まだ夫と一緒だった頃、
割とよく行ったショッピングモール。
その中のある店舗を利用したくて、
最寄りの駅にバイクを止め、あとは徒歩で向かうことにしました。
バイクで行ってもよかったんだけど、
途中大きな道路を走らなければならず怖かった。
お天気も快晴だし、日傘をさしててくてくと歩きました。
20分程で到着する予定が、いっこうに建物が見えない・・・。
かなり大きいのに、なんで・・・?
もしかして潰れた?いや、そんなことはないだろう。
そこそこ人気のあるモールだったはず・・・。
結局探し出せず、
11月と言うのに汗だくになっただけの徒労に終わりました・・・。
車で行くのと歩きでは、印象が違ったのかな。
まちがいないはずの景色も、ただの思い込みだったのか。
でも歩きながら思いました。
店にはたどり着けなかったけど、
夫と見た風景は確かにあった・・・。
「あそこのレストラン、今度行ってみる?」
「このドラッグストア、安いんだよね」
「ここを抜けると、バイパスに出るんだね」
夫婦の仲が良かった頃に思いがフィードバックして、
なんだか苦しくなりました・・・。
もう夫とはとっくに赤の他人。
死のうが生きようが知ったこっちゃない。
そう思うように努力しても、時々ふいに溢れてきます。
ほんとにね、情けないですよ・・・。
離婚して、お独りを謳歌している方々が羨ましいです。
私も「独りは気楽」と感じることは多々ある。
でも時にひょっこり顔を出す、かつての結婚生活。
無理に封印しようとするから、余計にだめなんでしょうか。
目的の店にはたどり着けなかったけど、
昔の良き時代に戻ってしまった・・・。
今が一番幸せですと、いつか声を大にして言ってみたいです。