10日に再び訪れると千里浜のトウネンに混ざるハマシギの数が増えていた。ミユビシギ、ハマシギは、石川の浜で冬には大きな群れで生活する。
トウネン
ハマシギ、ミユビシギ、イソシギなど
以前報告した8月23日、千里浜でトウネンやハマシギを観察していたら比較的大きな鳥が水溜まりに降り立った。あ!アオバトだと思って急いで2,3枚撮った。
砂浜の水溜まりに下りたアオバト
ある程度の距離を保つと、逃げるでもなく、ゆっくりと塩水を飲んでいた。
砂浜の水溜まりで塩水をのむアオバト
茅ケ崎の海岸にアオバトが群れで、危険を冒してまで塩水をのみに来るという事はテレビで見たことがあるが、実際に目の前で塩水をのむアオバトを見たのは初めてであり、羽の色は見た目にも美しく感動した。
アオバトがなぜ塩水をのむのかは定かではないが、果物食のアオバトが夏場に塩分(Naイオン)が不足するからというのがもっともらしい理由のようである。
12日には、こう暑いと自分もミネラル不足になり熱中症になるかもしれないなどと漠然と考え、少し涼しい所に行こうと白山の登山口市ノ瀬に行き、ビジターセンターで花の情報を教えてもらい周辺を散策してみた。お目当てはアケボノソウ、チョウジギク、アキギリ、ダイモンジソウであった。林の中にはアケビが実り秋の色付きを待っていた。
色付きを待つアケビ
散策路の落ち葉にはドロヤナギの綿毛が吹き寄せられ、秋を通り越して冬近しと思わせる。
ドロヤナギの綿毛
湿っぽい山肌にアケボノソウはすぐに見つかった。日当りの良いところに生える千振(センブリ)の仲間であるが、アケボノソウは湿り気の多いところに生える。
5裂のアケボノソウ
6裂のアケボノソウ
直径2㎝程の花冠は5裂が普通であるが、6裂、あるいはさらに多裂もある。花弁の二つの緑色と小さい多数の紫の斑紋が美しい。
チョウジギクは岩場を水が滴り落ちるような所に咲き、近くにはダイモンジソウがあった。
チョウジギク
ダイモンジソウ
ツルニンジンも見つかった。
ツルニンジン
アキギリ
アキギリはおしべが半円状の支持部の両端に離れてついており、虫などが一方のおしべを押すと、他方のおしべが回転して虫などの背中に花粉をつけ、受粉に役立てるという面白い受粉の仕方をする(https://shiny-garden.com/post-32851)そうである。