「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ（Leonardo da Vinci）の絵画と素描
1452年4月15日、レオナルド・ダ・ヴィンチはイタリアの中西部に位置するフィレンツェのヴィンチ村に生まれた。 1466年14歳頃にフィレンツェでもっとも有名なヴェロッキオ工房に入門、芸術家ヴェロッキオに師事する
1472年、20歳になったレオナルド・ダ・ヴィンチは当時、画家の多くが登録していた信心会に親方として登録している。その後、すぐ独立しようとはせず、師匠ヴェロッキオの共同制作者として、しばらく留まった。
1478年には、画家として独立した。
1482年にミラノに赴く。そこで、レオナルド・ダ・ヴィンチは様々な功績を築き上げる。その功績は絵画だけでなく彫刻、建築、幾何学、解剖学、軍事技術、土木工学、天文学、地理学、物理学、力学など様々な分野に及び、数多く素描手稿を残した。
1495年からサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の壁画「最後の晩餐」を描き始め、1498年頃に完成した。それによって、レオナルド・ダ・ヴィンチは大きな名声を得た。
1503年から死ぬまでにわたって、世界一有名な絵画「モナ・リザ」を描き続ける。
レオナルド・ダ・ヴィンチは発展させた新しい技法、実際に存在しない輪郭線を描かず、グラデーションや明暗の微妙な調整により、形態を柔らかく浮かび上がらせたり周囲に溶かし込んだりするスフマート技法と空気遠近法を組み合わせ、画面にあらたな統一感と奥深い空間に神秘的雰囲気を与えている。
1519年5月2日、フランス中部に位置するアンボワーズのクロ・リュセ城で亡くなった。享年67歳。