朝夕めっきり涼しくなり、散歩の時には、晴れた空にヒバリが囀っているのが見られる。囀りは春と同じように思える。
空高く囀るヒバリ
マガン渡来の報に接して1週間目の2日の朝、それまで2回失敗していたマガン発見を今日こそは成功するぞ、必要があれば坂井まで行くぞと強い覚悟で家を出た。マガンは渡来して1か月程は、大聖寺近辺の田で餌を摂りながら体を休めることが多く、数が増え、餌場が窮屈になると坂井市付近まで餌場を広げる。2日の朝は、前2回よりも丁寧に、田の道をしらみつぶしになるように観察を始めた。北陸道を抜けて、ある会社の敷地沿いの道を200m程走った所で、焦げ茶色の鳥影が目に入った。マガンだ!と思い、車を道端に寄せて、眺めると紛れもなくマガンであった。
田で羽を休めるマガン
3脚を立て、遠くから撮影を始めた。近づきすぎないように注意して、少しずつ近づき撮影した。
マガンの群れ
全部で35羽ほどいたが、親鳥ばかりでなく、親鳥2羽に対し2,3羽の若鳥が混ざっていた。成鳥は、嘴から額にかけて白い部分があるが、幼鳥ではこの部分が未発達である。
若鳥の混ざる群れ
今年生まれたのであろう。遠くまでご苦労様、ゆっくりしなさいと見守った。
警戒する成鳥
そのうち親鳥の1羽が飛ぶと、群れ全体が飛び立った。いつもながら統制の取れた飛び方である。
餌場から飛び立つ群れ
鴨池の方に帰ったなと思ったので、寄ってみると、案の定、池の中で寛ぎながら泳いでいた。
鴨池で休むマガン
帰りには、片野海岸、黒崎海岸を探索してみた。アオバトがいるそうであるが、見つけることはできなかった。また、課題が残った。
黒崎海岸
これから冬に向かえば、田の中の大群や雪の白山を背に飛ぶマガンが見られる。
田で餌を摂るマガンの大群
雪の白山を背に飛ぶマガンの群れ
コハクチョウの渡来も近い。待ち遠しいものである。