大正時代からこのまま…富珍楼（反町）

昨日・今日と、東横線は白楽～反町あたりを歩いたのですが、
本当に魅力あるお店、素敵な人たちと巡り合っております。
街の魅力、お店の魅力というのは、それはすなわち人の魅力であって、
そういう意味では、店と出会うことは誰でも出来るけど、
そこで人と出会えるかどうかというのは、
なかなかヘタクソな人も多いのではないかと思うのです。

そんな中で、こうしていろんな人と顔見知りになって
楽しく一日を過ごせることは、とても幸せだなぁって思います。

さて、そんな一日の中で、今日真っ先に報告したいお店、
それが反町駅前の"中華と軽食"のお店、富珍楼さん。

なんかね、店頭に張り紙がしてありまして…



いやいや、こういうのに釣られるのです。
もう、喜んで釣られちゃうのです。

「こんちわぁ」

と戸をあけると…ありゃ！

そこには妙齢のお姉さまが二人。
いやぁ意表を突かれました。
どこに座ったらいいのだろうと目を泳がせていると、
「こちらに」と、入口に近い4人がけのテーブルに案内してくれました。
もう、メニューは決めてあったので、
座る間もなくヤキメシを注文。

お茶と…「新聞もどうぞ。スポーツ紙」と、
サンケイスポーツの、
しかもわざわざ尾花ベイスターズ初勝利のページを開いたヤツを
渡してくれるお姉さま。
にこっと視線が交差し

「勝ちましたね」

「勝ちましたねぇ」

もうコトバはいらない、心と心が通い合う、ここはヨコハマ。

しばらく新聞に目を通していると、
やって来ました、ヤキメシが。



おおお！これは！！



丼によそわれたヤキメシに、刻まれたチャーシューと錦糸玉子がちりばめられ、
とっても綺麗！



下に隠れたヤキメシは、まさにご飯を炒めただけの素チャーハン。
それが脂っこくなく、べたつかず、いい塩梅のほどけ具合。
いやぁこれ、美味しい。味付けもとっても優しいの。



「大正時代から、ずっとこれなんですよ。ここに来てからも60年…」

ああ、この雰囲気。
そう。昔、日本橋堀留町にあったオムレツのきんちゃく屋を思い出すなぁ。
このお店も、大正・昭和・平成を、ずっと歩んで来たんですね…。



俺、この店通おうっと。

「シューマイも美味しいんですよ」

はい。次は是非、シューマイとおそばで。

今日という日に感謝。

富珍楼 （中華料理 / 反町、神奈川、三ツ沢下町）
★★★★★ 5.0

TEL 045-322-0066
住所 神奈川県横浜市神奈川区泉町1-6

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