アルビレックス新潟 予め警戒していながらサンフレッチェ広島FCにやられてしまう

過去の対サンフレッチェ広島FC戦、分けてもデンカビッグスワンスタジアムを舞台にした広島との戦いは、"悪いボールの失い方"から失点を犯し、それを取り返せぬまま敗戦、というのが"型"になっています。
だから開戦前、拙は悪いボールを失い方はしないでくれ、そう強く願いました。

モバイルアルビレックスで配信された試合前日の選手の意気込み、新潟日報も当日に報じた柳下監督の談話、みなさん御覧になって把握されていると思います。
彼らもまた、昔の手痛い体験からサンフレッチェが欲する類いの失敗はしないよう、注意を持って臨戦する決意を抱いていました。

だがしかし、平成27年8月22日の夜の試合内容と結果は、危惧していたとおりに。
追加点は典型例。
しかも、選りに選ってレオ シルバ発端。
あれは二重に堪える。
敗北が事実上、決まったこと。
失敗したのが、チームと応援する人々が全幅の信頼を置く選手であったこと。

失点には至らなかったが、前半から幾度も起こっていた、悪い失い方からの被カウンターによる危機。
ギリギリで防御していたが、度重なることで一見、アルビレックスのハーフコートゲーム、一方的な押せ押せの展開のようでありながら、完全に新潟が支配できていたわけでなく。
繰り返されることで、じわじわとアルビレックス新潟選手たちの体力と集中力を削っていったと思われ。
ボクシングでいうところのボディブローってやつ。
塩谷司に決められたシュートそのものは、彼を褒めるしかないものだったけど、シュートを許す経緯は新潟側の自滅なんじゃないですかね。
裏を返せば、広島の目論見通り。
ひたすら、我々新潟のミスを誘う守りを徹底し、そこから一気呵成。

アルビレックス新潟の舞行龍(まいける)が試合前に語っているけど、ミスは付き物、ミスしたらそこからのサンフレッチェ広島の攻撃を防ぐ、それが実行できなかった。
大井健太郎らが必死のスライディングで先制されるまではやっていたけど、全部が全部、そう出来ませんでした。

事前に理解していたつもり、警戒していたつもり、危機管理を徹底したつもり―で負けた。
"つもり"で終わってしまったいたってことなんでしょうかね。