倒産カレー屋顛末

何年か前、倒産した某カレー屋の内情

謎で悪な紳士ファイル。

2016-03-12 07:28:41 | 日記
その男は、カレー屋における、カレー卸の担当をしていた。
と、同時に役員だったり、抜けたり、最後迄怪しい人物だった。
通常、まっとうなFCチェーンならば、FC店舗の売上に応じてフィーを負担していく方式だが、
やってはいるものの、店によってあったり、なかったり、白日の元にされせば、FC店舗間で暴動になりそうな事をやっていた。
ちなみに違法ではないハズだ。

取引先のベルボーイ社から肉を仕入れ、配下のフランチャイズ店に肉を卸す、当然、そこに金をのせる。
これも違法では無いはずだ。

男は、ベルボーイ社からキックバックを受け取る。キックバックというより、載せた金から抜いていたはずだ、
この男に任せっきりなので、わからない。
これは、グレーだが、やっている奴は結構いる。

男は、カレー屋の社員でありながら、肉屋の営業担当社員でもあった。
カレー屋の看板を使いながら、販路を拡大して、自分の懐も拡大する銀河システムだ。
おかしいと何度もおもったが、
連絡するのに、取引先に連絡するしかなかった。
そして、雲隠れの術。
タブルインカム。
違法ではないが、通常の会社ではありえない。

やがて、田んぼの真中に、ベルボーイ御殿がドドーンと建った。
これは、業務上横領の匂いがする。

ベルボーイ社は、肉を偽装していたかもしれない。
今となっては闇だが、何か臭う会社だった。
産地偽装、関税逃れ。
多分、アウトだろう。

社長は、この事を知っていたが、創業期からの仲間が儲ける事を厭わない性格だった。
しかも、社長はベルボーイ社から融資という名の喝上げをしていたし、
社員である、この男に金を借りていた

何も言えないのである。

謎の紳士ー2

2016-03-08 12:56:08 | 日記
会社は、常に金に追われていた。

本業の店舗運営が、上手く行っていなかった。

これが、諸悪の根源だ。上手くいっていないものを、無理矢理上手く行かせようとしてドンドン変な方向に行った。

今日から、オ・レがこの会社を立て直すと宣言した人は、記憶にあるだけで、20人くらいはいたはずだ。

社内人材ではどーにもならないから、社外から人を引っ張ってきた。

投資家から金を預かっている以上、本業を立て直して、儲けを載せてお返しする。

まともな、社内従業員は本気でそう思っていた。

が、残念ながら全ての人がそうでなかった、美味しいところだけ、ナンとか見つけ出して、逃げればイイ。

本質ではそうとしか思えない人間がいた。

カレーのレシピや、株主リスト、投資家リスト、人脈、ノウハウ、店の営業許可、権利書、FC契約、取引先等々。

火事場ドロ、死肉に群がるハイエナ。

お人好しの社長に取り入り、鮮やかに持ち出す。

その内の1人、中野は、水色のベンツで、虎ノ門の駐車場を2台分潰して、乗り込んで来た。腰巾着は金田といい。マイクロホンをタスキ掛けして持っていた。


中野が、テスト、テスト、声が拡声されない。
跪いて、マイクを持っていた金田は慌てた、マイクロのスイッチが入っていない。

もう一度、テスト、テスト。と中野。拡声されない。

そして、金田に蹴り。

それを見守る従業員。

え~、社長の要請により、私が今日から、この会社を仕切り直します。

この平成不況にあえぐー中小企業のなかでの、飲食業の中での、構造的な問題のーなかでのー、何を言っているのかサッパリだ。

何でも、中での。なので、中野さんと名付けられた。

中野の最初にやった事。

え~この中で、今日まで仕切っていた奴、前に出ろー

全員がお互いを見回す。

考えて見れば、誰が仕切っていたか?わからなかった、だからダメなんだ。この時、気付いた。

暫くして、自称元某ドイツ有名車メーカーの広報マンという肩書のインチキイラストレーターが前に出た。

中野が叫ぶ。

お前は、いま直ぐ出ていけ〜。ゲットアウト。

ヘイ。

インチキイラストレーターはアッサリ出ていった。






謎の紳士ファイルー1

2016-03-08 12:39:52 | 日記
会社のフロアーに何人いるか?

記憶では、最大50人くらい、いたはずだ、最小の時は社長含めて5人くらい、後は店の従業員。

また、社長は、幾つも会社を持っていて、名義だけの会社もあったが、稼働している会社もあった

傘下の従業員でお互い共通の社長を持っていても、何をしている会社なのか不明だった時があった、そして詮索はタブーだった。

ある時、あの人はだれ?という話になり。話かけても、全てを、はぐらかす人間がいた。

正体不明の人物が常にフロアーに入れ替わり、立ち代わりいたので、ほっておいたが、

社長から、アイツはだれだ?と聞かれてのけぞってしまった。

こっちが聞きたかったからだ。

改めて、どちら様ですか?とお聞きすると。なんと株主さまだったのである。


株主様は、この会社の肝なのだが、全てを完全に掌握しているのは社長だけだった。

株主様は、自分が投資した金が、生き金になっているのか?

密かに、見守っていたわけなのである。

しかし、2週間ぐらい気付かなかったのだから。。。。