスタントラーメンにするようにおねだりしたもんである(今考えれば、親にとっては、私のこのおねだりは、食費を節約するのに大きく貢献してたんだろうなあ)。
それほど好きだった。
調理方法が簡単・・ってのが良かった。

だが、カップヌードルの「調理が簡単」という点は、それまでのインスタントラーメンの更に上を行っていた。画期的だった。
「調理」という概念すら、カップヌードルの前では色あせた。
なにせ、「調理」なんてもんじゃないのだ。
「調理」という言葉を使ったら「調理」という言葉に悪いような気がする代物だった。

そう、カップヌードルは、まさに「調理要らず」だったからだ。お湯を湧かして入れるだけなんだもの。
モノグサな子供にはピッタリだった。ってことは、まさに私のためにあるようなもので(笑)。
これは立派な発明品と呼んでもいいだろう。

友達の家に泊まりに行った時や、友達が自分の部屋に泊まりに来た時なんかは、カップヌードルは必需品だった。


なんといっても嬉しかったのは、具が入っていたことだった。

それまでのインスタントラーメンでは、袋に入っているのは麺と粉末スープのみだった。
だから、自分でインスタントラーメンを作った時なんかは、パッケージ写真をみるたびに騙されたような気になっていた。
というのは、インスタントラーメンのパッケージ写真には、出来上がった麺の上にちゃんと具が乗せられていたからだ。

まあ、自分で具を用意して、出来上がった麺の上に乗せればいいだけなのだが、子供の私にはそれが面倒くさかった。用意するのが面倒だったのだ。
つまり、自分が手を抜いているから麺の上に具がないわけで、本来インスタントラーメンには罪は(?)無い。
でも・・・パッケージ写真にある「具がきっちり乗せられた完成品」を見るたびに、騙されてるような気がしてた。
袋の中に具も入れておいてくれればいいのに・・・などと思ったもんだった。

だが、カップヌードルは違った。
作るのが簡単なうえに、具まであらかじめ麺の上に用意されていたのだ。
これは嬉しかった。自分の中では画期的にも思えた。

だから、カップヌードルにはハマった。
カップヌードルに慣れてくると、もうインスタントラーメンには目が行かなくなった。
具の有る無しの差は私にとって大きかった。ましてや調理要らず。


以来、私は今に至るまでインスタントラーメンからは離れてしまっている。

でも・・・時々、カップヌードルが無かった頃によく食べてたインスタントラーメンの味が懐かしく思える時もある。

そんな時、懐かしいインスタントラーメン・・・たとえばサッポロ一番味噌ラーメンなどがカップ麺になって売られているのを見つけると、無性に嬉しくなる。

かってインスタントラーメンに具が入っていないことに不満を覚えた「元・少年」にとって、そのデメリットが解消された「インスタントラーメンのカップ麺化」は嬉しいのだ。

懐かしいインスタントラーメンが、このカップヌードルの時代(←んな、おおげさな!)に具を伴ってやってきて、リベンジをしてるような気になる。

インスタントラーメンが仮に男だったとしたら(爆)、
「おいおい、俺たちを忘れちゃ困るぜ」
と主張してるようでもあるし、仮に女だったとしたら
「あら、お久しぶりね。いつか帰ってきてくれると思ってたけど、ちっとも帰ってきてくれないじゃないの!だから私の方から来ちゃったわよ!この浮気者!」
と、すねられてるようでもあり???。(←んな、バカな!)


ただ・・・・カップヌードル化された、かつてのインスタントラーメンの定番麺を食べても、なぜか当時の味とちょっぴり違う印象がある。
どの製品にも。
それはなぜなんだろう・・。微妙な違いであったり、けっこう違いがあったり。

もしや、不変のように見えても、実は時代に即した味ってのがあり、微妙にその味が変化していってるのだろうか。 
あるいは、色んなものを食べてオトナになった自分の、味覚が変わってしまったからだろうか。

いや、待てよ、もしかしたら自分の心が・・・・?







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドラゴンクエストの新作につ... | トップ | 精霊の街 練習音源について。 »
最新の画像もっと見る

懐かしい系、あれこれ」カテゴリの最新記事