3:30に起床、4:00からパスタで朝食。
【8/4、ペテガリ山荘-西尾根取付-1050mP-1293mP-1301mP-ペテガリ岳-往路下山-山荘泊り】
山荘前でストレッチ、今日はザックを軽量化して長丁場の登山に備えます。
5:10に登山口-400mを出発。単独男性は我々の後に付いて道迷いとヒグマ対策のようです。
出だしは沢沿いから蒸し暑い樹林帯のジグザグ道を登り、1050mピークを目指します。
ガスが徐々に引いて青空が見えてきました。
右手のカムイ岳方面はガスが纏わり付いたままでした。
ヤブっぽい笹尾根になり、朝露でびしょ濡れになりながら進みます。
6:55に第一ピークの1050m点を通過。左手に1839峰が見えました。
大幅に遅れた男性はサブガイドが付いて別行動になりました。
笹尾根の急坂を登って第二ピークの1293m点を目指します。
熊糞を二個見ました。笹ダニの発生地点を進みますが6月頃より半減しているようです。
7:50に第二ピークの1293m点を通過。昨日のご夫婦のテントがありました。
我々より二時間ほど先行して登っているようです。
一旦200mほど下降してから四つのアップダウンを進みます。
やっとペテガリ岳の山頂がチラリと見られました。
長い尾根ルート最後の第三ピークを目指します。
10:10に第三ピーク-1301mを通過。
周辺はガスに覆われて展望が無くなりました。
ピークから100mほど急降下してペテガリ岳への鞍部に降ります。
鞍部から山頂まで高低差500mの最後の登りになりました。
ここで先行したご夫婦とすれ違い、山頂の展望は無かったようです。
笹薮やハイマツを両腕で掴みながら必死に頑張って登ります。
七つのアップダウンを乗り越え、山頂まで6時間の苦しい登りでした。
11:18に200名山・ペテガリ岳-1736m山頂に到着。
すでに周辺はガスに包まれて展望はありませんでした。
ペテガリ岳(ペテガリだけ)は、北海道にある日高山脈中部の山である。標高1,736m。
日本二百名山の一つ。山頂部は日高郡新ひだか町と広尾郡大樹町とにまたがる。
厳冬期の山頂はかつて難攻不落を誇り、遥かなる山とも称されていた。
ペテガリ川の水源にあることが山名の由来と言われ「回遊する川」を意味する。
静内ではペテカリ岳とも呼ばれる。A・B・Cの三つのカールを持つ。
山頂の立て札には「ペテカリ」(静内地域の呼称)の表示であるが、国土地理院の定める地名は
「ペテガリ」で、日高山脈襟裳国定公園内にある二等三角点(点名「辺天狩岳」)の山である。
本来ペテガリ山荘に至るルートである静内から静内川沿いに建設が中断された北海道道111号静内中札内線
(通称:日高横断道)のうち静内ダムより先の40km弱の区間で一般車輌通行禁止の措置が2005年以降より
施行中である。そのため荻伏から元浦川林道を遡り、神威山荘手前の乗越を経てペテガリ山荘まで沢靴を
併用しながら辿る必要がある。ペテガリ山荘から前衛峰の連なる長大な西尾根を登る。
ゆっくりと昼食を摂って疲労回復に努めます。
しかし、虫が飛び回り、展望、涼風も無いため11:50に下山開始。
ハイマツや笹薮で足元が見えない急坂500mを慎重に降りました。
鞍部からガスに包まれた山頂を振り返ります。
鞍部から七つのピークを乗り越えて下山します。
第三のピークにメモがあり、遅れた男性が時間切れでここで引き返したとのこと。
50m~200mのアップダウンが続きますが、ガスで少し涼しくなりました。
帰路は第二ピークを登り切ると一安心でしょうか。
途中の四つのピーク越えもつらいルートになりました。
最後の第一ピークを登っています。
やっと第一ピークに戻りましたが、取り付いた笹ダニを発見して慌てて退治します。
ここから高低差600mの最後の下りになりました。
引き返した男性とサブガイドをここで追い越して我々は下山を急ぎます。
沢に出ると登山口は間近になります。
16:35に登山口に帰着。高低差1336m、11時間25分、32000歩の長い山旅でした。
小屋に持ち込まないよう、直ちに全員で靴やザック、着衣をチェックしてダニ除去。
私は、背中、ザック、靴下で五匹を退治。皮膚に食い込まれた男性がいました。
塗り薬で治療後、沢水で体を洗って着替えます。
17:30からサラダ、中華丼、スープの夕食。食欲が落ちています。
ペテガリ岳の長い笹尾根は、持参した水を飲み尽くすようなつらい登山でした。
中盤からガスに包まれてましたが、太陽に照らされ続けたらスタミナ切れになったかも。
【8/5、ペテガリ山荘-乗越-神威山荘-入浴-千歳空港-羽田空港-昭島】
4:00に起床して移動準備。5:00からうどんの朝食。
部屋を片付けて二日間お世話になったペデカリ山荘を6:30に出発。
峠に向かう林道歩きが約一時間続きます。
晴天続きで右下の沢水も少ないですね。
朝日がきつくなり、樹林帯で日陰になるとほっとします。
黄色い花々の草原は陽射しを浴びて輝いています。
林道から外れてヒグマが出没中の伐採地帯に入りました。
草刈機の音が響いて今日も作業中でした。
ここで登山靴から沢靴に履き替えて沢に入ります。
急な沢沿いを登りますが、高低差100mで行きよりも楽です。
8:30に乗越し-650mに到着し、後続の男性を待ちます。
急峻な泥沢を降下しますが、先日より乾燥していて助かりました。
滝つぼのある岩場を通過。なぜか下りでGPSの軌跡が取れませんでした。
沢に降りて滝を撮影。
徐々に緩やかになる沢道を下りますが、沢靴でジャブジャブ漕ぎながら涼みます。
沢道から林道に入ると駐車場は間近。
今日も水量が少ない渡渉地点を通過。
10:00に登山口に到着。出迎えのガイド協会会長さんからプレゼントです。
冷えた雷電スイカと冷たいビール・ドリンクを美味しく頂きました。
カムイ岳がスッキリと姿を見せていました。
四日間で一番の快晴になりました。
長い林道走行を経て12:00に海を眺めながら温泉入浴と昼食。
17:00に千歳空港到着。お世話になったガイドさんとお別れです。
参加者でショッピングやラーメンの夕食、山談義で大いに盛り上がりました。
空港内のベルセルクのアニメフェアをパチリ。
20:00の便に搭乗するや熟睡してしまいました。
21:35に羽田空港到着。24:10に昭島に帰着して北海道山行を終了。
北海道最難関の200名山・カムイエクウチカウシ山は来年にチャレンジしたいところです。
疲労回復をはかって次は北アルプスの200名山・赤牛岳-読売新道に出掛けます。
祖父が山菜の買い取りを、サイドビジネスにしていたので、私は小さな頃から山へ入っていました。方向感覚と来た道を探し出す能力には、自信がありました。しかし、父母はペテガリ岳に登ることだけは許しませんでした。インターネットも何もない時代です。
あの山だけは、登れないと教えられて来たのです。
アップされた写真を拝見し、何故登れないと教えられたのか、全く分からなくなってしまいました。時代は昭和40年代後半から50年代後半です。
登れなかった時代なのでしょうか。