最高のスタジアムでした

今日のセイゴローは、東北電力ビッグスワンは、最高のスタジアムでした。

 

ホームゴール裏＝Nの声援は、いつも以上に大きく・強く、スタジアムにこだましていました。
そして「統一感」というものが、ビンビン伝わってきました。
“選手たちを勇気づけるぞ”
“俺たちの応援で勝たせるぞ”
etc．そういう熱い気持ちが、ほとばしっていました、N全体から。

二層目に、空席が目立ちましたが、そんなの感じさせない「勢い」を感じ取れましたよ。

Nばかりではありません。
吾輩の陣取るバックスタンドのサポーターもみんな、一生懸命に声を出し、手拍子をし、良いプレーには拍手を送り、チャンスとなるや“イケイケ”の雰囲気を醸成できたと思います。

いつもは、ただ、惰性で手拍子をするだけのような年配の女性たちが、

　　　　　　　アルビ～レックス

というコールを、大きな声で出していたのには驚くと同時に、嬉しくなりました。
チャントを正確に知らないおばさん・おじさんも、分かる範囲で歌詞を口にし、手拍子をしていました。

後ろの座っていた小さな子ども達も、懸命に

　　　　　　　　　　　　エジー

　　　　　　　　　　　　キショー

　　　　　　　　　　　　テラー

等々、選手の名前を次々に口にしていました。

ピンチを迎えると

　　　　　　　　　ア・ル・ビレクッス

　　　　　　ア・ル・ビレックス

と、Nのコールに呼応して、守備陣を励ましていました。

「統一感」という観点で言えば、バックスタンド＝Eも、これ以上ないくらい、まとまっていたと断言できます。

SとW、こちらの声と手拍子は、残念ながら、吾輩の席には聞こえてきませんが、吾輩の視界には、「力の限り応援しているサポーター魂」が見えましたよ。

川崎フロンターレの関塚監督が好んで使う表現を借りれば、

　　　　　　　　　　新潟サポーターの向かうベクトル

これが、N・E・S・W全てが、同じ方向に向いていました。

 

おかげで、間違いなく、今日の東北電スは素晴らしい「空気」を演出できたと思います。
そして、我々の声援に応えるかのように、最高のパフォーマンスを発揮してくれたアルビの選手たち。

同じ場所で6日前に、あんなプレーしかやらなかったチームとは、とても同じそれには見えませんでしたね。
ホント、まるで見違えましたよ。

選手たちの

　　　　　　　　　なにがなんでも絶対に勝利するんだ

っていう気迫が漲っていましたよね。

今日、あのピッチに立った全選手の中で、坂本隊長ほど、ボールへの執着を見せたプレイヤーはいないでしょう。
その坂本隊長につられるような形で、みんな懸命にボールを追っていました。

あの球際への激しさ、あのガツガツいく姿勢、あれこそアルビのサッカースタイルです。
あの「ひた向きさ」「泥臭さ」こそ、アルビサッカーの本領です。

吾輩が分析するに、アルビが調子が良いときは、スライディングタックルをしにいく選手の姿が目立ちます
そして、そこからボールカットに成功し、ショートカウンターが発動する――そういう場面は、一度ならずあり、あれを目撃した瞬間、吾輩はアルビの勝利を確信しました。

1点ビハインドでしたが、あれを見て、逆転を確信できました。
これ、結果論でなく、マジで試合中、そう信じてたんですよ。

そして、確信どおり、エジの２ゴールで見事な逆転勝利

サポーターと選手達それぞれが、自分の持ち場を、自分の果たすべき役割を果たした結果としての逆転勝利だったと感じます。

サポーターと選手、一体となって勝利をもぎ取る―――これほど理想的な勝ち方はありません。

吾輩、FC東京に勝ったら、涙を流すかもしれないなぁと思ってましたが、いざ勝った瞬間、喜色満面でした。
周りを見渡しても、笑顔！笑顔！笑顔！

やっぱり、勝利したら　

　　　　　　　　　　　　笑顔・スマイル

ですよね。

 

そうそう、FC東京イレブンと、FC東京のファンにも感謝しなければなりません。

イビツァ・オシムさんも常々言っていますが、サッカーというのは、相手あってのモノ。
片方が良くても、片方が悪ければ、その試合は凡戦になります。
贅沢ですが、それで勝ったとしても、100％の満足感は得られません。

しかし、どうでしたか、今日のゲーム？
とても締まった、ナイスゲームだったとは思いませんでしたか？

これは、FC東京の選手達も、高いパフォーマンスを発揮してくれたからです。
2週間前に多摩川クラシコで虐殺され、6日前にはアマチュアチームに苦戦しましたが、とてもそんな事があったとは感じさせないプレーに終始していたではありませんか！

中でも、先制ゴールを決めた石川ナオ、中盤の今野、それに塩田と茂庭、敵ながら天晴れです。
それにしても石川ナオめ
なぜ、うちと対戦すると、ああも活き活きと活躍するんだよ
仮に、仮にですが、FC東京が勝ってたら、彼がMOMでしたよ。

ちなみに、吾輩が選ぶマン・オブ・ザ・マッチは

　　　　　　　　　　寺川能人

今日の寺川はパーフェクトだわ。
J's GOALとエルゴラッソでキープレイヤーに挙げられていたけど、まさにその通りになったぞ！

とにかく、FC東京の状態が良かったおかげで、競った良いゲームになりました。

今日、内容・結果共に、充足したものを得られたのは、FC東京にも因ります。
ありがとう、FC東京イレブン

そして、そんなFC東京を鼓舞し、東北電スの雰囲気作りのピースを担ったFC東京のファンの方々にも感謝します。

 

それにしても、なんたる巡り合わせですかねぇ
うちが危急存亡のとき、決まって、FC東京と相対するってのは

中越地震ショックを受けた2004年シーズンの秋のときといい、開幕戦で大惨敗を喫し誰も彼もがネガティブ状態で迎えた2006シーズンのホーム開幕戦のときといい、そして今回といい、そのたびに戦うのがFC東京ってのはねぇ

でもって、アルビが再起の手がかり・きっかけを掴む勝利を得るんですからな

FC東京には、いい迷惑だわな

 

うん、今日は誠に素晴らしいゲーム内容、そして勝利劇で、この6日間に溜まりに溜まった鬱憤が晴れました。
みなさんも同様だと思います。
久しぶりに、心地良い眠りにつけそうです。

あ、でも何時間も、まどろんではいられないんですよねぇ、吾輩。
明日も早起きして、長野市に行って、アルビレディースの応援に馳せ参じなくてはいけません。
残留争いのライバルである大原学園を倒さなくてはいけません
今日の勢いを駆って、明日はアルビレディースの勝利をもぎ取るぞ！

 

 

11月10日のゲームの唯一の不満、それは矢野貴章が無得点に終わったこと
だってね、J1ホーム通算100ゴールを誰が決めるかって予想クイズあったでしょ、吾輩はそれを「矢野貴章」って選択して応募したんですわ。
矢野がGKと1対1の場面を作った瞬間、あれを決めてたらなぁ～

ま、予想が当たっても、賞品がもらえると確率は低いけど、なんとも、それが惜しくてねぇ

あ、もうひとつの不満を思い出した！
鈴木監督、お願いですから、「時間稼ぎ」の選手交代をしてくださいよ～
交代枠3枚残ってんだから、後半40分過ぎからロスタイムにかけて、逐次投入してもいいんじゃない？
等々力でのゲームでもそうだったけど、お願いしますよ、そういう時間稼ぎの仕方をして頂けません？