倒産カレー屋顛末

何年か前、倒産した某カレー屋の内情

トレーラーハウスをパチンコ屋に置いてカレー販売。

2019-05-19 15:16:19 | 日記
前回から、大変ご無沙汰しております。
誰かが、見て下さる以上、止める訳にはいかないんじゃないかな。と。

前回では、店舗数が増えて行って、生の、その日の内のフレッシュカレーでは、オペレーションが間に合わなくなって、
仕方なく、冷凍カレーにしたら、お客さまが離れて行ったと書きました。

次に考え付いたのは、カレーの移動販売だけではなく、
パチンコ店に行って、そこの駐車場とかパチンコ店内に直接、
カレー鍋と炊き立てジャーを持ち込んで売るスタイル。が、当初は、
それなりに客に受けたので、(今でもやれば行けると思います)

いっその事、トレーラーハウスと称して(建築現場の事務所みたいな家)丸ごと
カレー屋パッケージを販売しようとなりました。最低、500万~場合により1000万。
程度だったと思います。

順調に、全国ベースで、20店舗ぐらい行きましたが、パチンコ店での付帯サービスとして、
赤字覚悟でやるならば、客寄せぐらいにはなったものの、店舗単体での黒字化は、なかなか
難しかったです。特に、カレー店舗のパッケージを導入する代わりに、
パチンコ店内での、コーヒー販売を受託販売してくれとのバーター取引に応じるパターンが多かった為、人件費で運営が立ち行かなくなり運営が出来なくなりました。
パチンコ店内でのパチンコ玉による、コーヒーの受託販売だけの受託販売、単体だと
儲かります。
ワゴンサービス員、のギャラを2000円にしても、綺麗系を、ギリギリ系の服装にしますと
トンでも無い販売数になります。

と、ここで撤退すれば良かったものの、イケイケで、一度作った、販路を消滅したくなかったのか、
直営化して、運営費用を株主に負担する形にしたのであります。(訳が分からない)
1口馬主とか、1口FCオーナーみたいな、詐欺の典型です。
しかも、この販売を外部の連中が始めたのです。
この連中は、手慣れていて、他にも色々なネタでやっていました。
撤退のタイミングを誤ると、ズブズブと闇に引きずられたのでした。
資金繰りに困った、中小飲食の陥りがちなパターンなのかもしれません。
思えば、終わりの始まり、詐欺の第一歩だったと思います。

無論、儲かったら、株主に返還するところは、間違えありませんが、
儲からないのに還元できるハズもありません。この方式で、集めた金を出店費用に回していけば、
理論上は、無限に出店できるのです、人の金なのですから。
多くの詐欺会社がそうですが、実際に現場で働いている人達は、純粋に営業しているのであって、
儲かってないんじゃないかなーと、肌で感じていても、それは他人の金なので、
今日も頑張ったけど、儲かりませんでしたーと他人事になるわけです。

私、北海道の旭川に遠隔操作で、直営になった店が、
全く売上を送って、こなかったので、
ドカ雪のなか、視察にいった事がありました。
店がパチンコ店の駐車場の片隅で、かまくらの様になっておりまして、
人件費を払っている、パートのね~ちゃんと、近所のドキュンが事務所内で酒盛りをしていて
東京から来た、詐欺テックシステムカレー屋の者ですけどーといったら、
関係者以外立ち入り禁止だ、ケーレー。オマワリ、ヨブドーと脅されてしまったのです。
泥棒は、テメーラでしょ。会社名は知らないの?てな具合でした。

こんな調子で、社長も、金集めて、店舗だしたけど、ダメでした。
でも、今度は、〇✖パターンで行きますから、出資よろしくお願いします。
と、何故か集まっちゃうですから、不思議です。
儲からなかったので、お金返しますならば、カワイイのですが、
儲からなかった、ゴメンナサイ、でも次は行けますから。

一緒にされると迷惑でしょうが、最近のクラウドファンディングも根本的には、
これと変わらないような気がしますけどね。