6月も末となり、クリのいがも形が大分はっきりして来た。
栗の実
林に行くと、コゲラが活発に活動している。
コゲラ
コミスジは大分くたびれている。
翅の傷んだコミスジ
山合では、ヒヨドリの若やキセキレイの若を見ることもある。
ヒヨドリ
キセキレイ
この時季に楽しみなチョウがいる。大型の美しいチョウ、国蝶オオムラサキである。
オオムラサキ オス 表(上)、裏(下)
オオムラサキは、現在は山梨県を中心に見られるが石川県で見ることは少ない。翅の裏は金色、表には鮮やかな紫に白や黄、赤の斑紋が散らばっている。
オオムラサキ
ここ数年、白山市木滑の決まった場所で3匹以下程度であるが確認が続いている。
お決まりの場所ではコンクリート製の建物の壁面に良く止まる。
コンクリート壁に口吻を伸ばすオオムラサキ
なぜかは分からないが、もしかしたら若いオスが成熟のために口吻を伸ばしてミネラルを摂っているのかもしれない。エルタテハなどのタテハチョウの仲間ではよく見られる光景でもある。
コンクリート擁壁で 口吻を伸ばすエルタテハ
今回もミドリヒョウモンやテングチョウも同様の行動をしていた。
口吻を伸ばすミドリヒョウモン
壁面に口吻を伸ばすテングチョウ
キベリタテハは人体の汗を吸ったりする。
掌に止まり口吻を伸ばすキベリタテハ
オオムラサキの見られる数は少ないが、生命を繋いでいるということは後から羽化してくるメスとのペアが形成され、幼虫がどこかで冬を越しているはずであるが場所については見当がついていない。石川の貴重な自然資源の一つである。