本間至恩は同じ愚行を繰り返さなかった！修正改善してきた！

2021明治安田生命J2リーグ第5節[アルビレックス新潟×東京ヴェルディ]の後半35分台、高木善朗がペナルティエリア内でファールを受けて、PK判定が下った場面。
この場面に至る起点は、左サイドに張っていた本間至恩に高宇洋から縦パスが入ったところでした。
フリーの本間は、ドリブルで持ち運び易々とペナルティボックス内に侵入。
そしてフェイントを入れて抜け出し……ってところで倒れてしまい、好機が不意に。

東京ヴ選手が倒したようにも感じしましたが、主審は両手を広げて反則じゃなかったと判定。
その直後です、予が唸ったプレーが出たのは！
それは、逆襲に転じる東京V選手がドリブルで進む背後を、新潟の背番号10番は追走して奪い返したプレー！
そんでもって、至恩が取り戻したボールが最終的に高木の足元に渡り、PKを誘発。

高木善朗がハットトリックを達成したのは、本間のプレスバックのおかげだったと表現しても支障がないんです。

それがし、至恩が後ろから迫って、相手チームのカウンターを食い止めようとする刹那、3節前の[アルビレックス新潟×V・ファーレン長崎]で本間が2枚目の警告を受けたシーンが脳裏を過りました。
　
カウンターを発動する長崎を阻止しようと、彼は猛スピードで毎熊選手を止めにかかります。
が、勢い余って反則に。
必死さの表れが仇となった形。

実は筆者、あの懸命さを目の当たりにして、レッドカードを強く非難する気持ちにはなれませんでした。
勿論、拙いな、とは感じましたが。

厳密には件の長崎戦と違いますが、東京V戦のあの場面は、似たようなものでした。
それを今度は一発で仕留めて、反対に向こうのファールを誘う形に導いたのです。
第2節の「伏線回収」を第5節で果たしたとも表現できます。

それと自分の突破が台無しになった後、ファールを主張せず、すぐさま防御に転じた姿勢も称賛もの。