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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ゲッチャ・バック  by ビーチボーイズ

2022年08月01日 | 音楽全般

Getcha  back        by  Beach Boys

 

この曲は1985年に発表されたビーチボーイズのアルバム「ビーチボーイズ85」の冒頭に収録されていた曲だ。

このアルバム、当初は「ザ・ビーチ・ボーイズ」というタイトルのアルバムだったが、後に「ビーチボーイズ85」と呼ばれるようになった。

 

アルバムのセールス的にはバンドの知名度の割には大成功したとは言い難い。

だが、私はこのアルバムには「ゲッチャバック」という曲と「カリフォルニア・コーリン」という曲が入っている点を評価している。

「カリフォルニアコーリン」は、いかにも世間のビーチボーイズのイメージを踏襲した曲で、ある意味自分らのイメージをセルフカバーしているかのようだ。曲的には初期のヒット曲「ヘルプミーロンダ」を思い起こさせる、ノリがよくてポップな曲で私のお気に入り。

 

そしてもう1曲のお気に入りが、アルバム冒頭の「ゲッチャバック」。

この曲もまた、いかにもビーチボーイズらしい仕上がりの曲で、親しみやすい。これまたまるでビーチボーイズサウンドをセルフカバーしてるかのような出来。

なので、ビーチボーイズファンには受け入れられやすかったと思う。

ある程度はシングルヒットもしたようだ。

昔のビーチボーイズのヒット曲のエッセンスをいくつも取り入れた、懐かしさすら感じる、ビーチボーイズ曲。

 

このアルバムを購入した時、オマケでビーチボーイズのステッカーが付いてきた。

横長のステッカーで、このアルバムのジャケットを横長にうまくあしらったようなステッカーで、私のお気に入りだった。

私はそのステッカーを、海外旅行に行く時に使うスーツケースに貼っていた。

空港では乗客の色んな荷物が運ばれてくるが、この横長のステッカーをスーツケースに貼っておいたおかげで、自分のスーツケースはすぐに見分けることができた。

その意味では助かったし、思い出にも残っている。

ただ、年月経過によって、いつしかケースからそのステッカーは剥がれてしまった・・。

その点、少し残念。いっそ、貼らずにキープしておけばよかったかなあ。

 

近年、このゲッチャバックが、日本のCMで流れていた。

嬉しかった。

いいところに目をつけてくれるじゃないか!と思った。

 

全体的に、聴いてると「いかにも」なビーチボーイズ曲なので、私はてっきりブライアンも作曲に関わっているのかと思った。

だが、この曲はマイク・ラブとテリー・メルチャーの共作曲だった。

テリーはビーチボーイズのメンバーではないが、ブルース・ジョンストンとコンビのユニットを組んだことがあったはず。だが、この曲ではマイク・ラブと共作してたんだね。

 

イントロでいきなりハイトーンのファルセットボイスがあたりをつつみこむように流れてくると、そこはもうキラキラ輝くビーチボーイズの世界だ。

一気に、誰もが連想するビーチボーイズの世界に包まれる。

アルバムを聴き始めてオープニングでこの曲が流れてくると、ビーチボーイズファンとしてはなにやら安心感すら覚える。

なんというか、懐かしい友人に会ったような気分・・とでもいおうか。

「ああ、これだよこれ。ビーチボーイズだなあ」と実感することだろう。

 

 

ビーチボーイズのメンバーでは、音楽的に突出した才能の持ち主というと、とかくブライアン・ウイルソンがあげられることが多い。

その反面、時にはマイク・ラブはブライアンファンからは悪者扱いされたこともあった。

イメージ的に。

 

まあ、実際バンドの音楽性をメインで引っ張ったのがブライアンであることは周知の事実だし、ブライアンのソングライターとしての才能は凄まじい。

レノン・マッカートニーに対抗できた才能の持ち主だし、後輩ミュージシャンからのリスペクトも半端ない。

歴代の作曲家ランキングにもしっかり入ってくる人物だ。

だが、こういう曲を聴いてみると、やはりマイク・ラブの貢献度も高かったんだろうなということは感じる。

マイク・ラブは、誰もが連想するビーチボーイズのイメージを大事にしたかったのだろう。

ある意味、ブライアンが「攻め」だったとしたら、マイクは「守り」の人だったのかもしれない。ビーチボーイズの音楽面という意味では。

そんな気もしてくる。

 

 

マイク・ラブとテリー・メルチャーの共作による「ゲッチャバック」は世間一般のビーチボーイズのイメージで溢れている。

きっと、この曲を聴いて「あ、これ聴いたことがある、テレビのCMのバックで流れてた。そうか、これってビーチボーイズの曲だったのか。」と思う方もいるはず。

なので、安心して聴けるビーチボーイズ節の曲である。

 

 

ちなみにテリー・メルチャーに関しては、彼が70年代終盤に組んだ「フリーウェイ」という名のユニットの唯一のアルバムを私はリアルタイムで購入した覚えがある。

中々の好盤で、当時よく聴いたものだった。

特にラストの曲は大好きだった。

当時私がオリジナルで作ってた「ベストヒットカセット」には、いつも収録してた覚えがある。

 

だが「フリーウェイ」の唯一のアルバムは、商業的には決して大成功とまではいかなかったようで、今ではすっかり忘れられてる感がある。

できればそのアルバムの曲を取り上げたい気持ちはあるのだが、この記事を書いてる現時点ではネット上では見当たらなかった。

そのへん少し残念。

 

 

 

やはりビーチボーイズって、どう考えても良いよなあ。私にとっては特別なバンドのひとつ。大好きでならない。

昔も今も、ビーチボーイズには夏がよく似合う。そしてそれは、これからも。

 

 

 

 

 

 

 


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