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「FUKUSHIMA50」星三つ

2020年06月23日 00時00分00秒 | 映画・テレビドラマ・漫画
料金の価値は、あり。

大杉漣さんが吉田昌郎福島第一原子力発電所所長を演じたNHKスペシャルの再現ドラマを視聴していたし、全新聞の中で最も具に事故当時の状況検証を掲載していた東京新聞を読んではいました。
ではあるものの、大きなスクリーンであの事故の物語を観たい、特殊映像技術で再現された地震・事故の描写を観たい、主演が渡辺謙さんと佐藤浩市さんだから観たい、という欲求に駆られて丸の内ピカデリーに行ってきました。
ここは「ドルビーシネマ」上映方式を採用しているのもあって。

この手の作品に「面白い」は適当でないですが、面白い映画でした、最後を除けば。
原発所職員たちが、手順に従い、炉心融解を食い止めようと懸命になる姿は、響いてきました。
時間にして僅かですが、停電と断水でトイレが汚物まみれになり、その清掃作業も深刻だった描写には唸りました。

それが最後の最後、「俺たち人間は自然を甘く見ていた」だから原発事故が起こった、の台詞で締め括ったことで興ざめ。
そのとおりで、大津波に見舞われる危険性が指摘されながら、それを東京電力上層部が見過ごしたからこそ、電源喪失と炉心融解が起こったわけで。
でもね、それを台詞というか、吉田所長の遺言で表現するのは得心がいかなかった。
だったら、その台詞は不要。

更に不満なのは、〝現在進行中〟の事故処理を一切語らなかったこと。
汚染水のこと、燃料デブリ取り出しのこと、課題山積なのにそれに触れず、職員が命懸けで食い止めようとしたという美談で締めたことは納得いかなかったです。
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