21日は夏至でしたが曇っていたので、昼の時間が一番長い…といってもピンときませんでした。
ヨーロッパで暮らしていたころは、サマータイムが採用されていたので、春になると1時間時計の針を早めていました。朝6時に起きていた人は、サマータイムになると、1時間早い5時に起きなければならないわけで、最初は寝不足です。
でもすぐに身体は慣れるし、お勤めの人は仕事が終わる時間も1時間早まるので、長い夏の宵をゆったりと愉しむことができます。
私が暮らしていた国の人々は散歩が大好きで、日が傾いて涼しくなってきたころ、思い思いに出掛けていきます。
川辺の緑地帯を腕を組んでゆっくりと歩く老夫婦。
犬を散歩させている家族連れ。
サイクリング車で颯爽と走っていく若者たち。
縄張りを主張しているのか、高い木の梢でツグミが美しい声でさえずっていたのを覚えています。
私も郷に入っては郷に従え…というわけで、よく散歩にでかけました。
住まいの近くにかなり広い公園がありました。
公園の入り口近くには子どもの遊び場、植物園、ビーバーを飼育している池、小さな水族館などがあり、
散歩道は公園の奥の噴水がある、広々とした庭園に続いていました。
植物園の中央にはバラ園があり、いくつものアーチが連なって、数十メートルもあるバラのトンネルになっていました。
アーチにからめてあったのは、ピンクのつるバラ…。
今思うと、ラヴィーニアではなかったかと思います。
私はそこでよくわが子とかくれんぼをして遊びました。
バラのアーチの向こうからひょいと顔をのぞかせていた、幼い笑顔を思い出すと懐かしさがこみ上げてきます。
夏の週末の宵になると、そのバラ園にはテーブルと椅子を並べただけの簡素なカフェができ、ジャズやクラシックのミニコンサートが開かれていました。
バラの香りに包まれて、ゆったりとした気分で心地よい音楽を聴く…なんて贅沢な時間だったでしょう。
…とはいっても幼い子を連れた私たち夫婦には、音楽を心ゆくまで愉しむゆとりはなく、わが子に持たせたアイスクリームがポトリと地面に落ちはしないかと、気が気でなかった、というのが正直なところです。
今日アップした写真は、今朝花ひらいたばかりのウィズリーです。
ウィズリーは本来、紫色がかった暗めのバラ色ですが、今日開いたウィズリーは気温の影響を受けてか、明るく輝くピンク色でした。
まるでブリリアント・ピンク・アイスバーグのような色。
初めて見たウィズリーの色をお伝えしたくて写真を撮りましたが、いまひとつ実物の色とは違うような…。う~ん残念。
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