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プロ契約を結んでいたとしてもレディース主力選手の流出は阻止不可能

2016年01月25日 21時00分00秒 | アルビレックス新潟レディース
アルビレックス新潟レディースは、クラブ社員選手の上尾野辺めぐみ・中村楓が事実上のプロであるものの、税法上・契約書面上はアマチュア選手体制です。
そこで、もしもアルビレックス新潟レディースの選手全員を、或いは数名の選手を「アルビレックス新潟」がプロ選手として契約していたならば、北原佳奈をみすみすベガルタ仙台レディースには渡さなかった―という見立てがネット上に記されています。
加えて、プロ契約に移行しないと、また北原佳奈のような移籍事例が出てしまうという主張も見られます。

しかし、筆者はその意見・考えには疑問。
アルビレックス新潟レディースのプロ化を実現してもらいたい、そうは切望していますが、だからってプロ化すれば新潟は引退以外で主力が誰も去っていかない状況を迎えられるだなんて、全く思えません。
きっとアルビレックス新潟レディースが選手全員をプロ契約で囲う体制であったとしても、ベガルタ仙台レディースにプロ契約制度が存在してなかったとしても、佳奈はベガルタ仙台レディース行きを決断したんじゃないですかね。

渡辺彩香選手、通称シン。
シンの新潟への移籍が、如実にそれを物語ります。
御存知のとおり、INAC神戸レオネッサは、なでしこクラブ唯一のプロチーム。
シンはその神戸の2014季レギュラー選手だったのですが、2015季にアルビレックス新潟レディースに移籍。
プロの身分を捨てて、働きながらサッカーをする道を決断した彼女を、みなさんはどう捉えますか?

やはり2015シーズン、レオネッサを去って勤労なでしこリーガーを選んだ選手がいます。
田中陽子、FIFA U-20女子ワールドカップ2012で日本に銅メダルをもたらした次代の期待の星がそう。
アイドル的な容貌と相俟って注目を集め、澤穂希2世とも持て囃された彼女はしかし、神戸レオネッサを辞めてノジマステラ神奈川相模原に移籍します。
ノジマステラは、しかも2部リーグのチームですよ。
そこに移籍だなんて。

INACを去る選手は毎シーズン、数名います。
大部分は出場機会を掴めず、ならば他チームでプレーを、という選手たち。
でもシンと田中は違います、2人とも試合に起用されていた選手。
けれど、プロという待遇を彼女たちは蹴った!

違う実例を挙げます。
1部リーグの伊賀FCくノ一の選手たちは、ユニフォーム胸スポンサー「エクセディ」の嘱託社員で、業務は午後3時までという実業団スポーツチームのような労働待遇にあります。
プロではないけど、就業条件的には恵まれているチーム。
が、主力の鈴木薫子は今オフここを退団して、2部リーグのエルフェン埼玉に移籍しました。

もちろん、経済的待遇が整っていることを理由にチームを移る選手はいるはずです。
でも全員が全員、そうじゃないんですよ。
プロという肩書は、決して天下無敵の条件じゃないんです!
プロ契約は、必ずしも移籍の決め手・残留の決め手じゃないんです!

INAC神戸に移籍すれば名実ともにプロフェッショナルサッカー選手になれるというのに、上尾野辺めぐみがそうしなかったことからも、このことが証明されているんじゃないでしょうか。

それじゃあ、主力の流出を阻むにはどうすればいいんでしょう?
その明快な正解が理解れば、どんなに素晴らしいことか……

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