朝4時に起床、サービス弁当を半分食べて朝食。
4時30分に宿を出発し、60km先の十津川村に向います。
【5/9、宿-太尾登山口-釈迦ヶ岳-孔雀岳-釈迦ヶ岳-大日岳-太尾登山口-宿】
奥深い舗装林道を走行して6時30分に太尾登山口-1300mに到着。
先行車は一台。登山準備後、熊鈴を付けて6:40に出発。
今日は高低差500mの三山を経由するミニ縦走です。左下に十津川村の山並みが見えます。
曇り空ですが、午後から雨予報で気になります。
釈迦ヶ岳まで直登の無い緩やかな尾根道を辿ります。
小ピークに出ました。ここから気持ち良い笹原になります。
晴れていれば見晴しの良さそうな広い稜線です。
不動小屋谷出合を通過。
小鳥の朝のさえずりに癒されます。
次のピークが近付きました。奥に釈迦ヶ岳のピークが見えます。
右手の稜線に見える大日岳。綺麗なピラミッドで大日如来座像が祀られています。
ピークを越えた次のピークが古田の森でした。
7:35に古田の森-1618mに到着。
次の目印となる千丈平-1650mを通過。
8:15に深仙ノ宿との分岐に到着。ここからは世界遺産の大峰奥駆道になります。
山頂まで最後の急斜面を登ります。ここで重装備の単独縦走者とすれ違い。
水をあげましょうかと言うと「行者のかくし水」でタップリ補給しますとの事。
8:25に200名山・釈迦ヶ岳に到着。噂の釈迦如来像が出迎えてくれました。
釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)は、奈良県南部の吉野郡十津川村と下北山村の境界にある大峰山系の山。標高は
1800m。近畿地方の最高峰である八経ヶ岳(八剣山)より南では代表的な山。日本二百名山のひとつ。山頂に
は1等三角点が設置されている。1924年に安置された釈迦如来の銅像がある。この一帯は1936年吉野熊野
国立公園に指定され、2004年7月にはユネスコの世界遺産に登録された『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成
要素として史跡「大峯奥駈道」が登録されたが、釈迦ヶ岳山頂も大峯奥駈道のルートのひとつとなっている。
100名山・八経ヶ岳とそれに繋がる大峰奥駆道の稜線が見渡せました。
右手には今日の折り返し点とした孔雀岳。
記念撮影後、孔雀岳への縦走路を下ります。
さすが修験道と思わせる危ない道になりました。
孔雀岳の右下に五百羅漢と呼ばれる巨石群が見えます。
ニョキニョキと岩峰が立ち並んでいます。
鉄鉢岩(弥勒岩)でしょうか。右下を大きく迂回します。
馬の背、杖捨て、橡の鼻、螺摺り、両部分け、鐺返しなど厳しい名の巨岩、キレット、鎖場などあります。
鞍部から150m程の登り返しになり、大峯奥駈道を体感できました。
小雨が降り出しました。足を引っ掛けると滑落必須で慎重に進みます。
9:10に巨石下に祭られた蔵王権現を通過。
以降は緩やかな笹原の尾根道になり一安心です。
ここで二人組の縦走者とすれ違い。この程度の小雨で良かったですねとご挨拶。
9:35に孔雀ノ覗に到着。修験者が身を乗り出す行場です。
崖下には五百羅漢の巨石峰が見られます。
原生林を通って孔雀岳に向かいます。
9:45に孔雀岳-1779mに到着。周辺はガスが湧いて白くなりました。
弁当で昼食を摂り、10:00に釈迦ヶ岳に折り返し。
帰路は緊張感も緩み、孔雀岳まで足を伸ばして正解でした。
難所に入りました。小雨で濡れてきましたが問題なし。
各難所の名称は確認できませんが観察して味わいます。
烏帽子岩でしょうか、ラクダに見えます。
谷間は明るく、稜線のみ雨雲に包まれたようです。
釈迦ヶ岳へ高低差150mの厳しい登り返しになります。
山頂方面から話し声が聞こえてきました。
11:15に釈迦ヶ岳山頂に戻りました。二組五名の方とご挨拶。
普段はジャブジャブの「行者のかくし水」は涸れていたそうです。 朝の縦走者はどうしたか気になります。
山頂を下って次の大日岳に向かいます。
大峰奥駆道分岐を左折して深仙宿へ向けて下ります。
急斜面を下っていくと都津門(とつもん)と呼ばれる行場が見えてきました。
岩穴をくぐると極楽に行けるとされる39番目の「靡(なびき)」で、今は使われていないようです。
12時に深仙ノ宿-1550mに到着。
深仙ノ宿と四天石(してんせき)。ここで孔雀岳ですれ違った二人組とご挨拶。
私は大日岳に向かいます。
一つ目の岩場を右に巻いて進みます。
前鬼登山口との分岐点を直進して大日岳に向かいます。
二つ目の岩場を越えます。
目前に大日岳が立ちはだかります。
岩壁を回り込む迂回路に進みます。
ザックを置き、第一の岩場を登ります。
第二の岩場に出ました。迂回路から外れたようです。
カメラを背中に回し、右側の岩壁縁を利用して必死に登ります。
12:35に大日岳山頂-1568mに到着。大日如来座像が奉られています。
「峯中、第一の秀峰」といわれる釈迦ヶ岳の南方に位置する山。釈迦ヶ岳に隠れて目立たないが、山頂直下
の岩場を越えて山頂に立つと、大展望が広がる。周辺はアケボノツツジが美しい。 「金剛界(こんごうかい)」
・「胎蔵界(たいぞうかい)」を表しているとされる「大峯山脈」の霊的シンボルとも言えるこの山は、急斜面の
鎖場が30メートルも続く文字通り命がけの行場でもあります。
山頂から深仙ノ宿-釈迦ケ岳を展望。
裏側の迂回路らしい踏み跡を辿って下山。
縦走登山靴では危険な岩場登りでした。
大日岳の岩場を振り返ります。
深仙ノ宿に戻ります。
深仙宿・灌頂(かんじょう)堂で小腹を満たし、以後は傘で雨対策。
深仙宿にある見事なフォークの木です。
深仙ノ宿は大峰奥駈道のほぼ中間部にあり,奥駈のためにはなくてはならない小屋である。
古い小屋の近くには立派な潅頂堂もあり,テント場もある。通しのよい鞍部にあるこの「宿(しゅく)」は、
役行者が深い瞑想行を行ったいわば「神の庭」であり、また彼の祈願によって数多(あまた)の仙人や神々
が現れたと伝えられているため「深禅(じんぜん)」、もしくは「神山(じんぜん)」とも呼ばれています。
地元の方に教わった千丈平へのショートカット道を登ります。
破線の登山道ですが迷い無く進めました。
高低差150mを登る緩やかな巻き道でした。
合流点のキャンプ地を通過して千丈平に向かいます。
一頭の鹿と遭遇。おとなしそうで逃げません。
前方に団体登山者が二組歩いていて賑やかになりました。
賑やかな団体さんと距離を取りながら、13:30に千丈平を通過。
雨が強くなりました。傘を差しながら静かな一人下山を続けます。
13:50に古田の森に到着。10分休憩で団体さんと距離を取ります。
14:25に不動小屋谷出合を通過。
大峯奥駈道の雰囲気を残す古道を歩いて満足の一日です。
最初の小ピークに到着。賑やかな団体さんが渋滞しているため5分休憩。
登山口まで最後の下り。風が弱く小雨のまま傘で済んで感謝。
古道らしい自然の造形美をパチリ。
14時50分に太尾登山口に帰着。
高低差500m、8時間10分、31000歩の大峯奥駈道でした。
トイレの軒下で着替え。雨のお蔭で汗は掻いていません。
15:10に天川村の宿に向かって狭い国道を61km走行します。
断続的な雨降りに苦労しながら十津川村-天川村を走行して17時過ぎに宿に帰着。
入浴後は、食堂で中華の夕食。明日は5時に起床して三座目の300名山・山上ケ岳に登ります。
別名は大峰山(おおみねさん)で、女人禁制を続ける修験道の山です。
釈迦山頂と深仙宿、そして、大日の分岐までご一緒した者です。赤いザックの・・。
遠方からおいでだったんですね。釈迦〜孔雀、戻って大日岳まで、奥駈道をしっかりお楽しみですね!?当初は、貴殿と同様に、旭登山口から釈迦ヶ岳、蔵王権現あたりでオオミネコザクラを探そうかととも思っていました。
お天気、今ひとつで、小雨交じりともなりましたが、雨が降ってこそ奥駈の魅力、幽玄な大峰が良いと語るお方もおられます。
私は、ヤマレコさんで、備忘録的なログを残しております。貴殿のことも記事中に少し・・。
これからも、beaさんに「山は楽しい」が続きますように!!!
大日岳では迂回路のつもりが岩場を登ってしまった様です。表も裏も厳しい岩場の大日岳でした。
次は九州200/300名山に出かける予定です。