「アルビレックス新潟」各チーム推し活動をできるだけ現場でしている都内在住サポーター

「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

ベレーザ×アルビLの試合レポート

2008年05月04日 23時30分00秒 | アルビレックス新潟レディース

負けた試合に関して、こういう評価を与えるのは矛盾しているのだけど、それでもそう表現したい!

           ベストゲームだった

プレナスなでしこリーグ第5節、日テレベレーザ×アルビレックス新潟レディースの試合結果は、[2-3]で新潟レディースの敗北。
これで、アルビレディースは開幕から5連敗。
普通ならば、非常に悲観的になり、悲壮感たっぷりな気分になるところなのだけど、そういう悲しみは一切、感じないのだ。
それどころか、敗れたというのに、爽快感さえ覚えている。

この試合について語る前に、第4節までのアルビLの戦績を振り返ってみよう。
「なでしこ3強」と称されるうちの浦和レディース、TASAKIペルーレ、この2チームにはミスから失点してしまい、追い上げ空しく、負けてしまった。

アルビと共に下位グループに目されている東京電力マリーゼ、伊賀FCくの一、この2チームには勝利する可能性が濃かったものの、惨めに負けてしまった。
実際に試合を観た方の話を総合すると、自滅による敗北とのこと。

要するに、修行で得た成果を十二分に発揮せぬまま、4連敗をしてしまった形なのだ。
おまけに、今季の目標は失点を大幅に減らすことなのに、毎試合3失点以上する始末。

きょう戦う日テレベレーザ、その攻撃力はリーグ№1であり、伊賀FCから13個のゴールを奪ったほどだ。
それに昨年12月の全日本選手権で、アルビLはベレーザと戦い、[0-9]と木っ端微塵にされたのだ。
ラグビーならば、ロースコアゲームの善戦になるのだけど、サッカーでこのスコアは……
当然、勝たせることを前提に応援しているのだけど、「大虐殺」されること可能性も、頭の片隅に入れていた。 

           ところがだ!


あの日テレベレーザ相手に、一歩も退かない闘いを見せていたのだ!

引きこもりサッカー、ドン引きフットボールではなく、堂々と女王チームにぶつかっていき、その上で[2-3]というスコアなのですよ(≧∇≦)b


前半10分、日本代表の荒川恵理子をペナルティエリア内で倒し、PKを与える。
蹴るのは、倒された荒川自身。
そして、前半11分、これをあっさり決めて、ベレーザに先制を許す。
これで、5試合連続して、敵チームに先制されてしまった。

ただ、ここからが過去の試合と違うところ( ̄o ̄)o
第4節までは、同点に追いつき、そして逆転したことは皆無。
それが、なんと、あのベレーザ相手に、逆転に成功したのですよw(゜o゜)w

PKが決まった5分後、アルビLはコーナーキックのチャンスを掴む。
蹴るのは上尾野辺めぐみ。
彼女が蹴ったボールを山本が押し込み、あっさり同点に追いついたアルビ。

ちなみに、アウエー側のメインスタンド側から見る限り、ベレーザの選手に当たってのオウンゴールっぽくもあったのだけどね。

そしてそして、前半36分、遂にアルビLがベレーザに勝ち越す!
決めたのは中島未来。
ゴール前の混戦から彼女がどうにか蹴りこみ、ベレーザ相手に、あの女王チームからリードを奪ったのだ!

残念ながら、その3分後に、荒川に技ありのループシュートを決められてしまい、再び同点になってしまったのだけど…
でも、ウルトラマンが地球上で活動できる時間しかリードできなかったけど、とてつもなく濃密な3分間だったよ。

さて、その後はハーフタイムを挟んでも、一進一退の攻防を繰り返す。
やはり、地力に勝るベレーザが押し気味なのだけど、危ないシュートは、危険なクロスは、GK諏訪がパンチングで跳ね返したり、ナイスセービングで防ぐ!

第1・2節で失態を見せた人間と同一人物とは思えない大活躍だった諏訪。
痛恨の経験をしたことが、彼女を一回りも二回りも成長させたのだ。
諏訪は自身の誕生日に、マリーゼに負けて号泣したのだけど、そのとき悔しさをきっちり糧にしたのですよ。


そんな諏訪のファインセーブもありながら、しばらくスコアは動かなかったのだけれど、残念ながら後半31分に、ベレーザにゴールを許してしまった。
カウンターから、ベレーザ側から見て右サイドを駆け上がった小林弥生がゴール前にセンタリング。
それを反対方向に走っていた、日本代表の大野忍が合わせたのだ。
見事なカウンター攻撃だった。

で、これまでのアルビLならば、きっと、この後、立て続けにベレーザに失点してしまうところだったと思う。
けど、そうはならなかった。

反対に、どうにかして同点に追いつこうと必死にボールを、ベレーザゴール前に運んでいた。
しかし、それも実らず、最後はベレーザがボールキープに専念してしまい、そのままクローズド。


この試合で光っていたアルビの選手は――全員がそうなのだけど、敢えて抽出するならば――前述のGK諏訪。
それに、CBの山本だ。

諏訪は、さっき書いたので、山本ついて書きます。

山本は主として、荒川をケアしていた。
荒川は、日本代表のプレーを見て分かるように、かなり力強いFWだ。
ハッキリ言えば、屈強タイプ。
山本は、それに伍して対抗していたのだ。
2人のマッチアップは、第3者的な立場の観客にしてみたら、かなり面白かったのではなかろうか。
PKのきっかけになったファールは山本が犯したものだし、それ以外でも荒川にやられた場面はあったけれど、けど、チンチンにされるほどではなかったです。
山本のおかげで、大ピンチを脱したシーンが何度もあった。

同じセンターバックの田中桜もそうなのだけど、2人とも、かなり上手くなったね。
それに〝強く〟なった。

残念ながら、アルビLは毎試合、3失点以上している。
それはセンターバック2人とGKだけの責任じゃないけれども、第5節のようなパフォーマンスを今後も維持・発展させることが出来るならば、早晩、うちの守備力はUPすると分析しています。

 

            そうそう!

一時は逆転となるGOALを挙げた中島未来選手が、恒例のバク転をピッチで披露しました。
マリーゼ戦で今季初得点を決めたけど、そのときは負けていたので封印していたのでけど、めでたく、今シーズン初披露。
あのベレーザ相手のものだったからでしょうか、バク転の回数が、いつもより多かった気が!

昨季は、淋しいことに1ゴールに終わったけど、今季はもう2ゴール目。
これからも、愛美やめぐみらと共に、たくさんゴールネットを揺らしてもらいたい!
 


コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ナイトゲーム | トップ | 闘おうにも、「闘えない」身... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれが諏訪選手の (SPERANGER)
2008-05-04 16:25:53
実力なんですな。素晴らしい反応力ぢゃないですか。いや見くびってました<(__)>。
今日のがずっと続けられるならアルビLの降格はないですね。マリーゼ辺りより下とは思えん。
返信する
諏訪 (柏市在住アルビサポ)
2008-05-04 17:38:45
諏訪選手いいですね。

攻撃でも惜しいシーンもあったし、これで最下位なのは信じられない。ベレーザ相手にいい試合してました。これからに期待ですね。
返信する
掛け持ちお疲れさまです (えいりんたかはぎ1)
2008-05-05 08:08:51
2日で大分→駒沢→神宮というのはすごいですね。
さて、確かに負けはどう言っても負けですから、他の言葉で言いづらいですが、昨日が、これまでのアルビでのベストゲームだというのには全く同感です。終了後、代表のパフォーマンス目当てに来たに違いない1500人(そんなにいましたっけ)から起こった拍手が、たとえ身贔屓だとしても、それを物語ってると思いますし、代表がいない、未だに勝ち点すらない、でもこれだけ戦ってるクラブがあるんだぞ、と首都圏の人にアピールできたはず、と勝手に想像した私でした。
返信する
レディース初参戦 (横浜在住アルビサポ)
2008-05-05 11:26:33
こちらのブログに刺激されて、初めてレディースの試合に行きました。
確かに押されていましたが、ひょっとしたら勝てるのではという期待を持たせてくれた、とてもいい試合でした。
ぜひ、また行きたいと思います。

男子のトップチームにも見せてあげたいほどのひたむきさと前向きな姿勢が見えて、とても良かったです。
返信する
まぁるいまぁるい真ん丸い♪ (SPERANGER)
2008-05-05 13:23:08
あっ記事が進化してる(笑)
確かに山本選手もよかったですね。OFFICIAL GUIDEを見るとまあ見事なまでのカワイイ丸顔。首細いので太めには見えませんが思わず童謡『月』の一節を口ずさんでしまいました(大失礼)しかし容姿を裏切るプレースタイルはアチー!外国人DFに慣れてる筈の荒川をふっ飛ばしそうな闘志溢れるチェックは見応えありました。ちょっとファンになりましたよ。また見たい娘ですね。
返信する
勝ち点まであと少し (猫侍)
2008-05-05 23:01:20
あのベレーザ相手に、パスを4、5本繋ぐことができるなんて…。
この攻撃をコンスタントに続けられるのなら、これから希望が持てそう。
それにしても勝ち点欲しかったなあ。
返信する
SPERANGERさん (bartret555)
2008-05-05 23:16:08
SPERANGERさん、こんにちは。

諏訪の若島津健ばりのファインセーブの連続は、新潟サポにも計算外のことですわ!
ぶっちゃっけ、浦和戦やTASAKI戦でも、それをやってくれよ!な気分でしたが、過去4試合の苦い経験が活きてのファインセーブでしょう。
あれがあっての大活躍だと思います。

山本も、こっちの予想を超えるスピードで進化しています。
昨季の後半から、その気配は見せていましたが、まさか、ここまでの力量を兼ね備えるようになるとは思ってもみませんでした。
嬉しい誤算です。
そして、彼女のフェイスは、小さい子には「受ける」と思います。
人気者になる素養がルックス面でもあると思っています。
新潟の文字通り「顔」的な存在になってもらいたいものですね。
返信する
>諏訪 (bartret555)
2008-05-05 23:16:44
柏市在住アルビサポさん、こんにちは。

とても、首位チームと最下位チームの戦いには感じられない激闘でしたね。
こういう内容を経験できたことで、彼女たちが自信とパワーを獲得できるといいのですけど。
そして、諏訪に関しては、私も驚きの出来です。

返信する
>勝ち点まであと少し (bartret555)
2008-05-09 21:49:47
猫侍さん、こんにちは。

ベレーザが世代交代期に入り、メンバーをいじって我慢の時期を過ごしているのも幸いしたのですが、そうは言っても、あのベレーザ相手に自分達の時間を持てたのは評価できます。
後は、メンタルの問題と思うのですが、ああいうサッカーが常に表現できれば、巻き返しは大いに期待できますね。
返信する
>レディース初参戦 (bartret555)
2008-05-09 21:50:13
横浜在住アルビサポさん、こんにちは。

>こちらのブログに刺激されて

なんとも嬉しいお言葉です。
レディースのことを常々取り上げてきた甲斐がありました。


>ぜひ、また行きたいと思います。

そう言ってもらえると、私としても幸福です。
彼女たちは、あの直向さが売りです。
ああいう姿勢を常に見せてくれるからこそ、私は熱心に応援しています。
男子チームにも通じる姿です。
なので、レディースの試合を見れば、横浜在住アルビサポさんのように引き込まれる人は多数出てくると思うんですよね。
食わず嫌いじゃなく、どうにかして、アルビサポの多くにレディースの試合を一目、見てもらいたいものです。
返信する

アルビレックス新潟レディース」カテゴリの最新記事