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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

竹のギター

2018年02月20日 | 音楽活動

ギターに関する現在の木材事情は、昔の古き良き時代に制作されていたギターと比べると、厳しいものになっているようだ。

 

有名どころでは、ブラジリアンローズウッド、別名ハカランダ。

これはギターファンならご存知のように、ワシントン条約にひっかかるなどの理由で、今ではそう簡単に入手できる木材ではない。貴重なのだ。

だからこそ、ハカランダを使用したギターだと、値段も高額なものになる。

 

またマホガニーも現在では貴重な材になってきているらしい。

昔は、ギター制作でのマホガニーは、比較的廉価なモデルに使用されていたが、最近はそうでもなくなってきているようだ。

 

他の材質にも、今後そういう流れになっていきそうな気はする。

 

だからこそ、各ギターメーカーは、ギターの材質確保で、かなり苦労しているのではないか。

 

あの世界的ギターメーカー、マーチンなどは、最近はこれまで使ってきた材質だけでなく、新たな材質をあれこれ試したり、取り入れたりしている。

マーチンでさえそうなのだから、そういう試みは他のメーカーも余儀なくされていると思う。

 

以前、ヤマハから面白い材質のギターが制作されたことがあった。

それは、なんと!竹でできたギターだった。

 

その情報を耳にした時、私はすかさず「竹のギター?どんな感じなんだろう」という思いで、興味津々になった覚えがある。

 

どこかでそのギターにお目にかかりたいものだ・・と、当時いつも思っていた。

そんなある日、何気に入った楽器屋で、そのヤマハの竹ギターが売られているのを目撃。

 

ともかく表板の木目が独特で、かなりインパクトを感じた。

値段はいくらぐらいだったかな・・・ちょっと忘れてしまった。

なので、ちょっと調べてみたところ、55000~70000円ぐらいの価格帯だったような。

値段的には、中級車向けの価格帯という感じだ。

その店でその竹ギターを発見した時、非常に興味がわいたのだが、その時ちょっと私は急いでいたので、試し弾きする時間はなかった。

 

とりあえず、そうして楽器屋で普通に売られているのなら、もっと時間がある日にどこかの楽器屋にでも入れば、そこでもきっと売られているだろう。その時に試し弾きしよう・・そう思って、その日はとりあえず竹ギターの現物を目撃しただけで、店を後にしてしまった。

 

今思えば・・・無理してでも、その時に試し弾きしておけばよかった。

 

というのは、その竹ギターは、その後他の楽器屋で私はお目にかかる機会はなかったからだ。

 

なんでも、その竹ギターは、当初注目されはしたものの、楽器そのもの自体は、あまり評判が良くなかったらしく、すぐに生産中止になってしまったらしい。

 

残念・・・。まあ、メーカーとしては、評判がイマイチであれば生産中止にするのは仕方なかったのであろう。

 

だが・・そんなに早く生産中止になるぐらいなら・・やはり見かけた時に弾いておくべきだった。

 

ネット上で、あのヤマハの竹ギターの感想を読んでみても、確かに評価はイマイチ。

なので、きっと私が試し弾きしたとしても、同じような感想を持った可能性はある。

 

だが・・・あまり人が使っていないモデルとか、変わり種ギターという意味合いがあるし、コレクションとして入手する手もあったかもしれないなあ。

 

生ギターとしてはイマイチでも、エレアコとして使えば使い道もありそうだし。

 

竹でできたギターという意味では、個人のギター制作家が、作ったりしてるケースもあるらしい。だが、個人制作家の制作によるギターは、そうそうどこでもお目にかかれるものでもない・・。

 

 

そういえば・・・材質が変わり種・・という意味では、私もそんなギターを持っている。

それは、ヤイリ製の桶ギターだ。

ボディが檜の桶になっているギターだ。

なにせボディは桶だもんだから、ボディの形状は丸い。

正直、生音は・・ぺけぺけの、チープな音ではある。

音量があるわけでもないし、美しい音がするというわけでもない。

そのルックスが「売り」のギターだ。

エレアコとして作られてるので、ステージ用としては面白い存在だ。

 

ただ、そんな「ステージ映えするギター」ではあるが、実は正式なライブでは私は使ったことはない。

一度、仕事上の忘年会で、余興で持っていったことがあるぐらいだ。

ライブというより、仮装して、パフォーマンスとして持って、人前にでたわけだ。

その時は、ギター好きな出席者から、それなりの関心を集めたものだった。

 

「だんそうさん、それはバンジョーですか?」という疑問が多かった。

ボディが丸いから、そう見えたのだろう。

遠くから見ると、バンジョーに見えてもおかしくなったかもしれない。だが、その人が近付いてよく見てみると、やはりバンジョーではなく、ギターであることがわかる。

 

そんなお茶目なギターだ。

 

 

それにくらべると、竹ギターは、外観はどう見てもギター。

ただ、表板の木目が普通のギターとは違うかな・・という感じ。

となると、パフォーマンス用としては、桶ギターに比べたら、ルックスのインパクトは弱いかもしれない。

だが、近付いてよく見て見たら、一風変わった1品だった・・というインパクトは面白い。

私にとっては、実用性はともかく、コレクションのひとつにしたかったギターではあった。

 

 

竹ギターを買った人は、その後竹ギターをどうしているのだろう。

家の物置にしまいっぱなしなのか、あるいは売却してしまったか、あるいは・・現役バリバリのメインギターとして使っているのだろうか。

 

う~ん、やはり1本欲しかった・・。

 

どこかに格安で売ってないかな~。

あるいは・・・どこかに落ちてないかな(笑)。

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2018-02-21 13:34:17
竹ギターは、Amazonでさえ見つからない、幻の楽器ですね。


弦と空洞の相性が合わないのでしょうか?


不評だったことは残念です。

中国の楽器・胡弓などには、竹は使用されているそうですが、奏でる音楽によって評価は分かれますね。
返信する
Unknown (だんぞう)
2018-02-21 17:43:42
竹ギターは今となっては入手困難のようですね。
だからこそ、一度弾いてみたかったです。
仮に音がイマイチだったとしても。

あるとしたら、中古楽器屋さんあたりでしょうね。

胡弓に竹が使われたりすることがあるのですか?
それは知りませんでした、、、。

返信する
Unknown (つなさんど)
2021-09-23 23:08:14
初めまして。
ボク、その竹ギター持ってます。楽器フェアで試し彈きして、本体は重いし、音も悪い(重い)しで、こりゃ売れないな、と。しかし売れない=数が少ないレアギターになるだろうと読んで購入。基本エレキの人間なので竹ギターはほとんど弾いてないです。レアギターというよりは珍品扱いになってますけど、買ってよかったと思っています。
返信する
Unknown (だんぞう)
2021-09-24 21:10:00
はじめまして、つなさんどさん。
時間の外に、ようこそ!

おお、竹のギターをお持ちなんですか?
なんか、うらやましいです。 私にとって、ずっと気になってきたギターなんです。
楽器フェアに出品されてたんですか?
知らなかった…。
一度弾いてみたかったんですよ。

音がうんぬんより、持ってるということが大きいと思います。
今ではすっかりレアギターですもんね。
ピックアップ付けてエレアコにしてしまえば、ステージ映えしそうです。
ライブでは、MCのネタにもなりそうです。
ギターファンなら関心を示すと思います。

大事にしてくださいね。
いつか機会があれば、弾かせてください(笑)。
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