昨日、午前中の穏やかな天気に誘われて、運がよければイヌワシが見られるかもしれないと思い、ブナオ山観察舎に出かけてみた。観察舎は一里野温泉、スキー場のすぐ上にある。
スキー場には約2mの積雪があり、人数が少ないながらもスキースクールが開かれていた。
一里野スキー場
観察舎へのアクセスは100mほどであるが、2m近い積雪の上の踏み固められた狭い部分を登らなければならなかった。
観察舎への登り
ちょっと外すと、足が雪に埋まってしまい往生した。
見慣れた観察舎は、屋根の雪は落ちてないものの、深い雪の中にひっそりと建っていた。
二階に届きそうな雪が
屋根から落ちた観察舎
板壁には、アオゲラがあけた穴がいくつかあり、その数が増えているように感じた。
アオゲラにより板壁に空いた穴
中に入って、係の方に伺うと、「今日は何もいません」と、ある意味、冷たい言葉が返ってきた。
クマが冬眠する谷間の雪
それでも遠くにサルの影を発見し、写真に収めた。
雪の斜面の木の幹で皮をはぐサル
雪の斜面を歩くサル
暫くいたが、しょうがないので、帰ることにした。外に出ると、白山ジオパークの幟がポツリと立っていた。
ジオパークの幟
観察舎の周りには、落雪も含めて2階に届きそうな雪があった。
観察舎の正面
帰路、手取川にかかる橋の所で止まった。オシドリを見られることがあるからである。橋に近づくと、崖の上に迫り出した木の枝の上で動くものが目にはいた。サルである。観察舎よりもずっと間近に見えた。これも一興と写真を撮った。
崖上の木の枝で寛ぐサル
よく見ると、子ザルを連れた小さい群れで、子猿も含めて愛くるしい動きをしており、こういう日もあると心が和んだ。橋下の渓谷も美しかった。
手取り峡谷
途中立ち寄った鳥越の特産品の店では、屋根の雪が未だ、70㎝ほど残っており、店の看板も見えないくらいであった。
屋根に70㎝の雪が残る物産店
山里は、未だ、未だ冬の真っ只中である。