18日には本格的に暑くなり、今朝も蒸し暑い。今日の最高気温は32℃だそうで、真夏のような天気が続いている。散歩道の桜の木で羽化後間もないオニヤンマを見つけた。
羽化後間もないオニヤンマ
オニヤンマのヤゴは水の少ない田の畔や用水路周辺にも住み、桜の木などで羽化する。羽化したばかりの時には黄色っぽい体色が時間と共に黒くなり、黄緑色は輪状紋として腹部に残る。左右の複眼が一点だけで接するのが特徴である。
もうハッチョウトンボ(体長約2㎝)が出てくるころだと思い、滝ケ原のトンボ公園に出かけてみたが、キイトトンボ、アキアカネ、シオカラトンボがいるだけでハッチョウトンボは見つけられなかった。
アキアカネ
水辺の草にはムスジイトトンボ、アキアカネや【コ】ノシメトンボが止まり、ヤマアジサイが咲く駐車場にはコヤマトンボが飛んで来ただけであった。
ムスジイトトンボ
ノシメトンボ
ヤマアジサイ
コヤマトンボ
ハッチョウトンボの我が町での生息地、灯台笹ではハンノキなどが繁って環境が変わってしまい、残念ながらここ2,3年見られる数が少ない。市に生息環境の改善をするように申し入れてあったところ、ハンノキなどを除き水も流れるようにしてくれた。
21日に湿地の中に入る許可をもらってよく探すと、オス、メス各1匹を見つけることができた。
ハッチョウトンボ オス(上2枚)、メス(下1枚)
オスはまだ未成熟であり、もう少し観察する必要があると思い、26日まで観察を続けてみたが、25日にメス一匹を湿地近くで見つけただけで、3年前のように複数のペアを見つけることはできなかった。
ハッチョウトンボ成熟ペア、2020年
成熟したオスは体が赤くなる
湿地には、キイトンボ、ハラビロトンボ、アキアカネ、オオシオカラトンボなどがいた。
キイトトンボ
ハラビロトンボ、メス
アキアカネ
オオシオカラトンボ、メス
道路近くには二ホンカワトンボがいた。
二ホンカワトンボ メス(上)、オス(下)
ハッチョウトンボの未成熟なオスが成熟せずにいなくなるはずがない。小さいハッチョウトンボは他の大きなトンボに襲われ、食べられたのかもしれない。今後が大いに心配である。梅雨の晴れ間になるべく早くもう一度確認したいと思っている。
家に帰って庭のアジサイを見ると、ガクアジサイやヤマアジサイの仲間が3種類あった。赤っぽい花のアジサイは、山から赤味の強いヤマアジサイを持ってきたものに違いない。紫味が強いのはガクアジサイ、白っぽく萼が八重なのは園芸種「墨田の花火」である。
ヤマアジサイ
ガクアジサイ
墨田の花火
我が町のもう一つの水辺、蟹淵はルリイトトンボの生息地として有名である。こちらは昨年夏の集中豪雨でアクセス道路が崩れ、未だに通行できない。2021年の写真を載せた。
ルリイトトンボ
季節を失しないうちに早く見られるようになって欲しい。