8日は綺麗に晴れ上がり当地からも白山の初冠雪が観察でき、9日の新聞にも気象台の発表が掲載され、朝は冷え込み、散歩道では今年初めての薄霜が見られた。

初冠雪の白山
梅雨の頃水田で羽化し、夏場は山で過ごし(7月30日)、秋とともに里に帰り、産卵活動を続けていたアキアカネが寒さに耐えながら枯草に止まり、湿った翅が朝日に浮かび、枯草に最後の花を咲かせているようでもある。


朝露や霜で湿った翅を乾かすアキアカネ
様子を見に行った大日川には、未だカワアイサやホオジロガモは見られず、マガモが飛んだり泳いだり、活動しているだけであった。

何もいない川面


飛んだり泳いだりするマガモ
カワウが午後の暖かくなった日射しを浴びて羽を乾かしていた。

羽を干すカワウ
樹木公園に寄ると、芝生の上でセグロセキレイが、木の幹ではルリタテハも日射しを楽しみ、ツマグロヒョウモンは終盤の産卵活動に励んでいた。

日射しを楽しむセグロセキレイ

日光浴するルリタテハ

パートナーを探すツマグロヒョウモン、オス
一方、チャバネセセリは晩秋の暖かい日射しを謳歌している。

この時期に羽化したチャバネセセリ
枝ではヤマガラも活発で、枝から枝に飛ぶ鳥も目に付いた。

木漏れ日の枝のヤマガラ
逆光の中を鳥が飛んだ。鳴き声はツグミの仲間だと思われたが日射しが眩しくはっきりとは分からなかったが、PCで改めて見るとシロハラであった。


シロハラ(写真の明るさ調整)
遠いがアオジも見られるようになった。

姿を見せ始めたアオジ
やっと冬鳥の季節も始まった。
近くの木にはタラヨウと札が付けられていた。

タラヨウ
花なのか実なのか分からなかったので図鑑を調べてみると、暖地性の植物で花は4~5月、果実は秋に赤く熟すとあった。写真では、此処では未だ実が青く、今年の秋が暖かであったことを示していると思われた。
暖かく、晴れた午後の空ではハングライダーを楽しむ人の姿も見えた。

暖かく晴れた空でハングライダーを楽しむ人
暖かいのはいいが冬鳥も少なく、一体何時になったら本格的な冬が来るのだろうと少し心配になった。