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07年シーズン・アルビレックス新潟への期待と不安

2007年01月29日 02時30分00秒 | アルビレックス新潟
エルゴラを意識して、アルビレックス新潟の期待できる点と不安な点をまとめてみた。


◎不安な点

【戦線離脱者が出た場合の戦力低下】
まだ見ぬ外国人を含めて、今季のアルビは26人体制で臨むことになった。
俗に言う少数精鋭で一番恐ろしいのは、ケガ人が出た場合に、途端に戦力ダウンを招くということ。
一人くらいならまだしも、複数人が戦線離脱したら……

誰が負傷しても痛手なのだが、シルビーニョなど核となるプレイヤーがそうなった場合、どうするのか?

昨季、横浜Fマリノスが低迷した要因の一つが、主力が立て続けに離脱してしまったから。
ケガへの備えをどう、図るのか?

悲しいかな、一年を通して、五体満足でいられる選手というのは皆無である。
身体の〝メンテナンス〟をしっかりとし、また怪我に強い肉体的トレーニングを、例年以上に積まなければならないだろう。

また、万一の場合を考えて、一人ひとりのスキル・体力・戦術眼をレベルアップさせ、誰がスタメンに出ても、遜色がないくらいにしなくてはいけない。
例えば、吉澤がスタメンに起用されたとしたら、アルビサポの99%は不安に苛まれるであろうし、実際に技量が劣っているのは事実だ。
しかし、先発で出ても、アルビサポが安心できるくらいに、成長しなくてはいけない。
これは、吉澤以外にも当てはまる。


【代表で招集された選手の穴埋め】
前の項目とも重なるが、千葉河原亜土夢が、年代別代表に召集され、チームを離れるケースがしばしば、あるであろう。
この3人が不在になっても、その穴埋めをしっかり出来る準備が肝要だ。
そうでなければ、戦力ダウンは必至である。


【パスとシュートの精度】
2006年シーズン、試合終了後の鈴木監督の口からは、盛んに
シュートの精度が―”
ラストパスの精度が―”
と、「精度」という言葉が連発された。

果たして、精度は上がっているのだろうか?
精度は、一朝一夕にはUPしない。

自主トレ、そしてグアム・静岡・宮崎のキャンプを通じて、どれだけ個々のシュート、パスの精度を上げることができるか。

サッカーというのは、引き分けでも勝ち点を奪えるけど、それでは優勝など不可能である。
勝つためには、ゴールを決めなくてはいけない!
今シーズンも、相も変らず、精度が低いままでは、7位以上すらも果たせないであろう。


【新外国人】
第3の外国人選手は、1月28日現在、まだ発表されていない。
ブラジル国籍の若手で、得点に絡める即戦力を獲得すべく動いているようだが、果たして期待通りに活躍できる選手かどうか。
Jリーグでは、外国人選手の能力・技量次第で、順位がコロっと変ってしまう。

ガンバが2季続けて優勝争いが出来たのは、アラウージョ・マグノというフィニッシャーがいたからであり、ワシントンがいなければ、レッズは優勝できてなかったかもしれない。
大宮が昨シーズン、苦戦したのは、外国人ストライカーが期待外れだったからである。

新潟にやって来るブラジル人が、期待どおり、否、期待以上の働きができるのかどうか、それが不安である。


【内弁慶克服は】
アルビレックスは、内弁慶である。
サポの目から見ても、度し難いほどの内弁慶である。

上位に行けないのは、アウエーで勝ち点を奪取できないからと言っても言い過ぎではない。
坂本が加入したからといって、彼のおかげで、アウエーゲームの弱さが克服できるとは思えない。

もちろん、坂本のリーダーシップには期待するが、それだけでは勝ち点は取れない。
アルビの選手たちが、アウエーの苦手感をどう払拭するか。
ホーム東北電力スタジアムでは勝ち点が計算できるだけに、内弁慶を返上できるか否かに、アルビの浮沈は掛かってくるであろう。


【引いた相手をどう打ち破るか】
昨季、新潟は〝引きこもり〟戦術のチームに苦戦し、彼らに勝つことが無かったも同然であった。
これは、精度UPとも関連があるのだが、数少ないチャンスを確実に決められるかどうかで、勝負の行方は違ってくる。

また、引いて守るディフェンスを崩すアイデア、一瞬の閃きも求められる。

キャンプで、この辺りの戦術トレーニングを積むであろうし、ドリブラー深井の加入がプラスになるだろうが、実際にやってみないと分からない。

引きこもり相手に勝ち点を奪えないと、優勝は覚束ない。



◎期待できる点

【坂本の加入】
山口素弘移籍後、空席になっていたチームリーダー・精神的支柱として、坂本を書獲得できた。
小・中・高校時代を通じてキャプテンを任され、日体大でも主将に任命され、ジェフ千葉では選手会長を務めていた坂本の加入は、単なる戦力の上積み以上の価値がある。
本人も、早速、新潟の中心になってチームを引っ張っていこうとしている。

先制されるとシュンとなってしまう体質のアルビであるが、坂本のリーダーシップで、大いに改善されるであろう。

しかし、坂本の統率力だけでは限界がある。
坂本以外の選手も、声を出していかなくてはいけないであろう。

亜土夢が、グアムキャンプ出発前に、嬉しいことを言っている。
今季はきつい時に若い選手がチームを引っ張れるようなリーダーになりたい

現在レッズの一員になった阿部勇樹は、22歳のときにイビツァ・オシムさんに、千葉のキャプテンに指名されている。
オシムさんが言うには、キャプテンを務めるのに、年齢は関係ないのだそうだ。
吾輩も同意見である。
未成年の亜土夢であるが、大いにリーダーシップを発揮してもらい、坂本をフォローして欲しい。


【センターバックの強化】
J1に昇格して3シーズン、アルビの守備はザルであった。
よく「堅守速攻」が新潟のスタイルだと言われるが、堅守とは、お世辞にも言えない。

失点をどう減らすか、これが焦点であったが、その守備の要のセンターバックのポジションが、急激に層が厚くなった。

千代反田を完全移籍で獲得し、ケガで2006年シーズンを棒に振った永田も復活した。
日本代表に招集されても不思議ではないこの2人に、大ブレイクした千葉、DFリーダーの慶治、そして中野まで含めると、CBの壁がかなり厚くなったのだ。

当然、センターバックの力だけで、失点が大幅に減ることはないが、そうは言っても、昨季までのような大量失点、容易な失点は減るであろう。


【高身長化】
千代反田-184cm、純マーカス-186cm、アルビは即戦力のハイタワー2人を手に入れた。
それに、183cmの永田が実質的に新加入したわけで、これもプラスである。
また、185㎝の矢野、183㎝の千葉エジミウソン、181㎝の慶治三田寺川、リハビリ中であるが六車は184㎝の高さを誇る。

180cmの藤井がレンタルで出て、182cmの喜多と194cmの船越がいなくなったけれど、常時、スタメンとフル出場が見込める180超の選手が増えたことは、プラスである。

相手のコーナーキックやセットプレーでは堅固な壁になり、クロスを上げられても跳ね返す確率が増える。
逆に、こっちのCKなどでは、〝目標物〟が増える計算だ。


【戦術の浸透】
去年一年を通じて、鈴木監督の目指すサッカーが、徐々に、選手たちに浸透していった。

昨季終盤には、白星に直接結びつかなったけど、鈴木監督のやりたいサッカーが、サポーターの目にも見えるようになってきた。

鈴木サッカーのベースが固まったことで、今季、大いに飛翔できる段階になったと言える。


【ポリバレントな選手】
昔の言葉で言えば「ユーティリティ」、流行りの言葉なら「ポリバレント」な選手構成になった。

坂本は、左右のサイドハーフも、左右のサイドバックも、ボランチもこなせる。
純マーカスは、本職のボランチ以外に、いざとなったら、センターバックも出来る。
深井鹿島時代の起用から、FW以外に、サイドハーフの仕事も果たせる。

昨シーズンまでいた選手でも、松下坂本同様に、サイドハーフとサイドバックとボランチが可能だ。
千葉純マーカスと一緒で、ボランチとセンターバックが兼務できる。

亜土夢は、ユース代表のおかげでサイドハーフとボランチ、
河原も、ユース代表のおかげでFWとサイドハーフがこなせる。

内田三田は、サイドバックなら左右両方できる。
中野は、SBとCBが可能だ。

慎吾は、いざとなったら、サイドバックもOKだし、右サイドハーフも左サイドハーフもOKだ。


ポリバレントな選手が増えたことで、試合途中でのフォーメーション変更の選択肢も増えた。
そして、替えの効く選手が控えにいるので、誰かへばったら、すぐに交代させることもできるのである。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新生その2 (ドン)
2007-01-29 19:47:49
こんにちは

アルビの内弁慶云々は、正直私なんかはそれを許容していたところもあったので、そこら辺の意識は改めなくてはいけないと感じております。

チーム全体の意識としても、反町さんの頃の『準備した戦術を徹底すれば勝機はある』から、淳さんの『自分たちのサッカーをすれば勝てる』に移行している最中なのかもしれません。
後者の方は、それなりの個々の力が前提なのでしょうが、今年のメンバーはそれをやってのけるだけの力は皆持っているように思います!

昨シーズン鈴木監督がどんな時でもポリシーを曲げなかったという事が、今年に生きてくるような気がしてなりません。
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えぇと (ぽちと)
2007-01-29 22:16:18
はじめまして。
最近思うのは・・・・・
シンガポール組のお2人さんかなり頑張ってますよ!
今年やってくれることを期待してるんで注目してくださいな。もちおいらはしてます!!
練習見てもかなりタフだよあのふたり。
がんばれ!
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>新生その2 (bartret555)
2007-01-31 09:09:01
ドンさん、こんにちは。

昨季のデータを眺めると、やはりアウエーでも、ある程度、勝ち点を挙げないと、上位に進出できないことが分かります。
せめて、アウエーでは勝ち点20くらいは確保できないと!
そのためにも、内弁慶は返上してもらいたいですね。


>淳さんの『自分たちのサッカーをすれば勝てる』に移行している最中なのかもしれません。
>後者の方は、それなりの個々の力が前提なのでしょうが、今年のメンバーはそれをやってのけるだけの力は皆持っているように思います!


強いて分類すれば、反町さんのは弱者のサッカー、鈴木監督のは力のあるものがするサッカーだと、私も思います。
去年からの上積みと、質の高い補強をしたことも手伝って、鈴木監督の目指すサッカーに、かなり近づけるのではないでしょうかね。
そして、うまく嵌れば、優勝争いも夢じゃないと、本気で思います。
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>えぇと (bartret555)
2007-01-31 09:14:20
ぽちとさん、初めまして、こんにちは。

そうですか、吉澤と秀哉、そんなに高いパフォーマンスを見せていますか!
それは喜ばしいことです。
あとは経験を如何に積めるか、に懸かっていますね。
千葉や亜土夢らも、経験を積めたことが、大きく成長した要因ですからね。

>今年やってくれることを期待してるんで注目してくださいな。

悲しいかな、過去のシンガポール組がJリーグで結果を出したことはありませんでした。
しかし、そんな残念なジンクスは、もう終わりにして欲しいです。
吉澤と秀哉が先発になっても不思議じゃないくらい、グーンと飛躍して、欠かせない戦力になってくれることを、心の底から願います。
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