今シーズンの各地域のプリンスリーグの勝敗と順位表を〝定点観測〟していて衝撃を受けたことが三点!!
ひとつは、東北PLの青森山田高校。
第1節がドロー、第2節が敗北、とスタートダッシュに失敗し、このままでは高円宮杯に出場できないのでは?
と思ったんだけど、徐々に〝本来の力〟を発揮して、今は首位。
結果的に軽いショックだった。
ふたつめは、九州PLの鹿児島城西高校。
大迫勇也と大迫希、2人の大迫を擁して、昨季の九州レベルの公式大会では負け知らず。
全国大会でも4回しか負けなかった―そのうちの1敗は、アルビレックス新潟ユースによって付けられたもの―鹿児島城西が、現在は3勝4敗で6位という順位。
しかも、夏の高校総体の県代表の座も逃し…
W大迫が卒業したけど、鮫島晃太君という逸材がいるので、或る程度は勝てるチームだと踏んでいたんだけど。
予想の範囲内だけど、予想通り過ぎてのショックだった。
そして、みっつめ。
これが今シーズンのプリンスリーグ最大のショック――アルビユースの不振よりも、こっちの方が意外性が強過ぎる…
それは、ガンバ大阪ユースが関西プリンスリーグ1部で7位に終わり、2010シーズンは2部リーグに降格することが決まってしまった、ということだ。
関西リーグで1位になれないことは珍しくないけど、まさか、降格してしまうなんて…
ガンバユースのことだから、〝帳尻合わせ〟で、最後は3位か4位くらいでフィニッシュするだろうと予想したんだけど。
喩えるならば、東京ヴェルディがJ2に降格してしまったようなものか。
いや、鹿島アントラーズがそうなってしまったのに喩える方が、よりしっくりするか。
それくらい、ガンバユースの降格は、ショッキング。
関西プリンスリーグの1部は、全8チームで構成されている。
1回戦総当りの全7節。
7位と8位は、2部リーグに自動降格という規定。
第6節時点の下位の順位は―
5位 ガンバ大阪ユース 勝ち点7 得失点差マイナス1
6位 大阪桐蔭高校 勝ち点5 得失点差マイナス1
7位 京都サンガU-18 勝ち点4 得失点差マイナス5
8位 奈良育英高校 勝ち点3 得失点差マイナス19
第6節では、なんとか降格圏外だったガンバユース。
しかし、第7節=最終節で悲劇が………
第7節の下位チームの対戦カードは―
・ガンバ×大阪桐蔭
・サンガ×奈良育英
皮肉にも、下位4チーム同士による潰し合い!
ガンバYは勝てば文句なく、引き分けても残留が決定というシチュエーション。
仮に敗れても、1点差負けならばギリギリ残留できるかも、という優位な状況にあったガンバユース。
しかし、最終節の結果は
[ガンバ 1×3 大阪桐蔭]
[サンガ 4×0 奈良育英]
最終順位は―
5位 滝川第二高校 勝ち点8 得失点差マイナス4
6位 京都サンガU-18 勝ち点7 得失点差マイナス1
7位 ガンバ大阪ユース 勝ち点7 得失点差マイナス3
8位 奈良育英高校 勝ち点3 得失点差マイナス23
まるで、昨シーズンのJ1最終節の如きドラマが起こったんだ!!
さて、Jクラブはユースチームを持つことが義務付けられている。
そして、ユースチームは、プロ予備軍を育成することが求められている。
全てのJクラブユースで、最も成功したのはどこか?と問われたら、迷うことなくガンバとサンフレッチェを挙げる。
この2チームから、どれだけのJリーガーが輩出されたことか!
ガンバとサンフレッチェのみならず、他のチームにも両ユース育ちの選手が数多く存在しているのが、その象徴だ。
20日の万博記念競技場でのゲームに出場した下部組織出身選手は―
橋本英郎
安田理大
下平匠
倉田秋
二川孝広
試合には出られなかったけど、宇佐美貴史や寺田紳一などもそう。
今は草津の選手だけど、藤井大輔は広島ユース育ちだし、うちのブルーノ・カスタニェイラはG大阪ユース出身だ。
アルビも〝恩恵〟を受けているんだ。
この2チームは、プロ選手を数多く育てているだけじゃなく、公式大会でも優秀な成績を収めるのが常。
まあ、優秀な選手を育てる、イコール、大会でも好結果を出す、という面もあるからだけど。
ガンバ大阪ユースは、高円宮杯・日本クラブユース選手権・サンスターカップJユース、とこの3大大会では優勝候補の常連で、実際、何度もチャンピオンになっている。
ブルーノ・カスタニェイラは、昨年暮れのJユース優勝メンバーだ。
そんなガンバの下部組織が、2部リーグ落ちとは……
なぜ、こんなことに??
一つ考えられるのは、上野山信行さんが退任した影響なのかな、と。
ガンバユースから宮本恒靖を始め、多くのJリーガーが生まれたのは、上野山さんのおかげといっても過言じゃないほど、というのが定説。
いわば、名伯楽だ。
その育成の手腕に目を付けた朝日新聞は、去年、上野山さんにユース選手育成
についてのエピソードの執筆を依頼して、それが毎週火曜日に連載されたほど。
が、そんな上野山さん、今年2月、ガンバを離任してJリーグに出向となったんですよね。
ほら、北京五輪での惨敗を受けて、『19歳から23歳にくらいにかけてのJリーガーの多くが試合出場機会に乏しい、これをどうにか改善しないと』っていう問題提起が起こりましたよね。
犬飼JFA会長なんか、じゃあ、ヤマザキナビスコカップを23歳以下の大会にすればいい、って提案して物議を醸したけど。
で、Jリーグがそのための施策を作ることを決めて、その責任者に上野山さんを指名したってわけです。
これまでの実績を考えれば、至極真っ当な人選。
まあ、てなわけで上野山さんがG大阪ユースを離れたことが影響して、2部リーグに降格したんじゃないかと推察。
でも、2月に離れて半年も経たずに、こういう悪い結果が起こってしまったとは考え難い。
一体、ガンバ大阪ユースに何があったんだろう?
ブルーノは、さぞや……
ひとつは、東北PLの青森山田高校。
第1節がドロー、第2節が敗北、とスタートダッシュに失敗し、このままでは高円宮杯に出場できないのでは?
と思ったんだけど、徐々に〝本来の力〟を発揮して、今は首位。
結果的に軽いショックだった。
ふたつめは、九州PLの鹿児島城西高校。
大迫勇也と大迫希、2人の大迫を擁して、昨季の九州レベルの公式大会では負け知らず。
全国大会でも4回しか負けなかった―そのうちの1敗は、アルビレックス新潟ユースによって付けられたもの―鹿児島城西が、現在は3勝4敗で6位という順位。
しかも、夏の高校総体の県代表の座も逃し…
W大迫が卒業したけど、鮫島晃太君という逸材がいるので、或る程度は勝てるチームだと踏んでいたんだけど。
予想の範囲内だけど、予想通り過ぎてのショックだった。
そして、みっつめ。
これが今シーズンのプリンスリーグ最大のショック――アルビユースの不振よりも、こっちの方が意外性が強過ぎる…
それは、ガンバ大阪ユースが関西プリンスリーグ1部で7位に終わり、2010シーズンは2部リーグに降格することが決まってしまった、ということだ。
関西リーグで1位になれないことは珍しくないけど、まさか、降格してしまうなんて…
ガンバユースのことだから、〝帳尻合わせ〟で、最後は3位か4位くらいでフィニッシュするだろうと予想したんだけど。
喩えるならば、東京ヴェルディがJ2に降格してしまったようなものか。
いや、鹿島アントラーズがそうなってしまったのに喩える方が、よりしっくりするか。
それくらい、ガンバユースの降格は、ショッキング。
関西プリンスリーグの1部は、全8チームで構成されている。
1回戦総当りの全7節。
7位と8位は、2部リーグに自動降格という規定。
第6節時点の下位の順位は―
5位 ガンバ大阪ユース 勝ち点7 得失点差マイナス1
6位 大阪桐蔭高校 勝ち点5 得失点差マイナス1
7位 京都サンガU-18 勝ち点4 得失点差マイナス5
8位 奈良育英高校 勝ち点3 得失点差マイナス19
第6節では、なんとか降格圏外だったガンバユース。
しかし、第7節=最終節で悲劇が………
第7節の下位チームの対戦カードは―
・ガンバ×大阪桐蔭
・サンガ×奈良育英
皮肉にも、下位4チーム同士による潰し合い!
ガンバYは勝てば文句なく、引き分けても残留が決定というシチュエーション。
仮に敗れても、1点差負けならばギリギリ残留できるかも、という優位な状況にあったガンバユース。
しかし、最終節の結果は
[ガンバ 1×3 大阪桐蔭]
[サンガ 4×0 奈良育英]
最終順位は―
5位 滝川第二高校 勝ち点8 得失点差マイナス4
6位 京都サンガU-18 勝ち点7 得失点差マイナス1
7位 ガンバ大阪ユース 勝ち点7 得失点差マイナス3
8位 奈良育英高校 勝ち点3 得失点差マイナス23
まるで、昨シーズンのJ1最終節の如きドラマが起こったんだ!!
さて、Jクラブはユースチームを持つことが義務付けられている。
そして、ユースチームは、プロ予備軍を育成することが求められている。
全てのJクラブユースで、最も成功したのはどこか?と問われたら、迷うことなくガンバとサンフレッチェを挙げる。
この2チームから、どれだけのJリーガーが輩出されたことか!
ガンバとサンフレッチェのみならず、他のチームにも両ユース育ちの選手が数多く存在しているのが、その象徴だ。
20日の万博記念競技場でのゲームに出場した下部組織出身選手は―
橋本英郎
安田理大
下平匠
倉田秋
二川孝広
試合には出られなかったけど、宇佐美貴史や寺田紳一などもそう。
今は草津の選手だけど、藤井大輔は広島ユース育ちだし、うちのブルーノ・カスタニェイラはG大阪ユース出身だ。
アルビも〝恩恵〟を受けているんだ。
この2チームは、プロ選手を数多く育てているだけじゃなく、公式大会でも優秀な成績を収めるのが常。
まあ、優秀な選手を育てる、イコール、大会でも好結果を出す、という面もあるからだけど。
ガンバ大阪ユースは、高円宮杯・日本クラブユース選手権・サンスターカップJユース、とこの3大大会では優勝候補の常連で、実際、何度もチャンピオンになっている。
ブルーノ・カスタニェイラは、昨年暮れのJユース優勝メンバーだ。
そんなガンバの下部組織が、2部リーグ落ちとは……
なぜ、こんなことに??
一つ考えられるのは、上野山信行さんが退任した影響なのかな、と。
ガンバユースから宮本恒靖を始め、多くのJリーガーが生まれたのは、上野山さんのおかげといっても過言じゃないほど、というのが定説。
いわば、名伯楽だ。
その育成の手腕に目を付けた朝日新聞は、去年、上野山さんにユース選手育成
についてのエピソードの執筆を依頼して、それが毎週火曜日に連載されたほど。
が、そんな上野山さん、今年2月、ガンバを離任してJリーグに出向となったんですよね。
ほら、北京五輪での惨敗を受けて、『19歳から23歳にくらいにかけてのJリーガーの多くが試合出場機会に乏しい、これをどうにか改善しないと』っていう問題提起が起こりましたよね。
犬飼JFA会長なんか、じゃあ、ヤマザキナビスコカップを23歳以下の大会にすればいい、って提案して物議を醸したけど。
で、Jリーグがそのための施策を作ることを決めて、その責任者に上野山さんを指名したってわけです。
これまでの実績を考えれば、至極真っ当な人選。
まあ、てなわけで上野山さんがG大阪ユースを離れたことが影響して、2部リーグに降格したんじゃないかと推察。
でも、2月に離れて半年も経たずに、こういう悪い結果が起こってしまったとは考え難い。
一体、ガンバ大阪ユースに何があったんだろう?
ブルーノは、さぞや……
今、欧州に行っても試合に出ることが、出来なかったら、日本代表も難しいと思うのですが…
アルビに残って欲しいですね!
きれいごと抜きに語れば、矢野貴章には引退するまでアルビレックスの選手でいてもらいたい、というのがアルビレックスサポーターの総意だと思います。
でも、サッカー選手というのは、いわば「渡り鳥」。
こういうのって、非常に難しい問題ですよね。
今までは、「対岸の火事」でしたが、新潟も遂にそういう「ステージ」に立ったとも言えます。
皮肉といいましょうか。
>今、欧州に行っても試合に出ることが、出来なかったら、日本代表も難しいと思うのですが…
これは一種の賭け、と考えればいいでしょう。
矢野貴章だって、彼の代理人だってリスクは承知です。
これは一般人にも言えますが、転職するのは「安定の放棄」と背中合わせ。
どういう結果を辿るか分かりませんが、私はその勇気には敬服します。
私が彼ならば、安住を選択するのではないかと。