一応、出生地が東京都大田区東六郷三丁目で、
元東村山市民、さらには元福生市民でもあり、
しかも所沢市民でもあった、
あ、埼玉だから違うか……
そんな栃木県民が思う今回の都知事選ですが、
まぁ…現職が勝利する確率が高いような気がします。
いい意味でも悪い意味でも、
マスメディアの露出が非常に高いことを思うと、
たとえYoutubeやSNS等での評判が悪かろうが、
有権者の大多数は既存のマスメディアが流す情報だけで、
誰に投票するかを決めてしまうというような状態が、
昔ほどではないにしろ健在ですからね。
では現職の知事を支持するかどうかといえば、
これまた微妙な感じなんですよね、
個人的には…
現職知事がその昔防衛大臣だった頃、
何の脈絡でそう発言したか忘れてはしまいましたが、
「地球にやさしい戦車をつくる」ということを言っていました。
「地球にやさしい戦車ってなに?」
何が言いたいのか、
何がしたいのか、
あの時はサッパリ理解できませんでしたね。
いや、今も理解できません。
「2位じゃダメなんですか?」という発言が出てくるまで、
自分的「コイツ何言っているんだ大賞」の王座に君臨するほどに、
まったく訳が分からない発言だったのを思い出します。
少なくとも戦車とその運用を理解できないか、
あるいは理解しようともしてない態度が、
垣間見れた瞬間でもありました。
「防衛大臣」という権力だけ欲しかったのですかね…
そして現在のコロナ危機。
そんななかでよく言われているのが、
カタカナ英語、横文字の多用。
いや、横文字やカタカナ英語自体は問題ないと思いますよ。
でも今回の場合、日常的に使われない横文字の乱立なんですよね。
「アウフヘーベン」なんて、
日常的な会話で普通に使いますか?
しかもドイツ語だし…
なんか「アウトバーン」しか思い出せないんですよね。
これが学者の論文やディスカッションみたいな感じだったら、
それはそれで違和感はないとは思いますよ。
少なくとも相手が理解できると想定できますから。
しかし、学者ではなく東京都知事という立場を考えると、
再び「コイツ何言っているんだ?」としか言いようがありません。
ただし、
「アウフヘーベン」の意味自体を問題にしているのではありません。
ここで問題なのは都知事のメッセージとして、
都民である老若男女にちゃんと伝わるかどうかの問題です。
他人へ正確な情報を伝えるためには、
虚報や誤報は問題外なのは当然のこと、
受け手側にちゃんと理解してもらえないと、
その正確さは完全に失われてしまいます。
そうなることを未然に防ぐ方法としては、
もう、受け手側に「分かりやすく」伝えることしかありません。
まぁ…当然のことですよね。
ただ、その「分かりやすく」というのが、
結構難しいのも事実だと思います。
特に専門的な事柄や難解な事象など、
特定の予備知識がない限り、
分かりやすく説明すること自体が、
かなり難しいのではないでしょうか。
しかし今回の場合は、
どんな手法を使ってでも、
正確に「分かりやすく」説明しなければならない…
と、個人的にはそう思っております。
なぜかというと、
彼女は東京都知事だからです。
自治体のリーダーだからです。
そしてコロナウイルスという、
今そこにある危機に対処しなければならないからです。
自分が何をするか、
何をしなければならないのか、
何を望んでいるのか、
何を求めているのか…
難解なカタカナ文字や、
特定のジャンルでしか通用しないような横文字…
そんな言葉の乱立で、
果たして都民が理解できると思っているのでしょうか?
自分はそうは思いません。
むしろわかりやすい日本語があるにもかかわらず、
あえて難しい横文字を乱用しているような気がしてなりません。
これは「着飾っている」としか思えないんですよね。
もっと具体的にいえば、
「高度な文体で自らの知性を着飾っている」という感じで、
つまり「虚飾」で自らを彩っているだけでないか?
そのような印象を受けるのです。
自分が考える「頭のいい人」というのは、
難しいことをわかりやすく説明できる…
そのような才能を持った人だと思います。
そもそも、難しい事柄や事象をちゃんと理解できない限り、
それをわかりやすく説明することができませんからね。
自分もそうなりたいですね。
しかし「高度な文体で知性を着飾っている人」って、
結局「自分をよく見せたいだけ」であり、
「自分がどうみられるかしか考えない人」でもあるんですよね。
そこには「自分」しかないからです。
いくら当人が「皆さんのために」と訴えても、
「自分」以外はあってないようなものなのです。
そのような人材が会社であれ組織であれ団体であれ、
リーダーという権力者になった場合、
不幸なのはそういったリーダーがいる環境ですね。
なんだかんだ言って「自分」のことしか考えないのですから…
皆さんもそのような環境で苦労したことはありませんか?
しかもそう人に限って、
権力欲は人一倍強いですからね…
「自分を着飾る」ものとしては、
権力を掌握することほど、
魅力的なものはないでしょうからね。
現職知事には以上のような思いがありますゆえに、
少なくとも好印象は持っていないのです。
いくら難しい横文字や高度な文体を並べ立てようとも、
「自分は賢い」という虚飾にはなるかもしれませんが、
相手が理解しない限り、
全くもって意味がないということを強調したいです。
そういったことですから繰り返しになりますが、
「何言ってんだコイツ?」的な存在程度なんです。