マンチェスター・ユナイテッド×マンチェスター・シティをテレビ観戦していたので、同時間帯にオンエアされていたTBS系・BSNの「情熱大陸」は録画してました。
明日以降にそれを見ますが、福田健二の〝苛烈な〟海外サッカー生活が、どんな風に紹介されていたのか興味津々。
世間一般では、外国のサッカーリーグに移籍した日本人選手というと、俊輔と水野、中田、稲本と小野と長谷部と菊地、松井、というようにJリーグで実績を残した有名どころしか存在しないように思われがち。
でも、実際のところは100人以上の日本人が海外に出ていってるんだとか。
ま、この「100人以上」というのも確定した数字じゃなく、それ以上という話もあるのだけど。
しかし、この100人のうち90人くらいは、日本では無名の存在。
2部リーグや3部リーグなどのチームに在籍していたり、或いは東欧や中南米や東南アジアのリーグで武者修行をしているので、「情報価値」としては低く、日本のスポーツメディアはその動向を伝えない。
ま、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないけど。
でも、〝日の当たらない〟ところで奮闘する日本人選手――サッカーばかりじゃなく、バスケットやアメフトなどにも存在するのだけど――をメディアは、もっと伝えてもいいんじゃないかと思う。
というわけで、「情熱大陸」を通じて、福田健二のこと、外国のプロサッカーリーグに挑戦する日本人サッカー選手の苦労というものが、広く世間に知られたのは良いことだなぁと。
海外に挑戦すると言えば、元アルビレックスの選手は、結構、外国でプレーしていますよね。
深澤仁博を筆頭に、今季もシンガポールでプレーする岡山先輩だとか、意外に多い。
「アルビレックス・シンガポール」という存在が〝効いて〟いるのだろうか?
“シンガポールのアルビレックスSなど、「島流しの場」であり、存在価値は無く、とっとと撤退して経費節減してはどうか”
というような意見があります。
吾輩も、シンガポールに派遣し、その後、アルビ本体でレギュラーを張って活躍した
選手が皆無という結果を鑑みると、アルビレックス・シンガポールの存在意義に疑問を感じざるを得ないです。
だけど、アルビレックスSを通じて、海外でサッカー人生を送り続けることが出来るプレイヤーがいるという現状を見ると、アルビSを運営している「社会的意義」はあるんだなあと感じます。
さて、吉澤正悟も、アルビレックス・シンガポールで武者修行していたおかげで、ヤングライオンズという新天地に行くことが出来ました。
ひょっとして、彼はシンガポールに行ってなかったら、国内のどこのチームとも契約できず、現役引退していたのかも。
で、実は正悟って、以前にシンガポールに行ってたとき、既にヤング・ライオンズからオファーを受けていたんですって!
でも、正悟は新潟に戻ってきたわけですが、こうして再びヤング・ライオンズから入団の誘いがあったんですから、同チームの監督なりGMなりに、力量が相当買われていたんだね。
あとですね、ヤング・ライオンズの待遇はかなり良いらしいって話です。
請われてシンガポールに行き、尚且つ、好待遇と来てます。
シンガポール・リーグに挑戦するというと、「都落ち」のように見なしてしまいがち。
けど、それはあくまで第三者目線で見た〝判定〟であって、正悟にとっては僥倖なんだよね。
それに「都落ち」というレッテルを貼るのは、彼に失礼なんですよね。
東証1部上場の有名企業の社員だけど窓際部署に追いやられて燻っている人と、世間の認知度は低い中小企業の社員だけどバリバリに働いて業績に貢献している人と、どっちの生活が充実しているかと問われれば、後者です。
正悟もアルビで出番がないよりは、Jリーグで控え選手のままでいるよりは、必要とされる海外クラブに移籍することの方が、幸せなんだよなあ。
それと、正悟は勉強の出来る子でもあったらしく、向学心が旺盛のようです。
ヤング・ライオンズは多国籍チームみたいで、ついでに語学も学びまくる意向を持っているとか。
まだ21歳と若い正悟だけど、遅かれ早かれ引退するわけで、第二の人生を考えたら、バイリンガルというのは大きな武器ですよね。
Jクラブの通訳という道もあるし、国際会議などでの翻訳業務という仕事もできます。
同時に、サッカーの指導者ライセンスを獲得すれば、モウリーニョみたいな指揮官になっちゃうかも!!
さて、以上の情報は、正悟の恩師(だと思う)が書かれたブログに載っていた情報を基にしています。
埼玉県の上里町――関越自動車道の上里SAがある場所ですね――に「ゴールドルーツスポーツクラブ」というNPO法人があります。
そこの理事長さん、金井さんという方ですが、かつて正悟がサッカーを学んだ「上里FC」の代表を務めていました。
その金井さんが執筆したと推測されるブログにアクセスすれば、今回のシンガポール移籍劇の裏事情が分かります。
是非、ご覧になってみてください。
http://gl-oyagi.at.webry.info/200802/article_4.html
正悟のシンガポールでのサッカー人生に幸多かれ
吉沢クン!!是非シンガポールで頑張って下さい!!
>自国リーグよりもプレミアリーグがメチャクチャ盛んでした
シンガポールは大英帝国の植民地だったという歴史があります。
それでプレミアリーグの人気が高いのでしょうかね。
シンガポールも地道にですが、自国のサッカーを強くしようと懸命です。
そのうち、日本にとってはイヤなライバル国になるのでしょうね。