幻想即興曲やノクターンなどのわりとポピュラーなものが好みでしたが、私の周囲には他にクラシック音楽を聞く人はいませんでした。
伯母に影響を受けたから、ということは特にありませんが、小学生の時は私もショパンのそういったポピュラーな曲を集めたCDをよく聞いていました。伯母はたまにしか会いませんでしたが、唯一話ができる人でした。
最初のショパンのCDは、モレイラ・リマ、アンナローゼ・シュミットなどのオムニバスでした。ずいぶん昔のもので、もう我が家にはありません。先ほどヤフオクで調べてみたら出てきました。幻想即興曲が一曲目に入っています。それはよく聞いていました。
当時はCDだけでなく、まだカセットテープも残っていましたので、カセットテープのショパンの方が好きでした。ピアニストの名前は分かりませんが、赤いテープだったと思います。モレイラ・リマに比べて派手な演奏です。
たまに我が家のクルマに伯母が乗って遠出をすることがありましたが、その時にカセットテープを流して一緒に聞いていたのを覚えています。
カセットテープが世間から姿を消して、MDが一気に出てきて、私もカセットテープは捨ててしまいました。MDプレーヤーも買いましたが、あっという間に消え去りました。そのMDプレーヤーは、結構高額なものを買ってもらったのですが、故障で何度も修理に出して、いよいよダメになってしまいました。いわゆるナントカタイマーでしょうか。
時は戻って小学生の時ですが、モレイラ・リマではなく、他の演奏を聞いてみたいと思うようになり、もう一枚ショパンの小品集を買ってもらいました。サンソン・フランソワ。なんかそれまでのイメージと全然違うショパンが現れて、最初は完全にひきました。なにこれ、、、という感じです。しかし諦めずに何度も聞いていくうちに、好きになっていきました。英雄ポロネーズなどが特に好きでした。全くもってクセが強すぎるのですが、今でもショパンやラヴェルなどの演奏をよく聞いています。シューマンも面白い演奏ですが、引き込まれます。シンフォニック・エチュードなど、ものすごく面白いです。
その後、家庭や親戚の中で色々あり、伯母とは疎遠になってしまいました。おそらく15年くらい音信不通のような状態だったと思います。
次に会ったのは祖母が亡くなった時。
それからまた10年。伯母が病気を出して、今はコンスタントにお見舞いに行くようになりました。ショパンなどの好きそうなCDを持っていったりしています。