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「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

アルビレックス新潟レディースに下部組織登録された6人の少女

2013年07月05日 18時00分00秒 | アルビレックス新潟育成チーム
酒井高徳、奥山武宰士、渡辺泰広、西村竜馬、川口尚紀といった選手たちはかつて、アルビレックス新潟ユースに所属しながら、J1リーグ戦や全日本サッカー選手権大会にも出場できる資格「2種登録」を受けたことがあります。
今シーズンならば、ゴールキーパーの本田渉(しょう)君。

Jクラブ・JFLクラブ・地域リーグクラブ傘下のユースチームの選手を、トップチームの公式戦にも出られるようにする仕組みが「2種登録制度」。
「2種」とは、日本サッカー協会が定める区分のことで、要は男子高校生年代のこと。
ちなみに「3種」は男子中学生、「4種」は小学生。
「1種」は大学生・プロ・社会人


混同され易いのが「特別指定選手制度」。
これは、高校の部活サッカー、大学の部活サッカーをしつつ、JリーグやJリーグヤマザキナビスコカップ、プレナスなでしこリーグなどにも出場できる仕組み。
帝京長岡高校サッカー部員であった小塚和季、星稜高校サッカー部員であった鈴木大輔、日本体育大学サッカー部員であった大友麻衣子などがそう。
「特別指定選手」は男子・女子、双方にあります。

他方、「2種登録」は男子サッカーだけの言葉。
女子サッカーの場合は「下部組織登録」。

先月13日と今月4日、アルビレックス新潟はアルビレックス新潟レディースU-18(通称ガールズ)の6人の高校生選手を、アルビレックス新潟レディースの下部組織選手として登録したことは、みなさん御存知の通り。
「Jリーグヤマザキナビスコカップ」に相当する「プレナスなでしこリーグカップ」に出場できる資格を、6名は与えられたわけです。
ただ、現状「リーグ戦」への出場権利はありません。
9月にリーグ戦が再開されますが、もしもガールズをリーグ戦にも出場できるしたかったら、改めてリーグ戦向けの登録の届出をしないとならない。

下部組織登録は、無制限で行えるものじゃありません。
プレナスなでしこリーグ戦では、5名以内。
プレナスなでしこリーグカップは……何人なんでしょう?
実のところ、筆者も分かりません。
少なくとも、「6名以内」のは確か。
リーグ戦に関しては5名以内である旨、「日本女子サッカーリーグ」は公式ウェブサイトやパンフレットを通じて告知しているのに、リーグカップに関しては一切なされていないので、分からないのです。
日本女子サッカーリーグ事務局に電話すれば、容易に解決する話ではあるんですけどね。

従って、今後更に、レディースU-18から下部組織登録される選手が増えるかもしれません。


さて、ガールズから登録された6名ですが、果たして能仲監督は出場させるんでしょうか?
7月7日の対仙台レディース戦、これには出場不可能なのは確か。
というのも、この日、レディースU-18は皇后杯の新潟県予選決勝に臨むから。
出場があるとしたら、今月の15日の対伊賀FC戦からなんだけども……

監督に尋ねても、“その可能性はあります”と通り一遍の返答をされるだけでしょう。
例えばの話、同時に3人程度の選手が出場停止処分を受けたならば、ベンチ入りするのは確実の上、出場も濃厚。
しかし現実的な話、複数の選手が同時に出場停止という事態は起こり難いわけで。

アルビレックス新潟の過去の2種登録選手で、実際に試合に出場したのは高徳と尚紀だけ。
控え入りなら、竜馬とヤス。
このトップチームの過去例から鑑みても、ガールズ6選手が〝あっさり〟出場というのは、考え難いですよね。
でも0%じゃないのも、また真理。

そういう状況は迎えたくないけど、リーグカップの予選リーグで負けが込んでしまい、早々に決勝トーナメントの可能性が潰えてしまった―
残りの試合は「消化試合」となってしまった―
てなことになったら、ガールズの選手たちを出場ないしベンチ入りさせる可能性は増すと思います。


では、6人の選手の御紹介。

背番号25番、瀬倉春陽さん、高校2年生。
名前は「はるひ」と読みます。
165センチメートルの長身FW。
ユース年代では、長身に該当するフォワードです。
なので、前線の〝ターゲット・ウーマン〟。
喩えれば、大島秀夫の女子高生版といったところ。
得点奪取力も、もちろん高い。
ただ、今回の下部組織登録に際して、ミッドフィルダーとして登録されています。
拙は、彼女が2列目でプレーしている試合も観たことがあるので、仮にMFで起用されても働けると思います。

背番号26番、瀧澤莉央さん、高校2年生。
中学2年生のときから「10番」を付けている、ガールズのエース。
FW登録であるし、今季のレディースU-18でも最前線が持ち場ではあるけど、攻撃的MFの才覚も有しています、それも極めて高い。
昨シーズン、ガールズの試合を観て驚いたのは、彼女を上村前監督が司令塔として起用していたこと。
それまで瀧澤さんには「メッシ」という印象を持っていたのに、「シャビ」になっていたんで、それも十二分にシャビしていたんで、たまげたもんです。
お世辞抜きに、非常に優秀なアタッカー。

背番号27番、藤井つむぎさん、高校2年生。
DF登録。
DFといってもサイドバック。
しかしですね、それがしが今季観た北信越女子リーグ戦では、ウイングの位置でプレーしていました。
つまり、彼女の主戦場は「サイド」。
プレナスなでしこリーグカップで出場する機会があるとすれば、守備負担も考慮し、サイドハーフでしょうかね。
藤井さんの特徴にして長所は、足の速さ。
加速力が半端じゃない上、持久力も物凄い。
機を見て駆け上がるスピードは、目を見張ります。
長友佑都の女子高生版、と喩えたら解かり易い。
そして走り方が、かつてアルビレックス新潟レディースで大活躍したライ、こと口木(旧姓)未来に似ているんです。
ライも背番号11番、藤井さんもガールズでは11番、という一致も。

背番号28番、中村栞さん、高校1年生。
ボランチ。
今シーズン、レディースU-18の監督に就任した佐野さんが、一番その成長を願って指導に熱を入れているのは、彼女かもしれません。
北信越リーグ戦では、盛んに中村さんに指示を送っていた佐野監督。
「指示」というより「示唆」と表記した方が妥当かもしれませんが、ボランチあるいはアンカーとして大いなる飛躍をさせたがっているのが、伝わってきました。
ボランチは、チームの〝へそ〟の部分。
確かに中村さんが上手く強くなれば、レディースU-18はもっと勝てるチームになりますからね。
それに、黙々と〝汗をかく〟〝水を運ぶ〟献身性は、元より彼女に見られた長所。
鍛えれば、ホント、良い選手になるはず。

背番号29番、渡邉莉菜さん、高校1年生。
センターバック。
全ガールズの選手の中で、筆者が最も安心して観ていられるプレイヤーです。
守って良し、最終ラインからの攻撃の起点として良し。
今回登録された6選手の中で、瀧澤さんと渡邉さんが、「なでしこリーガー」に近い距離にいるんじゃないかな。
リーグカップで、レディースに混じってプレーしているところを一番観たい選手。
大事に育てていけば、中村楓の〝後継者〟に収まる器があるんじゃないか、そう自分は睨んでいます。
強いて望めば、ダッシュ力をもっともっと磨いて欲しい。
相手チームの駿足FWに伍していける加速力が高まれば、より堅実で穴の少ないセンターバックになれるはず。

背番号30番、高橋智子(ともこ)さん、高校1年生。
ゴールキーパー。
実は高橋さんの〝真の〟実力を、それがしは把握し切れていません。
というのは、アルビレックス新潟レディースU-18の試合が〝一方的〟であることが多いから。
自分が観る試合の8割方は、ガールズが攻めまくる展開で、高橋さんは〝暇〟な状況がずっと続く、極端な話、単に立っているだけってのが多いんです。
これでは、高橋さんの実力、掴もうにも掴ませんよね。
しかし、ガールズが守りに懸命になる試合展開も少なからずあるわけで、それで判断すれば、セーブ能力は高い。
反射力は、女子ユース世代の選手としては相当に高いと思われます。
ただ、パンチング処理が、時折甘くなる。
キックの精度も、甘いかな、という評価。
パントキックは良いんだけど、バックパスなどを受けてのキック精度は欠きます。
ゴールキーパーは経験、場数を踏んでナンボですからね。
練習、試合をこなしてこなして成長するしかないでしょう。
表現を換えれば、高橋さんが一番伸び代の大きい選手。

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