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アルビレックスを奈落の底に突き落とした選手たちがアルビレックスに

2018年09月20日 00時00分00秒 | アルビレックス新潟レディース
「奈落」 仏教用語で地獄の意 


【中高生が8強!新潟に勝っちゃった 皇后杯】
サンケイスポーツ新聞 平成24年12月10日付

サッカー・皇后杯全日本女子選手権第6日(9日、藤枝総合運動公園サッカー場ほか)3回戦の残り4試合が行われ、JFAアカデミー福島が昨年準優勝の新潟を2-1の逆転で下す大金星を挙げた。
キュートな笑顔と実力を兼ね備えた中学3年のMF北川ひかる(15)が決勝弾&1アシストと躍動し、なでしこリーグ勢以外でただ1チーム、8強入りした。
大会最高のジャイアントキリング(番狂わせ)だ。
女子中高生たちは優勝したかのような騒ぎで歓喜の輪をつくった。
JFA福島アカデミーが昨年準Vで今季なでしこリーグ5位の新潟に堂々と渡り合い、初のベスト8進出を決めた。

 「相手はパワーもスピードもすごかったけど、自分の中の最高のプレーができた」

立役者の北川がうれし涙で瞳をぬらした。
最年少の左MFは0-1の前半11分にスルーパスを出して同点弾を演出すると、後半14分には「練習で1回も外さなかった」というPKを任され、決勝点。
チームも樋渡群監督が仕込んだ中高生とは思えない組織的なサッカーで主導権を渡さなかった。
福島は日本協会が推進する中高6年間のエリート養成機関。
2006年に開校し、「ヤングなでしこ」のエース・田中陽子(19)=INAC神戸=らを輩出した。
福島第1原発の事故で避難を余儀なくされた昨年4月以降は、静岡・御殿場市内で活動してきた。
試合後は肩を組んで「焼肉!」の大合唱も。勝ち負けに関わらず監督と焼肉店に行く約束だったが、晴れて祝勝会にしてみせた。
北川は「焼肉大好きです。
監督がごちそうしてくれるって♪」と最高の“ご褒美”に15歳らしく飛び跳ねて喜んだ。
愛らしいルックスと随所で見せるパスセンスは、将来のヒロインを予感させる。
「なでしこに入って、W杯で金メダルが目標です」。
夢見る15歳の可能性は無限大に広がっている。


【サッカー皇后杯全日本女子選手権第6日 福島が新潟を破る大金星を】
スポーツ報知新聞 平成24年12月10日付

3回戦が行われ、JFAアカデミー福島が、昨年準優勝のアルビレックス新潟レディースを破る大金星を挙げ、8強進出を決めた。
前半3分に先制を許したが、11分にFW小島美玖(16)のゴールで同点にすると、後半14分にはMF北川ひかる(15)がPKを決め、勝ち越した。
ジャイアントキリング達成だ。
昨年準優勝の新潟に逆転勝ちしたアカデミー福島の選手たちは、抱き合って喜びに浸った。
チーム初の8強入りのおまけつきだ。
格上相手にも臆せず細かいパスをつなぐ、自分たちのサッカーを貫いた。

前半3分、いきなり失点したが、動揺しない。
11分には“リトルなでしこ”U-17日本代表で、主将を務めた成宮唯(17)が起点となり、中央から左サイドの北川にパス。
北川の縦パスを受けた小島がドリブル突破し、左足を振り抜き同点に。
後半14分には小島がペナルティーエリアで倒され得たPKを、北川が決めて勝ち越し。
樋渡群監督は「準備したプラン通りに出来た」と胸を張った。
4-4-2から3-5-2にシステム変更した新潟のスキを突いた。

フロックではない。
10月にはINAC神戸との練習試合で0-1と善戦。
男子とも練習試合を行い、スピードに備えるなど準備は万端だった。
1点目をアシストした北川は中学3年生。
「(相手の)裏に出して、(小島)美玖さんが決める。
狙い通りです」と話した。

アカデミー福島は中高6年間でサッカーエリート養成のために、06年に設立された。
東日本大震災の影響で昨年4月に静岡に活動拠点を移すなど、周囲の状況に翻弄されるなか、地道にトレーニングを行ってきた。
指揮官は「中学から家族の元を離れて来ているから、たくましい。
メンタルも強い」と言う。
右SBの須永愛海(18)は2週前に右足薬指を骨折したが、志願して出場するなどタフな選手は多い。

小島は「本当にうれしかった。
福島県と静岡県の方々のために、という思いもありました」と言う。
中学校の先生やホームステイ先の家族からの手紙をパワーに変えてピッチを走り回った。
キャプテンマークを付けるDF三宅史織(17)は高校2年生。
本来の主将の山守杏奈(18)が右膝を負傷。
代わりにゲームキャプテンを務めた。
「杏奈さんの分まで頑張りたかった。
『今日は勝つ』と約束したので…」と胸を張った。

福島のために、チームメートのために…。
小島は言う。
「勢いに乗って次も勝ちます。
勝算? あります」。
次戦は浦和。
番狂わせの連発で、皇后杯の台風の目になる。


【アカデミー福島なでしこ新潟斬った】
日刊スポーツ新聞 平成24年12月10日付

チャレンジリーグ5位のアカデミー福島(東北・福島)が新潟に2-1で逆転勝利を飾り、なでしこリーグ勢からの初金星で初のベスト8に進出した。
昨年3月の東日本大震災の後、本拠地を福島・Jヴィレッジ(広野町、楢葉町)から静岡・御殿場市に移転し、選手たちはそれぞれ転校してサッカーを続けた。
さまざまな苦労を乗り越え、両地から応援に駆けつけたサポーターに勝利を届けた。

初めての金星を告げるホイッスルが響く。
福島アカデミーの選手たちはサポーターのもとへ走った。
MF成宮唯(17)は「遠いのに来てくれて、負けてられないと思った」。
福島から駆けつけた人も含め約30人の小さな応援団だったが、その声が大きな後押しだった。
前半3分に先制されたが同11分に追いついた。
先発平均年齢16.5歳の若きイレブンが同23.3歳に食らいつき、後半14分にPKで逆転した。
なでしこリーグを破った原動力は、諦めない気持ちだった。

東日本大震災から明日11日で1年9カ月。
福島第1原発事故により約20キロ南の本拠地Jヴィレッジ付近は避難勧告地域となり、チームは静岡へ移転した。
選手たちは転校して、2部相当のチャレンジリーグに参戦し続けた。
決勝点のPKを決めたMF北川ひかる(15)は「(静岡に来て)最初はさみしかった。
でも今は御殿場の人たちが応援してくれる」。
この日戦った藤枝は第2のホーム・静岡。
福島からも応援団が来てくれた。
1年9カ月分の感謝を、最高の勝利で応えた。

16日の準々決勝もなでしこリーグの浦和戦となる。
樋渡群監督は「この子たちは他人のために、という意識が強いんです。
背負う意識が」。
日本のサッカー界の未来を担うだけでなく、福島や静岡のサポーターのために。若きチームは全力で挑む。



日刊スポーツ・スポーツ報知・サンケイスポーツの記事本文には登場しなかったけれども、第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会3回戦[アルビレックス新潟レディース×JFAアカデミー福島]の福島の先発GKは、当時高校1年生の平尾知佳。
平尾が、新潟に2点目を許さず、新潟は敗北。

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