地震から1週間が過ぎたが未だ被害の全容は見えない。一家10人が生き埋めになって死亡したご家族もあり心が痛む。一方で100時間以上も瓦礫の下で耐えて救出された93歳の女性も報道され、ほっととした気持ちになることもある。今から思えば、年末の撮影行は、今回の地震の被害地を地震の5日前に回るコースであった。ナビ任せで和倉から大津池、能登半島を横切って志賀原発の横を抜け志賀町赤住に出た。新聞に示された被害地図を見ると、私が通った道の北側から被害が大きくなっており、今から思い出してもぞっとする経路であり、ああよかったという安堵感さえ感じる。
赤住ではよくシギを撮影する。残念ながらここには何もいなかったので安部屋に移動した。
イソヒヨドリが出迎えてくれたが、めぼしいものは見つからなかった。


イソヒヨドリ、オス


イソヒヨドリ、メス
イソシギやセグロカモメを撮って入江を見ると、潜る鳥が見えた。

イソシギ

セグロカモメ
ハジロカイツブリである。

ハジロカイツブリ
何も捕えていないようであるが何度も何度も潜っていた。


潜水を繰り返すハジロカイツブリ
遠くの岩場を眺めていると、外海からの波をかぶりながら潜る鳥が見えた。

シノリガモ、メス
シノリガモでは?と望遠を最大にしてみると、シノリガモのメスが見えた。シノリガモは好きな鳥であり、今シーズンもやっとシノリガモも来たと安心した。


潜水して餌を探すシノリガモ
シノリガモは餌をとるというより泳ぐことを楽しんでいるようであり、羽をバタバタさせたりして旅の疲れを癒しているようであった。


寛ぐシノリガモ
未だ時々余震もあるし、道路は復興関連車両の通行が優先されているので能登方面に行くことはできない。今は早く地震が収束し、復興が早く軌道に乗ることを願っている。