谷口海斗 矢野貴章・川又堅碁・平松宗らアルビレックス新潟伝統の系譜に連なるFW

千葉和彦が同点弾を奪い、その勢いを駆って逆転勝利を図るアルビレックス新潟。
後半追加時間も残り僅かとなる中、左サイド前方に堀米悠斗がパスを送り、それを谷口海斗が回収してシュートを狙うー
決まった！と腰を浮かせた刹那、ボールは枠外に。

あそこで枠に飛んでいたら、谷口海斗は2021明治安田生命J2リーグ第9節のヒーローになれたのに。
新潟に今季2度目の3連勝をもたらした英雄になれたのに。

J3得点王の肩書を引っ提げて新潟に加入した谷口。
あ々しかし、まだ結果を残せていません。
シュート自体、満足に放てていない。
第9節まで合計7本。
先発した第8節と第9節は2本ずつ。

ただ、競技場およびDAZNで御覧になってお分かりのように、シュートを呼び込む寸前までは、結構作れている。
シュートはどれも惜しい。
観ていて、無性に彼に得点を獲らせたい、獲ってもらいたい感情が沸き立つ。

そう、新潟の伝統のFW像「ガムシャラにプレーしていて、でもなかなかゴールを決められない」の系譜に連なる匂いをさせる。
得点を量産できるんだから、基本は器用なはずなんだけど、不器用系のフォワード。
攻守に汗をかき、いえ、どちらかといえば守備に力点を置いたようなFW。
谷口海斗が、そういうように見える。

早く、出来れば第10節のニンジニアスタジアムで移籍後初得点を記録してもらいたい。