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「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

元アルビレディース 堂下弥里

2011年05月09日 14時00分00秒 | JFL地域リーグ 大学・高校サッカー
きのう8日にレベルファイブスタジアムで行なわれた[福岡J・アンクラス×アルビレックス新潟レディース]に、昨シーズンまで新潟の一員だった堂下弥里(みさと)選手が出場した。
第1・2節に先発フル出場していたことから、対アルビレックス戦にも出場するのは間違いないとは考えていたけど、心の奥底では、先発発表されるまでは、少しドキドキ。



彼女のポジションは[4-4-2]システムのボランチの一角。
もう一人のボランチは、福岡の中核・川村真理選手なのだけど、川村が攻撃に比重を置き、堂下は守備に重きを置くという役割分担だ。
だから堂下が、ドリブルで持ち込んだり、2列目から飛び込んでアルビレックスのゴール前に強襲するというような場面は無かった。


ただ、プレスキッカーを任されたのが彼女だった。
このゲーム、両チーム通じて1つしかなかったコーナーキックの蹴り手は、アンクラスの背番号18番、堂下弥里。
どういうボールをゴール前に上げるのか?
が、力みすぎたのか、ボールの軌道はフックしてラインを割って、ゴールのサイドネットに突き刺さる。
アンクラスの攻撃は殆ど手詰まりだったので、セットプレーが得点を奪うための絶好の機会。
それだけに、福岡側からしたら、堂下のミスキックは痛かったと思う。


前半に1回だけあったアンクラスの直接フリーキック。
新潟ゴールから結構な距離があったけど、上手くヘディングで合わせられれば得点できるかもしれない恰好の場面。
このキッカーも堂下で、かなり勢いのあるボールを蹴ってきた。
しかし、誰にも合わず、ゴールの枠にも外れてゴールキックに。

堂下の攻撃の見せ場は、上記2回だけだった。
たとえば中盤の底から、左右に散らして攻撃のリズムを構築するとか、ロングフィードを蹴るとか、そういうのは見られず。
尤も、アンクラスの選手は総じて気の効いたプレーを発揮できなかったので、殊更、堂下だけが悪かったわけじゃないのだけども、これから先のシーズン戦略、及びチーム戦術を考えたら、堂下はもっともっと攻撃力を磨いていかないと、個人としてもチームとしても厳しくなるのではないか。


堂下の守備に関して。
抜群の読みでアルビレックスのパスをカッとするとか、スライディングでボールを奪ってみせるとか、そういう分かり易い〝派手〟なディフェンスは無し。
スペースを埋めて新潟の侵入を阻止したり、アルビレックスのボールを持った選手にプレッシングを掛けにいったりと、セカンドボール、ルーズボールの確保など、専ら地味な汗かき役に徹していた。

そして試合が終始、アルビレックス新潟レディースのペースで進んでいたので、皮肉なことに、守備に汗を流す堂下のプレーが目に付くことに。
ただ流石に、90分間持続できず、後半30分過ぎからは〝消える〟ことが多くなってきたが。


先ほども書いたけど、現状の堂下のプレー内容では、今シーズン乗り切るのは厳しいと思う。
もっともっと持久力を身に付けて、流れの中での攻撃参加を積極果敢に仕掛けられるくらいの勇気も備えていかないと。
それと、守り方に関しては泥臭さが足りない。
決して本人に楽しているわけじゃなく、必死になってやっているはずだろうけど、傍目には及び腰・へっぴり腰に映ってしまう。

これは、福岡の全選手に言えることだけど、どこか淡白。
昨シーズンも感じたけど、守り方に〝しつこさ〟が足りない。
人数を掛けて守っているだけ。
だから最終的には失点しまう。

堂下には、そんなアンクラスに喝を入れるべく、率先してしつこいディフェンスをやってもらいたい。
まあ、そうなっては次回、新潟で試合をするときに苦戦することに繋がってしまうのだけど、この際、それには目を瞑ろう(苦い笑い)。



試合終了後、競技場に残っている福岡応援者に挨拶する堂下弥里。

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