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年代別代表に選ばれても バラ色のサッカー人生は保証されない

2010年08月12日 12時30分00秒 | サッカー日本代表
『10歳で神童、15歳で才子、20歳過ぎればただの人』
小さい頃に天才的な才能を発露して、将来は政治家・官僚・学者・五輪選手・芸術大家になるのではないか、と持て囃された少年少女が、年を取ると共にその才能が鈍化してきて、大人になったら〝普通の〟人間になってしまう――という「傾向」を言い表した格言。

「ただの人」にまではならないものの、幼少時に周囲の人たちが掛けた期待ほどには成長しない、ってこともあります。
もちろん、冒頭に書いた格言どおりにならない人物も一方で存在します。


河原和寿と前田俊介、彼らのレンタル移籍のニュースを目にして、『10歳で神童―』って格言、思い浮かんじゃった。

河原は全国タイトルとは無縁だったけど、年代別代表の常連で、AFC U-19アジア選手権で難敵北朝鮮を倒すゴールを決めるなど、目覚しい活躍を残してきたもんです。

サンフレッチェ広島ユース時代の前田は、各種の全国大会で日本一に輝いたり、優勝を手繰り寄せる得点を決めたり、年代別代表に毎度選ばれるといった具合で、そりゃあ将来を嘱望されたもんです。
高校時代の前田のプレーを、スタジアム等で観たことはないけど、評判は凄かったですからねえ。
サカマガ、サカダイなどに「前田俊介」という名前が頻繁に登場しているんで、この少年は将来のワールドカップ代表確定だな、と予想したこともありましたよ。

が、しかし、20歳を過ぎた辺りから、両者とも段々と影が薄くなってきて……。
2人とも、2度目のレンタル移籍ですよ、2度目。
前田の場合は、一旦トリニータに期限付き移籍してからの完全移籍だけど、2回ともシーズン途中の移籍。
期限付き移籍することは〝悪い〟ことではないのだけど、2度・3度とレンタル移籍を繰り返すというのはね……伸び悩んでいる証拠といいましょうか。
事実、リザーブメンバー入りもままならず、控え選手入りしてもベンチに座り放し、だっけねえ。

U-19代表、U-20代表選手として、アジア・世界と闘ってきた姿を思い出すと、寂寥感を覚えずにいられませんわ。


けどけど、「10歳で神童、20歳を過ぎれば」系のJリーガーって、河原たち以外にもたくさん例があるんですよね。

河原と一緒に年代別代表でチームメイトだった中で、〝燻って〟いるのは、まあ、田中亜土夢ですわな。
梅崎司はケガで苦しんでいるせいもあって、鳴り物入りで欧州に渡って、浦和に移籍したのに、今は「過去の人」状態。
デカモリシこと森島康仁も、エルゴラ掲載の試合記録をチェックすると、出ていない時間の方が長いし。
桐畑和繁なんて、先月の千葉ダービーで菅野が一発退場になったおかげで、やっとプロ初出場。

まあ、槙野智章・内田篤人・香川真司のような〝成功者〟も存在しますが、「調子乗り世代」と騒がれ、今後の日本代表を、Jリーグを背負って立つと言われた連中にしては、今のところ淋しいですわな。


前田の同期でいえば、本田圭佑・森本貴幸・岡崎慎司といった「南アワールドカップ」組がいる。
他に、梶山陽平・平山相太・中村北斗といったFC東京の選手たちがそう。
でも、彼らは燻ってはいないけど、でも年代別代表当時のことを思い返せば、どこか物足りない。
カレンロバートは磐田から熊本に行っちゃって、増嶋達也と水本裕貴は京都の低迷を象徴するような按配だし。


前田の先輩世代は、永田充たちの世代。
今野泰幸に川島永嗣や菊地直哉がいる一方で、鈴木規郎や山岸智のように“お前ら、もっと出来るはずだよね”って選手も同時に存在していて。


以前から、なんとな~く、漠然とは感じ取っていたことだけど、U-17代表だとかU-21代表だとかに選ばれて、世界大会にバンバン出場した選手が、25歳を迎え、27歳になり、30歳を超えてもなお輝き続けるってことは、実は珍しい部類に入ることなんでしょうね。
そして自分も含めて、我々Jクラブサポーターは、年代別代表という肩書きを〝過剰に〟有り難がっているんだと思うんだ。


吾輩は人様よりはアルビレックス新潟ユースの試合を多く観戦しているので、ユースからトップチームへと昇格する候補選手について尋ねられることが、ままあります。
そのときにですね、質問者が大抵、こう言うんですよ。
“今年は、GKの渡辺君以外、年代別代表選手はいないから、昇格は渡辺君だけですよね?”

1年前の春には、“奥山君、トップに行きますかね?2種登録されているけど年代別代表じゃないし”
それが1年前の今頃、代表に選ばれた後には、“奥山君のトップチーム昇格、間違いないし、ですよね”?

確かに、U-17代表などに選抜されるのは、それだけ能力が高い証であり、将来性豊か証左です。
吾輩も、ユースの選手が代表に招集されると素直に嬉しい。

しかしですね、じゃあ、代表に選ばれない若者はプロになれないか?と言えば、そんなことはあり得ないわけで。
アルビユースには、代表歴はないけど、福原君や中村君など見どころの多い高校3年生が複数人いるんですよねえ。

実際問題、代表歴がなくても、立派なJリーガーはたくさんいます。
うちの本間勲や内田潤はそういうのには縁遠かったけど、アルビの中心選手であり、欠くべからざる存在でしょ。
アルビサポの多くが完全移籍してもらいたいと願っている西大伍だって、札幌ユースでは神童的なプレーを連発していたけど、代表にはそんなに縁がなかったし。
千葉和彦は、五輪代表に招集されたけど、それはケガ人発生による代替召集がきっかけでしょ。
で、あんまし反町監督に使ってもらえなくて、そのうち、呼ばれなくなって。
そんな彼は、もう新潟の守備の大黒柱。


そんでもって、河原の一件を受けて、スゲー気を揉んでいるのが、亜土夢のこと。
それから、郁哉・カズ・大輔・堅碁・マサル、金沢で修行中の彩翔。
彼らもU-18代表などに幾度も選ばれた、将来が楽しみな若者たち。
けど、先輩達の壁があって、試合にそんなに出られていないのが現実。

一方で、高徳のような例もあるわけで。
あと、韓国代表のヨンチョルも、か。

大輔たちが、才能を埋没させたまま、どこかにレンタル移籍することになるのか?
それとも、新潟でブレイクスルーを成し遂げるのか?
当然、後者の道を歩いて欲しい。


あ、アルコール飲みながら打ち込んでいたせいか、文章の締め方が…!
すんげー、まとまりのない文章になっちまった。
まあ、あれだ、河原よ、健闘を祈る!!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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2010-08-12 20:13:00
ホントにねー。若い才能ある選手が、花を咲かせぬまま消えてしまうのかなぁと思うと、やりきれない気持ちになります。ま、当の本人が掴み取るしかないんだけど、やっぱりチームも必死だからお試しで使う余裕もないしなぁ。アルビにも良い若手はたくさんいるけど、どうなんだろ。実戦経験積むのが一番なんだろうになぁ。何ともならないのかなぁ。
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>このままか否か (bartret555)
2010-08-16 17:39:13
ひさん、こんにちは。

19歳~23歳の若手の「育成」プロジェクト、JUMPプロジェクトをJリーグと協会で立ち上げましたが、その後、音沙汰なしです。
実戦経験を積ませる、良いアイデアが見つからないのでしょうか?

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